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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
スーパーサンマ大祭 ～炭は燃えているか～
【大型ゴミ班の収集模様】
「いい修行代わりになりそうだな」
ガラスを踏んでも怪我のないように、長袖のジャージに軍手、スニーカーを着用して、御剣 刀は紐で束ねた流木を収集場所へと運んでいた。
きれいな砂浜で海開きを迎えたいし、同時に体も鍛えられるので、積極的に動くつもりでいる。
持ち運べないほど大きなものは、ノコギリで切ってからリヤカーに乗せようと考えていたのだが、上には上がいた。
「そこの丸太は切っておくから、そこに置いておけ」
亜魚隈 猯利が、ガソリンチェーンソーを持って言う。
「すごいな……」
本格的な準備に感心する刀へ、猯利が浜に転がる発泡スチロールを指さした。
「あれは切ると細かい屑が出るからな、かえって環境に悪い。そのまま持っていくといい」
「わかった」
さっそく発泡スチロールを抱えて歩き出す刀の背後で、チェーンソーの音がする。
「それ、切り終わったなら運ぶぞ」
あるていどの大きさに切断された丸太を、氷華・クルバトフは手に持った。
重い物を持つことには自信のある氷華だが、さすがに丸太はいささか重い。
「おっと。……おーい、手伝ってくれないか」
「もちろんです！」
収集場所から戻った刀が駆けつけて、協力して何往復もすることとなった。
その間、猯利は魚網を、ハサミやドライバーで手頃な大きさになるように解体していく。
もくもくと手を動かす彼は、無口だが働き者だ。
【築城と落城】
城作りに励む子どもたちに囲まれて、浅沼 柳司はひときわ楽しそうに笑っていた。
「よーっしゃ、そろそろええかな、城攻めするでー！」
大きなゴミの城が完成したところで、柳司は子どもたちを呼び集めた。
「ええか、ここは魔王の城や。俺が魔王な。そら、魔王城を皆で壊せ～！」
柳司は魔王になりきって叫んだ。
「世界をゴミだらけにしーてーやーるーでー！」
きゃあきゃあと子どもたちが喜んで、積み上げた城を端から崩していく。
「うぎゃあああ、まいったあぁ～……！」
城が崩落すると、子どもたちの半数は新たな娯楽を求めて駆け出そうとした。
それに気づいた柳司は、慌てて魔王を復活させて呼び止める。
「待て待て待てーい！ ゴミはゴミ捨て場に運ばないとあかんのじゃー！ ゴミのある限り、魔王城は何度でも復活するでぇ」
ぱぱぱぱぱっと、柳司はゴミで城を作り出す。
再び歓声を上げて、子どもたちは城を取り囲んだ。
柳司と遊ぶ子どもたちの邪魔をしないように、刀は気を配って大型のゴミを運んでいた。
落城のタイミングで走ってきた子供に、ぶつかる前に声をかける。
「こっちは危ないぞ。ああ、ほら、向こうで魔王が呼んでる」
そんな中、城を囲んではしゃぐ子供たちに、八神 修は取材をしていた。
「楽しそうだな。寝子ヶ浜海岸は好きか？」
「大好きー！ 砂浜で遊ぶの楽しいよ！」
【分別も大事です】
「皆さまお疲れでございましょう、少し休憩をとられてはいかがでしょうか？」
檜扇 唱華は、マイカーから麦茶のタンクをおろして、居合わせた人々に振る舞った。
メイドさんの給仕だといって喜ぶ人々の姿を、修がすかさずカメラにおさめる。
「ちょうど喉がかわいていたんです。ありがとうございます」
「おいしーねー！」
御鏡 聖と神楽 舞も、ほっと息をついて喉をうるおす。
「よーっし、大型ゴミもこれで最後だ」
氷華・クルバトフが一斗缶を両脇に抱えてやって来た。
「おつかれさまでございます。あとは分別ですわね」
分別をする唱華の耳に、ゴミたちの自己申告が聞こえる。
『アルミだから、間違えないでよねーっ』
『筋金入りの針金だぜー！』
「ふふ、これはアルミで、こちらが針金……ですね」
「流れるような作業ですね。すごい……！」
その姿を見て、聖が目を丸くする。
「舞さん、私たちも見習って頑張りましょう」
「おー！」
【おつかれさま！】
あらかた分別を終えたころ、収集所の脇には落とし物が数点並べられていた。
「ゴミ……ではありませんよね。持ち主がいつか見つかると良いのですが」
唱華が言う。
「お祭りに間に合いましたね。よろしければ皆さん、せっかくですから一緒に見て回りませんか？」
聖の提案に、賛成の声が上がる中、亜魚隈 猯利だけが首を横に振った。
「俺は遠慮しておく」
スプレー缶のガスをもくもくと抜きながら、猯利は釣りに行きたいのだと言葉を添えた。
「そうですか……。釣れるといいですね」
聖はそう言ったが、猯利は喧騒の中で釣れるとは思っていなかった。
釣れなくてもいいのだ。
少し離れたところで、シロギスと駆け引きを楽しみたかった。
十本仕掛けの引きつりの、道具はもちろん用意してある。
楽しみだった。
「いい修行代わりになりそうだな」
ガラスを踏んでも怪我のないように、長袖のジャージに軍手、スニーカーを着用して、御剣 刀は紐で束ねた流木を収集場所へと運んでいた。
きれいな砂浜で海開きを迎えたいし、同時に体も鍛えられるので、積極的に動くつもりでいる。
持ち運べないほど大きなものは、ノコギリで切ってからリヤカーに乗せようと考えていたのだが、上には上がいた。
「そこの丸太は切っておくから、そこに置いておけ」
亜魚隈 猯利が、ガソリンチェーンソーを持って言う。
「すごいな……」
本格的な準備に感心する刀へ、猯利が浜に転がる発泡スチロールを指さした。
「あれは切ると細かい屑が出るからな、かえって環境に悪い。そのまま持っていくといい」
「わかった」
さっそく発泡スチロールを抱えて歩き出す刀の背後で、チェーンソーの音がする。
「それ、切り終わったなら運ぶぞ」
あるていどの大きさに切断された丸太を、氷華・クルバトフは手に持った。
重い物を持つことには自信のある氷華だが、さすがに丸太はいささか重い。
「おっと。……おーい、手伝ってくれないか」
「もちろんです！」
収集場所から戻った刀が駆けつけて、協力して何往復もすることとなった。
その間、猯利は魚網を、ハサミやドライバーで手頃な大きさになるように解体していく。
もくもくと手を動かす彼は、無口だが働き者だ。
【築城と落城】
城作りに励む子どもたちに囲まれて、浅沼 柳司はひときわ楽しそうに笑っていた。
「よーっしゃ、そろそろええかな、城攻めするでー！」
大きなゴミの城が完成したところで、柳司は子どもたちを呼び集めた。
「ええか、ここは魔王の城や。俺が魔王な。そら、魔王城を皆で壊せ～！」
柳司は魔王になりきって叫んだ。
「世界をゴミだらけにしーてーやーるーでー！」
きゃあきゃあと子どもたちが喜んで、積み上げた城を端から崩していく。
「うぎゃあああ、まいったあぁ～……！」
城が崩落すると、子どもたちの半数は新たな娯楽を求めて駆け出そうとした。
それに気づいた柳司は、慌てて魔王を復活させて呼び止める。
「待て待て待てーい！ ゴミはゴミ捨て場に運ばないとあかんのじゃー！ ゴミのある限り、魔王城は何度でも復活するでぇ」
ぱぱぱぱぱっと、柳司はゴミで城を作り出す。
再び歓声を上げて、子どもたちは城を取り囲んだ。
柳司と遊ぶ子どもたちの邪魔をしないように、刀は気を配って大型のゴミを運んでいた。
落城のタイミングで走ってきた子供に、ぶつかる前に声をかける。
「こっちは危ないぞ。ああ、ほら、向こうで魔王が呼んでる」
そんな中、城を囲んではしゃぐ子供たちに、八神 修は取材をしていた。
「楽しそうだな。寝子ヶ浜海岸は好きか？」
「大好きー！ 砂浜で遊ぶの楽しいよ！」
【分別も大事です】
「皆さまお疲れでございましょう、少し休憩をとられてはいかがでしょうか？」
檜扇 唱華は、マイカーから麦茶のタンクをおろして、居合わせた人々に振る舞った。
メイドさんの給仕だといって喜ぶ人々の姿を、修がすかさずカメラにおさめる。
「ちょうど喉がかわいていたんです。ありがとうございます」
「おいしーねー！」
御鏡 聖と神楽 舞も、ほっと息をついて喉をうるおす。
「よーっし、大型ゴミもこれで最後だ」
氷華・クルバトフが一斗缶を両脇に抱えてやって来た。
「おつかれさまでございます。あとは分別ですわね」
分別をする唱華の耳に、ゴミたちの自己申告が聞こえる。
『アルミだから、間違えないでよねーっ』
『筋金入りの針金だぜー！』
「ふふ、これはアルミで、こちらが針金……ですね」
「流れるような作業ですね。すごい……！」
その姿を見て、聖が目を丸くする。
「舞さん、私たちも見習って頑張りましょう」
「おー！」
【おつかれさま！】
あらかた分別を終えたころ、収集所の脇には落とし物が数点並べられていた。
「ゴミ……ではありませんよね。持ち主がいつか見つかると良いのですが」
唱華が言う。
「お祭りに間に合いましたね。よろしければ皆さん、せっかくですから一緒に見て回りませんか？」
聖の提案に、賛成の声が上がる中、亜魚隈 猯利だけが首を横に振った。
「俺は遠慮しておく」
スプレー缶のガスをもくもくと抜きながら、猯利は釣りに行きたいのだと言葉を添えた。
「そうですか……。釣れるといいですね」
聖はそう言ったが、猯利は喧騒の中で釣れるとは思っていなかった。
釣れなくてもいいのだ。
少し離れたところで、シロギスと駆け引きを楽しみたかった。
十本仕掛けの引きつりの、道具はもちろん用意してある。
楽しみだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年07月18日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年07月25日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年07月25日 11時00分
