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寝子島高校
早咲きの桜と、あなたと
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――おかしい。
寝子島高等学校の卒業を控えた
羽生 碧南
は、スケジュール帳を改めて眺め、自分の目を疑った。
まだ3月も中頃。つまり卒業式もまだで……高校生活を名残惜しみながらの自由登校を楽しめる時期。
袖を通すべきは寝子高の制服で、喋る相手も同級生かまだまだ先輩離れの出来ない後輩な時期のはずだ。
(どうしてこうなった!)
一足先に推薦で進学先が決まっていた碧南には、高校を名残惜しむことは許されないとでも言うように、既に木天蓼大学の、そしてその女子バスケットボール部の
洗礼
を受けていた。
大学の授業に追いつけるかな? なんて心配をしながら友達と残り少ない授業に勤しむことはなく、大学から出された山のような課題を黙々とこなし。
花の女子高生であれる時期はあと僅かだというのに、制服ではなくユニフォームを着用してコートを汗だくで駆けずり回る。
(いや、これが4月から当たり前になるってさ、わかってるよ? わかってるけどさ?)
ぱたりと手帳を閉じると、今度はスマートフォンを取り出して今日の日付を確認する。
「3月……だよね?」
――まだ、高校卒業してないんですけど……。
自分の超多忙ぶりを振り返ってしまい、つい碧南は九夜山の山頂を眺める。
(タダより高い物はないんだなぁ……)
もし『学費全免除の特待生』になっていなかったら、ここまで多忙を極めてはいまい。しみじみと実感し、遠くを見つめたまま呆けかけた頃。
「ごめん、待たせた?」
久しぶりに会う
鷹取 洋二
の声に、瞬時に乙女モードの顔に切り替えて――いや、そうと思わなくとも笑顔が溢れ、碧南は洋二に挨拶する。
「お久しぶりです、洋二さん! 楽しみすぎて、ちょっと早く着き過ぎちゃったみたいで」
「学年末で忙しくしていてごめん、今日は時間が合って嬉しいよ。でも……」
そっと碧南の手を取り、洋二はその手が冷えてない事を確認すると、ホッと一息。
「春先でも風の冷たいこともあるんだから、そういうときは休める場所で待ちながら僕に連絡して?」
お願いね、と言い含めるように手をしっかり繋ぎ、そのまま洋二は歩き出す。彼は「足場が悪いからね」なんて、ハイキングロードのせいにしているけれど、そういえば
ホワイトデー
のときも、そうだったか。
(恥ずかしいのかな?)
ふふふ、と幸せそうに笑う碧南は今の奇跡のような瞬間が夢のようにも感じた。ずっと片思いで、鷹取先輩と呼んでいた頃からは考えられない。彼とは紆余曲折あったけど――去年の暮れに
両想い
になれた。
つまり、カレカノなわけで。これは、立派なデートなのだ。
「碧南さん、見てご覧」
ふと彼の視線を追うように見上げた先。早咲きの桜がちらほらと咲いていた。
「わぁ、やっぱりもう春なんですね」
「そうだね。また碧南さんと同じ学び舎に通えるようになる」
学部は違うし、同じ講義を受けるわけではないけれど――そんな野暮なことはどうでもいい。
隙間時間にカフェテリアでお喋りして、時間が合えば門で待ち合わせて放課後デートして。そんな可能性が、ある……とは、今の忙しさからは碧南には言い切れないけれど。
「実はもう、マタ大にお世話になってて……
この間
なんて、洋二さんのことを根掘り葉掘り聞かれちゃいました」
「僕のこと、話したの?」
「はい……ダメでしたか?」
あまり関係を大っぴらにしたくなかったのだろうか。余計なことを促されるままに話してしまったかもしれないと、後悔の念に駆られる碧南だったけれど、洋二はホッとしたように胸を撫で下ろした。
「いや、いいんだ。新歓だなんだって連れ回されるときがあっても、それなら安心だよ」
にこりと笑う洋二の、心底嬉しそうな顔を見て、碧南も嬉しいやら照れくさいやらで微笑み返す。
(というか、今日の洋二さん……特別優しいというか、愛されてるぞって感じるというか)
やっぱり彼も、久しぶりのデートにはしゃいでいるのだろうか。だとすれば凄く嬉しくて、山道に咲く花へでも自慢したいくらいだ。
「春の花って、桜だけじゃないんですね。色んな所から、まるで語りかけてくるみたいに咲いてて……」
「はは、碧南さんも意外と芸術科に行けたんじゃないのかい?」
「もうっ! からかわないでくださいよ~」
そうして笑い合いながら花々を楽しみ、偶然見つけた喫茶店で一休みすることにした。
花モチーフということで、以前やった乙女ゲーが脳裏に過ったが、今は洋二と一緒に居る。トリップするわけにはいかないとメニューに向き合ったときには、既に彼は注文を終えていた。
じゃあ、と思い切ってお任せを頼んだ碧南の前に運ばれたのは、ピンクのマーガレットを模したタルト。これは洋二が碧南のために頼んだ物らしい。
「ええっ!? そういうことするなら教えてくださいよ!」
「僕が贈りたかっただけだから。それに、碧南さんの『お任せ』も、合わせてくれたんじゃないかな?」
そういう洋二の前には、カラフルで小さなカップケーキ。スミレの砂糖漬けが乗っていて、その愛らしさにか洋二は満足気に微笑んでいる。
「僕は好きなように受け取らさせて貰うけど、碧南さんはこれを見るかい?」
運ばれたメニューに使われた花の名が書かれたカードのQRコードを読み込み、花言葉を調べる。
(マーガレットって色事に違うんだ。ピンクは……『真実の愛』?)
思わず叫びそうになるのを堪え、今度は洋二に贈る形になったスミレの花言葉を調べると……色事に少々の違いはあれど、どれも愛を伝える言葉で。
「凄いっ! 洋二さんに言いたい言葉ばっかり!」
さすがに2度は堪えきれず、大きな声を出してしまったが、彼は照れくさそうに「ありがとう」と告げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月24日
参加申し込みの期限
2024年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月01日 11時00分
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