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- 00月00日生 00歳
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スーパーサンマ大祭 ～炭は燃えているか～
【とっても素敵な出店の様子】
サンマさんパーカーを着た維都月 茉菜の出店では、サンマさんのプロマイドが大量に並べられていた。
「サンマさんのプロマイドいかがですか～！」
屋台を出すのは初めてだ。
撮りためたプロマイドを、茉菜は張り切って売っていた。
（これも布教のため！ 頑張るよ～っ）
置いてあるのはプロマイドだけではない。
ゲームセンターにあるようなプライスレスな商品もちらほらと並べられている。
（ぬいぐるみとサンマさん。うん、我ながらきれいに陳列されているね！）
ここ数日のサンマさんのかっこいい写真を前面に出して、黒い布をかぶせた机の上に並べてある。
（うん、やっぱりこの色にして正解！ 写真が引き立つね！）
「サンマさんの魅力が満載のプロマイドでーす！」
興味をもって足を止めた客に、茉菜は『サンマさん・テンション高いボディアクション』を中心に紹介した。
「これが一押しですよっ」
砂浜清掃の合間に見せた、海に挑みかかるポーズのサンマさんだ。
他にも、ゴミの山に君臨するサンマさんや、チェーンソーにびびるサンマさんなどというものもある。
「すごいな、これ全部自分で撮ったの！？」
「えへへ、許可はもらってありますよ！ 少しでもサンマさんの魅力を皆にわかってもらいたかったんです～！」
「サンマライスバーガーおいしいぞー、なのだーっ。一個二百円！」
後木 真央は炭火をおこして、ライスバーガーを作っていた。
「燃料の木材を拾ってきてくれた人には、サービスしちゃうのだ！」
開店まで、準備はけっこう大変だった。
猫鳴館に眠っていたバーベキュー用の鉄板や、廃材、炭を猫車で持ち出して屋台を設営し、燃料として海岸に打ち上げられていた木材を集めてきた。
「サンマの香りのサンマライスバーガー！ どうぞどうぞー！」
ライスバーガーのライスは炊いたご飯を一センチ幅にカットした牛乳パックで形成して焼く。
パテはサンマ蒲焼缶のサンマをミンチにして炙り、知り合いの農家からゆずってもらったキャベツと一緒に挟んで作る。
「新鮮なしいたけを使った、しいたけ最中もあるのだーっ」
しいたけの間に、同じようにミンチしたサンマを挟んで焼いた、しいたけ最中も香ばしい香りを放つ。
「わあ、いい香りですね」
浴衣姿の綾辻 綾花と野々 ののこが、真央の店の前で立ち止まった。
「わあ、二人とも浴衣なのだ！ とってもお似合いなのだー！」
綾花と真央は、ともに猫鳴館の寮生だ。
「私がののこちゃんを誘ったんです。一緒に浴衣を着ませんかって」
せっかくのお祭りだから、格好もそれらしくしたかったのだ。
「私、お腹がすいたなーっ」
ののこがお腹をさする。
「サンマライスバーガーをひとつください。ののこちゃん、あれこれ半分こして食べませんか？」
「さんせーい！」
「まいどありなのだーっ」
お好み焼き屋『うさぎ屋』の店主、宇佐見 満月の切り盛りする出店からは、ソースの香ばしい匂いがただよいだした。
「ウチのウリは、『安い・デカイ・腹一杯』だよ！ さあさあ、どうだい！」
「うまそうだね、ひとつもらうよ」
「まいどあり！」
売れ行きは順調だ。
年頃の娘さんが来店した際には、食べやすいように切り分けてからパック詰めする気配りも好評を得ていた。
「育ち盛りには、大きな豚玉が一番さぁ！ ほーら、肉の焼ける音がするだろ、どうだい兄さん！」
「焼きそばもあるんだね」
「へいらっしゃい！ ソース焼きそばは、豚バラをカリカリ目に焼くのがウチ流なんさ！」
「じゃあこれ、ふたつ」
「まいど！ 青のりと紅ショウガはどうする？」
「両方たっぷりで」
「はいよ、了解！」
「……にぎわってるな。それにお腹のすく匂いだ」
香りにつられて、八神 修がやってきた。
「お、どうした修君。カメラなんか持って」
「祭りの様子を取材しているんだ。売れてるみたいだな」
「おうよ！ 客も喜ぶ、店も潤う。いいことづくしさね！ まだまだ魚新の坊主には負けないよ！」
その、『魚新』の長男新井 すばるは、今日もちくわの着ぐるみ『ちくわくん』の姿で呼び込みを行っていた。
華麗なステップを踏みながら、ちくわを焼いていく、ちくわくん。
「おおおーっとっと！ そこへいくお嬢さん、試食どう？」
女性客を呼び止めながら、すばるは両手をめまぐるしく動かした。
試食のちくわが、消えたり現れたり、見事な手品を披露すると、拍手があがる。
「ほら、焼きたてのちくわだよー！」
ウィンクのサービスつきだ。
「いただきまーす」
「ね、おいしいでしょ」
ちくわくんがターンを決めると、お客さんが集まってくる。
ちくわくんは、手品だけではなく、ダンスだって踊れるのだ。
「ちくわに魚の姿焼き、カニにイカの姿焼き。エビにサザエに、ハマグリの炉端焼きだよー！」
魚屋の息子だけあって、魚介はどれも新鮮で、幅広い品をそろえている。
「ほら、こーんなにいい匂い」
うちわであおいで、皆に香りをおすそわけだ。
「ちくわくんがいるぞ」
そんな声がして、やって来たのは清掃作業を終えた面々だった。
「おいしそうですね」
聖の言葉に、すばるは喜ぶ。
「うん、魚貝の焼き物、絶品だよ！ 食べてって～！」
すばるは皿に、ひょいひょいと焼いた魚貝を盛っていく。
「掃除してくれた人たちにはサービスしちゃうよー。ほんとおつかれさまー！」
サンマさんパーカーを着た維都月 茉菜の出店では、サンマさんのプロマイドが大量に並べられていた。
「サンマさんのプロマイドいかがですか～！」
屋台を出すのは初めてだ。
撮りためたプロマイドを、茉菜は張り切って売っていた。
（これも布教のため！ 頑張るよ～っ）
置いてあるのはプロマイドだけではない。
ゲームセンターにあるようなプライスレスな商品もちらほらと並べられている。
（ぬいぐるみとサンマさん。うん、我ながらきれいに陳列されているね！）
ここ数日のサンマさんのかっこいい写真を前面に出して、黒い布をかぶせた机の上に並べてある。
（うん、やっぱりこの色にして正解！ 写真が引き立つね！）
「サンマさんの魅力が満載のプロマイドでーす！」
興味をもって足を止めた客に、茉菜は『サンマさん・テンション高いボディアクション』を中心に紹介した。
「これが一押しですよっ」
砂浜清掃の合間に見せた、海に挑みかかるポーズのサンマさんだ。
他にも、ゴミの山に君臨するサンマさんや、チェーンソーにびびるサンマさんなどというものもある。
「すごいな、これ全部自分で撮ったの！？」
「えへへ、許可はもらってありますよ！ 少しでもサンマさんの魅力を皆にわかってもらいたかったんです～！」
「サンマライスバーガーおいしいぞー、なのだーっ。一個二百円！」
後木 真央は炭火をおこして、ライスバーガーを作っていた。
「燃料の木材を拾ってきてくれた人には、サービスしちゃうのだ！」
開店まで、準備はけっこう大変だった。
猫鳴館に眠っていたバーベキュー用の鉄板や、廃材、炭を猫車で持ち出して屋台を設営し、燃料として海岸に打ち上げられていた木材を集めてきた。
「サンマの香りのサンマライスバーガー！ どうぞどうぞー！」
ライスバーガーのライスは炊いたご飯を一センチ幅にカットした牛乳パックで形成して焼く。
パテはサンマ蒲焼缶のサンマをミンチにして炙り、知り合いの農家からゆずってもらったキャベツと一緒に挟んで作る。
「新鮮なしいたけを使った、しいたけ最中もあるのだーっ」
しいたけの間に、同じようにミンチしたサンマを挟んで焼いた、しいたけ最中も香ばしい香りを放つ。
「わあ、いい香りですね」
浴衣姿の綾辻 綾花と野々 ののこが、真央の店の前で立ち止まった。
「わあ、二人とも浴衣なのだ！ とってもお似合いなのだー！」
綾花と真央は、ともに猫鳴館の寮生だ。
「私がののこちゃんを誘ったんです。一緒に浴衣を着ませんかって」
せっかくのお祭りだから、格好もそれらしくしたかったのだ。
「私、お腹がすいたなーっ」
ののこがお腹をさする。
「サンマライスバーガーをひとつください。ののこちゃん、あれこれ半分こして食べませんか？」
「さんせーい！」
「まいどありなのだーっ」
お好み焼き屋『うさぎ屋』の店主、宇佐見 満月の切り盛りする出店からは、ソースの香ばしい匂いがただよいだした。
「ウチのウリは、『安い・デカイ・腹一杯』だよ！ さあさあ、どうだい！」
「うまそうだね、ひとつもらうよ」
「まいどあり！」
売れ行きは順調だ。
年頃の娘さんが来店した際には、食べやすいように切り分けてからパック詰めする気配りも好評を得ていた。
「育ち盛りには、大きな豚玉が一番さぁ！ ほーら、肉の焼ける音がするだろ、どうだい兄さん！」
「焼きそばもあるんだね」
「へいらっしゃい！ ソース焼きそばは、豚バラをカリカリ目に焼くのがウチ流なんさ！」
「じゃあこれ、ふたつ」
「まいど！ 青のりと紅ショウガはどうする？」
「両方たっぷりで」
「はいよ、了解！」
「……にぎわってるな。それにお腹のすく匂いだ」
香りにつられて、八神 修がやってきた。
「お、どうした修君。カメラなんか持って」
「祭りの様子を取材しているんだ。売れてるみたいだな」
「おうよ！ 客も喜ぶ、店も潤う。いいことづくしさね！ まだまだ魚新の坊主には負けないよ！」
その、『魚新』の長男新井 すばるは、今日もちくわの着ぐるみ『ちくわくん』の姿で呼び込みを行っていた。
華麗なステップを踏みながら、ちくわを焼いていく、ちくわくん。
「おおおーっとっと！ そこへいくお嬢さん、試食どう？」
女性客を呼び止めながら、すばるは両手をめまぐるしく動かした。
試食のちくわが、消えたり現れたり、見事な手品を披露すると、拍手があがる。
「ほら、焼きたてのちくわだよー！」
ウィンクのサービスつきだ。
「いただきまーす」
「ね、おいしいでしょ」
ちくわくんがターンを決めると、お客さんが集まってくる。
ちくわくんは、手品だけではなく、ダンスだって踊れるのだ。
「ちくわに魚の姿焼き、カニにイカの姿焼き。エビにサザエに、ハマグリの炉端焼きだよー！」
魚屋の息子だけあって、魚介はどれも新鮮で、幅広い品をそろえている。
「ほら、こーんなにいい匂い」
うちわであおいで、皆に香りをおすそわけだ。
「ちくわくんがいるぞ」
そんな声がして、やって来たのは清掃作業を終えた面々だった。
「おいしそうですね」
聖の言葉に、すばるは喜ぶ。
「うん、魚貝の焼き物、絶品だよ！ 食べてって～！」
すばるは皿に、ひょいひょいと焼いた魚貝を盛っていく。
「掃除してくれた人たちにはサービスしちゃうよー。ほんとおつかれさまー！」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年07月18日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年07月25日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年07月25日 11時00分
