this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
早咲きの桜と、あなたと
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
留年していたとは言え、
朝鳥 さゆる
のそれは出席日数だけが問題だった。
学校に来さえすれば授業態度も良く、成績も上位。校外での素行は――多分、知られてはいなかったのだと思うことにする。
少なくとも、この1年だけを見れば校外の素行は改善されて、雰囲気が柔らかくなった。それは、同棲している恋人の
姫木 じゅん
が、少なからず影響しているだろう。
何せさゆるは、卒業後に『プロムナード』のキャバ嬢として働くことを決めた。じゅんと同じ店であれば同じ時間を過ごせるだとか、彼女の仕事中の姿を見たいだけ、なんていう浮ついた気持ちであれば、体験入店だけでもと曖昧な答えをしただろう。けれど、じゅんから誘いを受けたさゆるは
即決
していた。
もちろん、バイトだからと気楽に決めたわけでもない。面接にはスーツで行くべきか悩んだし、質疑応答では包み隠さず苦手なことも褒められたことではない過去も吐露したほど、真剣に臨んだ。『自分を変えたい』という信念が伝わったのか、それとも逸材として認められたのか。さゆるはその場で
満場一致の採用
が決まった。
とはいえ、もちろんさゆるはまだ寝子島高等学校に籍を置く身。働くのは4月になってからだが、そんじょそこらのキャバクラと違うプロムナードに勤めるとなれば、目を通す契約書類は多い上にキッチリしている。その小難しい内容を、じゅんが「先輩社会人として説明しようか?」なんて言いながら、ざっくばらんに説明するものだから、余計に混乱したりもした。
レギュラーかスポットか。どんな働き方になるかも想像が付かないまま迎えた合格発表の日。どうしても現地に結果を見に行きたいと言うじゅんに付きそう形で――さゆるは、
木天蓼大学法学部への合格
を知ったのだ。
ようやっとバイト先の手続きが終わったと思えば、今度は入学手続き。喜ばしいことではあるが、忙しくするさゆるへのスキンシップを、じゅんが遠慮してくれるわけもなく……慌ただしい時間が一段落しようという頃。
「そーいえばさぁ」
スマートフォンから目を離さず、何でも無いことのように切り出したじゅんに、また何か面白い物を見つけたのかと、さゆるは興味深く耳を傾けてみた。
「夏にさ、九夜山行ったじゃん。なんか
花が食べられるカフェ
」
そろそろ桜が咲く頃だし、店閉めてるのかなぁとぼやく姿から察するに、行きたいのだろうか。さゆるとしても、4月からは二足のわらじで忙しくなることが確定している。またあの時のように穏やかな時間が過ごせるのならと思って、行ってみようかと声をかけた。
「……なんか珍しーよね。いつもさゆるを引っ張りまわすのはあたしだったのに」
揶揄うように笑って、歩きやすい服にしようとノリノリでデート服を選ぶから、さゆるもそれに習って少し服を考えてみる。
(今は、あの時と違って……重ね着も楽しい季節だものね)
なんて、少しだけ照れ隠しを潜ませながら選ぶ服は、普段よりもシンプル過ぎない春らしい装いとなった。
山だ。標高はさほどないとは言え、麓よりもいくらか涼しい。
よって季節の花々は冬から春への移り変わりで混在しており、桜も早咲きの品種がちらほら咲く程度。
「まだ花見には早かったかぁ」
「花見の季節なら、カフェは閉まってるでしょ」
それはそうなんだけど、とブツブツ文句を言うじゅんは覚えているだろうか。同棲を始めたのは、その桜の季節だと言うことを。
(あの時は、こんなことになるなんて思いもしなかった)
同棲を始めることとなる半年前――つまり、ある
夏の夜
。繁華街で自暴自棄になっていたさゆると出逢ったのが、仕事帰りのじゅんだった。
お互いの第一印象は、決してよくなかっただろう。それなのに、今はこんなに愛しいと思える。
「なに? 桜を見かけて、卒業が寂しくなってきた?」
「違うわよ」
「じゃあ何よ」
意味深な顔してと揶揄うじゅんは、どれほどの思い出を覚えていてくれているだろう。
「……内緒」
大人びた顔で笑って見せるものだから、じゅんも必死に聞きだそうと言葉の応戦から少しばかりのじゃれ合いまで――発展しそうになるのを、さゆるはすんでのところで「人前だから」と制した。
「くっ……なら、
あたしにも考えがある!
」
そう高らかに宣言したじゅんは、カフェに着くや否や、店主に耳打ちしてオーダーを済ませた。さゆるは花に詳しくないので、お任せでモチーフをと思っていたのだが、じゅんは花について調べてきたのだろうか。
「あ、さゆるが頼んだのはあたしが食べるから。あたしが頼んだのがさゆるの分ね」
「それはいいけど……」
暫くして、さゆるの前に運ばれてきたのは白い花のムース。フランネルフラワーという花がモチーフだということは、添えられたカードに名前が書いてあった。
だが、花の詳細を見ようとQRコードを読み込もうとしたとき、そのカードはじゅんに奪われてしまう。
「さっき考えてたことを教えてくれないなら、あたしも教えない」
なるほど、これは一種の意趣返しか。
仕方が無いと覚悟を決めて、さゆるはおずおずと口にする。
「あたしたちが初めて出会った時のこと。……こうして二人でいるなんて想像もしなかったなって」
「そんなことで、あんな顔してたの? あたしは今のことしか考えてなかったわ」
じゃあこの花は、じゅんの今の気持ちなのだろうか。カードを取り返し、今度こそ花の詳細を見る。
花言葉は『いつも愛して』と書かれていて。さゆるの驚いた顔を、じゅんは満足気に見つめていた。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
早咲きの桜と、あなたと
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月24日
参加申し込みの期限
2024年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!