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冷し中華、始められませんでした
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【epilogue】
時は流れ、夏の最後の日。
寝子ヶ浜のビーチにて。
「さあ、みんな寄ってらっしゃい見てらっしゃいなのだ~♪ 今なら当店自慢の真央ちゃん印のスタンダード中華が大変お安くなっているのだ~♪」
海の家の軒先にて、
後木 真央
さんが元気一杯に売り子をしている声が響きます。
「すまないな、真央。おまえにまで手伝わせてしまって」
と、真央さんに声をかけたのはその隣でやはり売り子をしている
八神 修
くん。
「全然オッケーなのだ! むしろたくさん働いたあとで食べる大盛り冷やし中華の魅力に気づかせてくれて感謝したい気分なのだー!」
どうやら二人はおじさんの店でお手伝いをしているようです。バイト代はその日のおすすめ冷やし中華(大盛り)だそうな。
と、そこにどこかで見たトリコロールカラーの姿が。
「ああ、先輩方も来てくれたんですね」
修くんが微笑みかけると、先頭に立っていた赤毛の
ロベルト・エメリヤノフ
くんが「うん」と頷きます。
「……自分は面倒だからいいと言ったんだがな」
後ろからそう呟いたのは
神嶋 征一郎
くん。
「この店の御仁には世話になったのでな」
内藤 武諭
くんはそう言って、店の中を覗き込みます。
すると、店内ではバイトさん達と一緒に忙しなく働くおじさんの姿が。
「どうぞ、店内へ。店長に言えば何でも一品サービスしてくれますよ」
「ああ」「おう」「うむ」
三人は同時に頷き、さらに左右の二人がロベルトくんの腕を吊り上げて、
「……って、お前達、何をするっ!? 僕が何をしたって言うんだ!? やめろ、僕を宇宙人扱いするのはやめろぉおおおおおおおーーー!」
ロベルトくんの悲鳴は青い空に吸い込まれ、二人の友人とともに店内に消えていきます。
そんな彼らの様子を見て、修くんと真央さんは顔を見あわせ声を上げて笑うとまた仕事に戻るのでした。
さて、店内では。
「おじさん! あかりに鍋中華ひとつくださいなの!」
橘 明里
さんがおじさんに鍋中華を一つ注文していました。
何度も言うようですが、彼女に悪意はなく彼女にとって鍋中華は普通の食べ物なのです。
「おう、いらっしゃい。嬢ちゃん。鍋中華一つな。サービスしとくぜ! 量は控えめにしとくけどな!」
「ありがとーなの!」
明里さんは元気一杯に返事をして、鍋に盛られたフルーツの山にお箸を突っ込み始めます。
「あ、おじさん。ボクにも鍋中華ください。麺とトマト抜きで」
そう言ったのは
夕鈴 翼
さん。
「あいよ! 鍋中華の麺とトマト抜き一丁!」
「翼ちゃん、トマト嫌いなの? 好き嫌いは良くないと思うなの」
「あー、いえ……そう言う問題ではなくてですねー……」
明里さんの天使スマイルで詰め寄られ、さしもの翼さんもたじたじであったとかそうでないとか。
「ありえねー……」
と、そんな明里さんの鍋中華を別のテーブルから見つめるのは
獅子島 市子
さん。
「とかなんとか言って。市子、ちょっとほっぺた緩んでるよ」
「なっ……」
隣に座る
仲村渠 鳴
さんにからかうように言われて、市子さんは少し頬を赤くします。
「……可愛い、ですよね……明里さん……」
フォローするように言ったのは
飛吹 勘助
くんです。
三人もせっかくのおじさんの好意ということで残り短い夏休みの一日を使い、一品サービスしてもらうために店にやってきたのでした。
さらに店の奥に視線を移すと。
「ねぇ、おっさん。やっぱりあんたちょっと甘すぎるんじゃないかい?」
全ての成り行きをしる
桜崎 巴
さんはサービスの冷やし中華をすすりながら、おじさんにそう語りかけます。
「全部、商品化するのはまだいいとしても、だ。あの日、全ての冷やし中華に順列をつけずに全部一等賞っていう甘っちょろいやり方、あたしゃ手放しには賛成できないよ」
「うん? そうかい? おっさんはこれで満足してるんだがなぁ」
そう言って、呵呵大笑するおじさん。
巴さんはそんなおじさんの背中をやや不満顔で見つめます。
「まあ、いいじゃないか。巴さん。……それよりも、気になるのは僕のあの日の記憶がまるでないことだよ。あの『のぼり』を見て、おじさんを助けなきゃと思って店に入ったところまでは憶えてるんだけど」
ふぁああと欠伸を噛み殺しながら、首を捻る
日暮 ねむる
くん。
どうやらハバネロの過剰摂取が彼の脳からあの日の死闘の記憶を消し去ってしまったようです。
「あー。それはあれですねー。思い出さない方がいいと思いますねー」
その向かいのテーブルでやはり冷やし中華をつついていた
屋敷野 梢
さんがちょろっと口を挟みます。
「わ、私もそう思うアル……! あれはもはやホラーだったアル!」
その隣にいた
畑中 華菜子
さんも声を大にして、そう主張します。
「……ホラー?」
しかし、ねむるくんは要領を得られずに首を傾げ、そばでくつくつと笑う巴さんの声を聞くばかりだったとか。
バルシュ・コルテュルク
さんは仕事が忙しくて、店に来ることはできませんでした。
ムスリムである彼は豚が入ったメニューを食べることができないので、そういった部分での気兼ねもあったのかもしれません。
「悪いなほんと。キモチだけ頂きます、ってな。あと、おっさんのケバブもよろしくな」
そう言って、ちゃっかり宣伝するあたりが、大変にバルシュさんらしかったとのことです。
そして
握 利平
くんと
津島 直治
くん、それから
御剣 刀
くんと、
旅鴉 月詠
さんも夏の最後を惜しむように店のテーブルについていました。
「あー、ちくしょー。絶対、俺の冷やし中華が最高だと思ってたのになー」
利平くんはやや不満げに唇を尖らせつつ、ちゅるちゅると自分の提案した冷やし中華の麺をすすります。
「……俺は楽しかったけどな。サラダバーの提案も一部採用されたし」
直治くんはぽつりと呟いて、海の家に貼られたランチタイム限定の冷やし中華バーの張り紙を見ます。
あのとき彼が思いついたアイデアが限定的に採用された形がそれでした。
「残念だったな、旅鴉。俺は君の冷やし中華が選ばれるかと思ってたんだけど」
「別に構わない。私はトップをとりたくてあれを作ったわけでもなかったし、こうして美味い冷やしが食べられるのだから満足している」
刀くんの言葉に、本当に何でもないように月詠さんが言って、静かに麺を口に運びます。
ともかくそうして、寝子ヶ浜で起きたおじさんの悲劇は無事に解決がなされました。
もうすぐ夏も終わりですが、おじさんはしばらく店の前に新しいのぼりを立てて営業を続けるそうです。
そののぼり曰く――、
「俺達の冷し中華はまだ始まったばかりだ!」
だそうな。
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あとがき
担当マスター:
水月 鏡花
ファンレターはマスターページから!
というわけで、ご参加頂いた皆様お疲れ様でした。
『冷し中華、始められませんでした』、これにて閉幕です。
拙作、二本目にして初の他のMS様原案のガイド・リアクション公開となったわけですが――ええ、苦戦しました。だって、まさかフードバトルとか始める方がいらっしゃるとは……。いいぞ、もっとやれ。
ほかにもデザイン重視だったり、超本格派だったり、変わり種だったりでアクションを拝読するだけでお腹が減――もとい楽しい気分になれました。
まだまだ手探りな部分は多く、至らないところなども多々あったかとは思いますが、それも含めて今後の糧に精進していくつもりですので、またご縁がありましたら次回以降のシナリオにもご参加頂ければ嬉しく思います。
それでは最後になりましたが、この場をお借りして、ご参加頂いた皆様に改めて感謝の意を。
このたびは、誠にありがとうございました。
それではまたどこかでお会いできることを祈りつつ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月20日
参加申し込みの期限
2014年09月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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