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イケナイコトカイ
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午後は美和ちゃん先生こと
久保田 美和
の授業も受け、図書室などじゅんが見たがった施設もひととおりめぐって、さゆるとじゅんは放課後をむかえた。
「今日は充実した一日だったよねえ。青春の匂い、たっぷり毛穴から吸いこんだ気がする」
場所は体育館の前、偽学生ながら寝子高ライフを満喫したじゅんは言うのである。
「じゃあ帰ろうか?」
「まさか! こっからがクライマックスじゃない」
「クライマックスって?」
「あたしに言わせたいわけ~?」
寝子高ブレザーのじゅんは、意味ありげな上目づかいでさゆるを見あげた。寒い屋外なのにじゅんの体からは熱が、肌からも情熱的な匂いがただよっていた。熱はさゆるに伝播し、匂いが脳を刺激する。
「まさか……本気で『プレイ』する気? 体育倉庫で」冗談よね? とさゆるはじゅんを見た。幼いルックスなのに十も歳上、なのに無邪気に、しかしとんでもない提案をしている恋人を。「あたし、学校では……経験ないのよ?」
「中学すらまともに出てないあたしに経験あると思う?」
うふふと意味深な笑みとともに、じゅんはポケットから何か取り出した。
鍵だ。キーリングがすれあって、鈴が鳴るような音を立てた。
「これ、なーんだ?」
説明不要だろう。鍵には『体育倉庫』とラベルが貼られていたのだから。
「さっき職員室の前通ったじゃない? さゆるがよそ見してるあいだにちょっとね」
終わったら返すからさ、とじゅんは蠱惑的な目をする。なにが『終わったら』なのかも言うまでもなさそうだ。
「行こっ」
じゅんはさゆるの手を引き、体育館の隣にある体育倉庫の扉を開けたのである。
すでに運動部は練習をはじめていた。外から声や物音が聞こえる。バレー部の「そーれ!」というかけ声、野球部が用具を運ぶガラガラという音、声高に会話しつつ通り過ぎる数人連れの気配も。
盗みに入るかのように倉庫に奥へと忍びこんだ。
内側からきっちり錠を下ろしたが、だからといって安心はできまい。いつドアが開くかとヒヤヒヤした。
それに鼻をつくかび臭い匂い。校舎など比べものにならないくらいホコリっぽさ。口の中は土の味がした。とてもではないが上等の部屋とはいえないだろう。
「寒いよ」
腕をこするさゆるだったが、「あった」とじゅんは奥から何かひっぱりだしてきた。
ストーブだ。喫煙者ゆえライターは必需品である。じゅんが火を付けたので寒さだけは緩和された。
「背徳感がたまらないよねえ」
「そんなこと」
という言葉のつづきをさゆるが口にすることはできなかった。じゅんがさゆるをマットに押し倒し唇を奪ったからである。
「ねえ」舌先から唾液の糸を引きつつじゅんは言った。「外ね、生徒がいっぱいいるよ。ばれたら大変だよ。なのにあたしたち、みんなの近くでイケナイコトしてる……興奮しない?」
「興奮、なんて」
「嘘。だったらこれは何?」
じゅんの手が生き物のように動く。たちまち左手はさゆるから布を剥ぎ取り、右手はすでに知り尽くしているさゆるの肉体の、弱い場所をさぐりあてている。
「時間はないけどそのぶん濃厚に……ね?」
けっして長い情事ではなかった。だがそのぶん溺れる深さも、いつもよりずっと深いものがあった。
「それでさ」手早く身支度しながらじゅんが言った。「高校出たらあんたどうするの? 大学共通テスト、受けたよね。進学?」
「決めてない」心地よいけだるさはあったが、いつまでもひたってはいられない。さゆるものろのろと動きながら告げる。
「九鬼がね」
「九鬼姫さん?」
「残念なことになって……それで、『プロムナード』、またキャバ嬢の欠員が出たんだ。揚羽とかNACCHIとか定着しつつあるけどやっぱ絶賛人手不足中」
つまり、とじゅんは言う。
「後任のキャバ嬢を募集してるんだ、うちの店。さゆるがいいなら、あたしが紹介して四月から働けるようにするけどどう? 大学受かっても夜なら行けるでしょ?」
すこしだけさゆるは考えた。だがこの話を聞いたとき、すでに結論は出ていた。
「じゅんのところでお世話になるわ」
「あんたダウナー系の嬢で売れっ子になるよ。でも、あたし――まみちゃんには負けるけどねっ」
さゆるの回答が予想できていたのだろう。じゅんは満足気に告げてストーブを消す。
「じゃ、ミッションコンプリートしたし帰ろうか。制服プレイ、クセになりそう……家に帰ったら、またしない?」
「もうっ、そういうのは!」
口ではあらがっているものの、きっと拒否はできないだろうとさゆるにはわかっていた。
『イケナイコトカイ』――了
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あとがき
担当マスター:
桂木京介
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました! 桂木京介です。
皆様それぞれの『イケナイコト』、いずれ劣らぬ素晴らしい(素晴らしくイケナイ?)お話でしたね。
大いに楽しみ、また、前作でいただいたFLにも勇気づけられながら書きました。
本作は『冬休み明けの一月』という以外はあえて日付を明確にしていません。リアクションにはプレイヤー様と同数、十の物語を描きました。しかしそれぞれのお話は時系列順でもなかったりします。ついでに言うと書いた順でもないのです。音楽のアルバムのように、あっちこっち入れ替えて全体でなんとなくひとつの流れが生まれるよう構成したつもりです。
それは僕が、リアクションを書くとき大抵なにか音楽をかけているからかもしれません。もちろん僕も学校の授業の音楽の成績は酷いものでした。歌も下手です。でも観賞は好きで、カラオケも行ったりします(そしてヒドい歌を披露します/笑)。
毎回書いてすみません。でも書いてしまいます。ご意見ご感想お待ち申し上げております!
桂木京介でした。また次回のシナリオで会いましょう!!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月06日
参加申し込みの期限
2023年12月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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