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<納涼ボランティア>寝子島ホタルを守る会からのお願い
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春夏秋冬 真優
はしばし光の世界に浸っていた。ホタル狩りはいよいよピークの時間に達し始め、無数のホタルが猫又川周辺を舞う。彼らが真優の目前をよぎるたび、涼しい風が前髪を揺らしてくれた。
(夏の光っていうと花火みたいな派手で壮大なのがすぐ浮かぶけど、こういう静かで美麗な夜も悪くないよなあ)
川辺に立ちそんなことを思っているうち、視界の隅に不穏な影を見つけた。
「ん?」
子どもたちの集団だ。手に網を持つ子、首からカゴを提げる子。明らかに虫取り少年たちだ。
「ホタル捕まえようとしてんのかな?」
と口にした直後、えいっと光に向けて網を振り下ろした。カーブ状の筋を作って逃れ舞い上がっていく光。子どもたちから消沈の声。
「おーいそこー! ホタル捕まえんなってー!」
考えるより先に、自然と口と体が動いてしまう真優。注意された子どもたちは、いいじゃん一匹くらい、夏休みの宿題に飼いたいんだよー、とブー垂れる。
「まーじっくり観察したい気持ちは分からんでもないっけどさー、でもこいつら光ってんのってキミたちに捕まえられたいからじゃないんだよ」
でもー、と反論しようとする子どもたち。
「ホタルってのはちょっとしか生きられないんだ。お前らの何十分の一の人生なんだぜ」
滑り込むように
風雲児 轟
も駆けつけてきた。
「住んでる場所も変わったらその短い人生がさらに縮まっちまう。可哀想だろ?」
轟が子どもたちの頭を一人ずつ、ポンポンと軽く叩いていく。
「だからホタルたちをそっとしておいてやってほしいんだ。な?」
真優がさらに続く。
「ここ来りゃまた見れんだしさ、周りの景色と合わさった方が綺麗だぜ!」
子どもたちは少し不服そうだったが、一人が小声で承諾すると、他もそれに倣った。
「ふー何とか納得してくれたか」
誰よりも掃除に精を出し誰よりも声を出した轟、空へ一息つく。
「真っ先に注意してくれてさんきゅーな」
真優に向けて親指を立てる。バーニングソウルの持ち主が目の前にいるためか、涼しかったはずの周囲が若干暑苦しくなったような気がする。
「この景色がなくなっちまったら夏の楽しみが半分以下になっちゃうからな。俺にできることなら何でもやるさ」
「へ、俺?」
真優をまじまじと見る轟。
「男……? っていうかどっかで見たような……? あ!」
「今ごろ気づいたのかよ」
にっこりこれまた女性のような可愛らしい笑顔を見せる。轟はようやく同じクラスの真優だと気がついた。
「浴衣だからてっきり女性だと」
何度も謝る轟。
「いやいや別にいいんだよ、女性ものの浴衣着てる俺がややこしすぎるだけだから」
「まあでも、うん、なんていうか、似合ってるぜ」
「おう、ありがとう」
「寝子島の平和を願ってくれる人がいてくれて心強いぜ」
また立てる親指。その上にちょこんとホタルが乗る。2人同時に「おっ」と短く驚いた前後にホタルは飛び立って、仲間たちのいる星空に混じっていった。
「それにしても本当に綺麗だなよなぁ……」
「涼しさを堪能しながら、夏の風物詩を楽しむ。寝子島の夏にこれほどの名物はないな!」
「ボランティアのつもりで来たけど、最高のバイト代もらっちまったな」
「ああ」
正義漢の2人もしばしホタルの光に心を奪われるのだった。
旅鴉 月詠
もまた、虫を捕えようとしていた別の子どもたちと遭遇していた。
「このホタルはここでしか生きられない」
豪や真優と比べて月詠はクールで理論的だ。まるで道徳の授業のように諭す。
「彼らは文字通り必死で命を育んでいる、邪魔をしてはいけない」
想像してみないか。子どもたちとホタルの空を見上げながら月詠は語る。
「今ホタルたちは懸命に光って、お嫁さん探しをしているんだ。自分の光を好きになってくれる相手を見つけたら、プロポーズをして結ばれるんだよ」
ホタルの光は求愛行動。雌は好みの光り方をする雄の元へ寄り繁殖活動へと移っていく。
「告白タイムを邪魔するのは無粋だろ? ムードが大事なんだ、だから静かに見守るように」
月詠の語りに、素直に従う子どもたち。その中の一人が手を挙げる。
「ん、なんだ? ……ふむ、子どもの作り方か。それは保健の授業で聞いてくれ」
具体的なところはかわす。
(なるほどなー子孫残すために一生懸命に光って飛んでるんやな)
月詠の講釈を耳にしながら、
浅沼 柳司
は
十文字 若菜
とホタル狩りを満喫していた。
「本当に綺麗」
若菜は口数少なに、猫又川を埋め尽くす光に見入っている。
「私たちでこの環境を守らないとね」
「そーですね」
若菜は、いつまでもこの美し世界に浸っていたいと思っていた。
(スタンドグラスを見続けるみたいに、いつまでもいつまでもこうしていたい)
そうだ、今度のステンドグラスの題材はホタルにしようか。そんなことにまで想いを巡らせている。
(若菜先輩……俺のことそっちのけで自分の世界入っちゃってる系?)
星空とホタルの光を頼りに若菜の横顔を見る。普段はどこかおっとりしている若菜の横顔が、光に照らされ凛々しく、何かにひたむきな目が柳司を釘付けにさせた。
「ん、どうしたの?」
そんな視線に気づいた若菜、いつもの雰囲気に戻って柳司を見る。
「あ、いえ、なんでもないです……! あ、先輩、ホタルあそこにもたくさん!」
「?」
「あ、あと、だいぶ遅くなったんで今日は寮の前まで送っていきますよ」
早口に畳み掛ける柳司。
「うん、ありがとね」
(先輩の顔に見とれてたなんて、口が裂けても言われへん!)
柳司の目の前をホタルが通過する。
(俺にも光る力があれば、気持ちをストレートに伝えられるのになあ)
ホタルに嫉妬してみたりする。
「ほんと今日は月も星も綺麗で、涼しくてホタルも頑張ってて。素敵……」
そんな柳司の内心などつゆ知らず、若菜は美しい世界の住人であり続けていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年07月16日
参加申し込みの期限
2014年07月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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