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寝子島少年科学団の、寒い夏
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【過酷!】
ろっこんとは、ことのほか便利なものでありまして。
「猛暑になるよりは、私はいいんだけどね」
夏服の
旅鴉 月詠
は、雪山を登るにつれて寒さが増してくると、彼女の能力で絵の中へと封印しておいた、厚手の登山着の上下に、アイゼン……スパイクのような器具を取り付けた登山靴に、ゴーグルにネックウォーマーにピッケルに。様々な用具を取り出して着替え、あっという間に冬の装いへと変身です。
自身が描いた絵の中に物品を封印してしまう、という彼女のろっこんは、荷物の持ち運びにも大活躍な便利さなのです。
「まぁ、どうみても神魂の影響だよね」
「そのようだね。このまま放っておいても、ろくなことにはならなさそうだ。急いで現場へ向かおうか……っと、安全なルートは、こっちのようだ」
周囲の地形を記した地図を手に、応えた
伊賀 解理
もまた、その装備の充実度はなかなかのものなのですが。
「あのー、解理さん、それは……?」
雪乃宮 心花
が怪訝そうに指差したのは、解理がスキーウェアの上に羽織っている、白衣です。
「これかい? これは、僕のトレードマークでね、外せないものなんだよ」
「なるほど……私のマフラーやストールと、同じようなものですねー」
得意げに言う解理に感心しながらも、心花はさくさく、すいすいと山道を登っていきます。雪山はどうやら慣れた様子で、
「雪乃宮は、大自然産ですからね! このくらいの道は、まだまだ楽ちんですよっ。ふっふーん、です!」
「ああ、僕の故郷もまた、試される大地、北海道! 多少の寒さなんて、どうってこと無いのだっ」
心花と解理、それに月詠も含めてなのですが、今度の騒ぎでは、雪国の出身者が幾人も参加しているようでありまして。これが実に、頼もしい限りなのです。
……とはいえ、しかしながら。
「で、でもやっぱり、ちょっと寒いですねぇ……この冷気、上のほうから吹きおろしているみたいですね」
ことに心花は虚弱体質気味で、寒さにも弱く、普段から常にマフラーなりストールなりを身につけているほど。足取りは確かながら、芯から冷えるようなこの寒さは、いささか身体に堪えるようです。
ざくり、月詠はピッケルを、降り積もった雪の斜面へと打ち付けると、
「うん、この雪の中心部を目指せば、きっと元凶が見つかるはず。このまま、道なりに登っていこう」
と、視線の先、雪の中に開けた一筋の道筋を、目線で示します。もともとここは登山道であったようで、降雪が続いても、進むべき方向は何とか確認できましたが、それは比較的ふもとに近い、このあたりだから言えること。この先に歩を進めれば、徐々に風雪は強まり、一切の道標も消されてしまうということも、容易に予想できました。
「ゆっくり、確実に……ね」
「ええ、頑張りましょう!」
二人のやり取りを横目に、ぐっと拳を握り締める解理。その脳裏には、とある男子の顔が浮かんでいます。
(……こんな現象を放っておけば、いずれは必ず、『彼』の身にも被害が及ぶことになってしまう……そんな事は、この僕が、断じて許さない……!)
気になるあの子への、熱い想いを胸に。解理もまた、ざっくざっくと雪道を踏みしめ、山を登っていきます。
「ほら、温かいココアに、チョコもあるから。暖まったら、無理しないで山を下りたほうがいいよ」
日暮 ねむる
は、雪にはまって身動きの取れなくなった登山者たちへと、手を差し伸べると。手持ちの食料や予備の防寒具などを渡してから、次の要救助者の元へ向かいます。
「雪って、そんなに慣れてないし……寒いと、やっぱり、眠くなっちゃうよね……」
びょう、と吹く強い風。
遠野 まほろ
は、大きなぬいぐるみをきゅっと抱きしめ、ひとつ、ぶるると身震い。ぬいぐるみの中にはカイロが入っていて、触れればぽかぽかと暖かい……のですが、強まる風雪はそれ以上に冷たく。連なる登山者たちの着込んだ上着を、ばたばたとあおっています。
「だなぁ……はは。こりゃ、寝たら、本気で危ないかも」
ねむるは、手にしたストックを突き、ぐっと足を踏ん張ります。名は体を表す、を地で行くように、眠ることが大好きな彼。さすがにこの状況での睡眠は、ひとたび寝入れば、二度と目が覚めることは無いのでは……と思えてしまいます。
ねむるは、持ってきたチョコやココアを仲間たちに分けてやりながら、注意深く周囲を見回します。今日の彼は、一緒に雪山を行く皆の、サポートを担う役どころ。万一はぐれたり、遭難しそうになっている仲間があれば、すぐにでも救助に向かう心積もりです。
と。まほろが何かに気づくと、指を指し、
「あ……ねえ、あそこ……!」
見れば。やけに軽装で寒そうな女の子が一人、半ばほど雪に埋まりながら、へっくし! と、派手なくしゃみをしておりました。
真っ白いカーテンのような風雪に目を細めつつ、ねむるとまほろは、緩やかな斜面の下にいる女の子のほうへと足を向けます。
「おーい、大丈夫かー?」
「……何も、分からん……誰だい? そこにいるのは……」
自分の肩を両手で抱きながら、やってきた人影を見上げたのは、
桜崎 巴
でした。
普段は実に気の強い、姉御肌の巴。今回も、どうせ登山してりゃあ暑くなるんだ! なんて、夏服のままでずんずんとここまで登ってきたという、男らしい彼女でしたが、さすがにこの寒さには敵わず、身動き取れずにいたのでした。
「もう大丈夫。ほら、これを着るといい」
「温かい飲み物も、あるからね……?」
「ああ、こりゃ、すまないね……助かったよ」
眼光鋭い、ちょっぴりコワモテの巴ですが、この時ばかりは、素直に感謝を口にします。
冷えた身体に、温かいココアが染み渡り。ねむるの予備の防寒着を着込んで、何とか、雪山登山にも耐えられそうな装いになったところで。
「へぇ、何だ、そんなにたくさん登ってる連中がいたのかい」
「うん……皆で、この雪の、原因を見つけて……解決しよう、って」
「まぁ、そうだろうね。どう見たって、こりゃ、神魂のせいだろうし」
まほろの説明に、うんうん、と巴はうなずきます。どうやら皆、考えることは同じだったようです。
びゅ……と、一際強い風が、あたりを駆け抜けていきます。
「……あ。まずいな、こりゃ」
気づけば、周囲は吹きすさぶ風と雪で、一面真っ白。ちょっと離れただけだったはずの同道者たちの姿が、ひとつも見当たらないのです。
ねむるは慌てて、首から提げたホイッスルを吹きます。ぴーっ、という高い音は、雪山の木々の間を一時走り抜けますが、特に反応する者は見当たりません。
「……とりあえず、進むべき方向を見定めないと……」
「……こういうときは、あんまり、動かないほうが……」
「……まだるっこしいね、とにかく上を目指せば……」
やがて。そうこうするうち、徐々に強まっていく風雪は、吹雪となって、三人の影までも真っ白に覆い隠してしまいました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年05月28日
参加申し込みの期限
2014年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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