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堂々と、とはいかなくたって
ウォルター・B
をデートに誘いたい。
そう思った
稲積 柚春
は、九夜山をデート先に選んだ。
「花見には早くない? って思ったけど……これはこれでいいねぇ」
そろそろ見頃が終わりそうな冬の花、これからが待ち遠しい春の花。両者が控えめに咲く山道は、今しか味わえない風景が広がっていた。
「去年の春は
お花見列車
に乗ったよね。あれって、毎年走ってるの?」
「どうだったかなぁ……乗りたいの?」
「だって今年は、前と違って寄り添って乗れるかなって」
幸せそうな顔で笑う柚春を、ウォルターは一瞬だけ愛おしそうに目を細めて見るのだけど、口を開けばいつもの調子だ。
「そうだねぇ。柚春が車両を貸し切ってくれるなら、できるかもね?」
「もう! ……わかってるよ、僕がまだ高校生だからでしょ」
この春に卒業していれば、この願いは叶ったかもしれないのに。柚春はちょっとだけ不貞腐れたフリをして、ウォルターの左耳にピアスがあることを確認すると、満足気に微笑んだ。
「じゃあ、
秋のお花見
のことは覚えてる?」
「ん~……薄らと?」
「たくさん花言葉があるなら、信じたい言葉を信じればいいって。ワットがそう言ってくれたときだよ!」
本当に忘れているのか、遇われているのかはわからない。けれど、これは柚春にとって結構重要な思い出だ。
何故なら――彼は柚春にプレゼントをするなら、『白いダリア』だと答えたのだから。
「あのときの白いダリアのネームプレートには『感謝』って書かれていたけど、もうひとつ花言葉があってね」
右手でネックレスに触れながら、ふふりと微笑む柚春は、彼の提案通り信じたい言葉を信じることにした。
「白いダリアには……『豊かな愛情』って花言葉もあるんだよ」
それをウォルターが知っていたのかはわからないけれど、昨年の告白から今月に至るまで色々あった。
幸せに浮かれて周りが見えなくなったり、不安で苦しくなったこともある。だけど今は改めて、お互いに好きだと気持ちを確認し合えた。
「ね、いつから僕を気にかけてくれてたの?」
「……教えな~い」
「ちょっとくらい教えてよ!」
歩くペースを変えないで、クスクス笑いながら遇おうとするウォルターの手を取って、柚春はどうにか聞きだそうと交渉を試みる。けれど、ウォルターの答えは意外な物だった。
「そういうのはさ、もっと年を重ねて……あんなことがあったな~って、振り返る時に話すものでしょ」
「……おじいちゃんになるまで、僕の傍にいてくれるってこと?」
「僕好みのお茶を淹れてくれるなら、茶飲み友達になってるかもしれないねぇ」
ぷぅっと頬を膨らませる柚春を見てひと笑いしたウォルターは、花畑の先に建物があるのを見つけた。
「言ってたお店ってあれじゃない?」
春と秋の季節の良い時期には閉めてしまう喫茶店。その噂は口コミで広がりつつあり、店内は程よく混み合っていた。
2人はテイクアウトして外で食べることにし、柚春の提案でそれぞれに贈りたい花を選び合うことにした。
無事に購入し、少し店の周囲を歩いてみると、手入れされた花壇がいくつかあった。その中でも柚春が目を奪われたのは、青と黄色のヒヤシンスだ。
「ここで食べよう!」
「いいけど、ベンチとかないよ?」
元々、今日は九夜山にハイキングに来たのだ。ちょっとしたピクニックセットくらい用意してあると、柚春はレジャーシートを取り出し準備を整える。
「僕が買ったのは工芸茶だよ。見て楽しむお茶だから、カップの蓋を取ってから飲んでね」
「何の花かは、見てのお楽しみ?」
一応、商品を購入したときについてくるカードに名前は書いてあるが、どうせなら柚春の口から聞きたいのだろう。ウォルターはニヤニヤしながら、柚春が照れくさくなるのを待っているかのようだ。
「……マリーゴールドだよ。花言葉はね、青のヒヤシンスと一緒なの」
だから、ここで食べたいと言い出したのか。そっとカップの蓋を開けると、確かに艶やかな黄色い花が咲いている。ウォルターは暫し見た目と香りを楽しむかのように、黙ってカップを見つめていた。
「僕が買ったのは、砂糖菓子を乗せたケーキだって言ってたなぁ」
「それで、何の花を注文したの?」
同じ質問をしてみると、ウォルターは先にお茶を一口すすり、ふーっと緊張を吐息と共に吐き出した。
「こんな感じでって注文したら、アザレアを用意したって言ってた」
聞くや否や、柚春はウォルターの隣に置いていた紙袋を開ける。もし、その砂糖菓子が赤色だったなら、意味は『節制』となり、彼から節度を保った距離感で居ようと言われたことになる。けれど――。
「……白? 本当に、白いアザレア?」
見えない所に赤い花が付いているんじゃ無いかと心配になる柚春に苦笑して、ウォルターは早く食べようと声をかける。
ちょっと涙ぐみそうになりながら、柚春は今度は黄色のヒヤシンスを指差した。
「アザレアの、お返事!」
指につられてウォルターが視線を外した隙に、彼の頬にキスをする。ヒヤシンスの背丈では隠れる事も出来ないのに、柚春のなんと積極的なことか。
「……外なんだけどねぇ」
そう窘めるような言葉を口にしながらも、彼からも額を合わせてノーズキスをくれる。
――変わらぬ愛を注いでくれる、あなたに愛されて幸せ……そんなあなたとなら、幸せ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月24日
参加申し込みの期限
2024年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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