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寝子島高校
寝子島の風にのって、ぱたぱたぱた
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桜舞い散る空でした。
ぷかぷか。ぱしゃぱしゃ。
九夜山のふもと、砂掛台駅近くに寝そべる寝子温泉の脇をゆったりと流れる、穏やかな川です。たくさんのお客をのせたボートが、静かな水面を滑るように走ります。
どんちゃんどんちゃんぴーひゃらら、降るように届く祭囃子の音色。川べりにはたくさんの屋台が並んでいて、提灯のぼんやりとした灯りは目に優しく、なにかが焼ける香ばしい匂いがふんわりと流れてきては鼻をくすぐりました。
寝子島、花祭り。満開の桜に包まれて、行き交う人々の賑わいも弾んでおりました。
「ふわぁぁぁ……カモさんがいるよぉ!」
曖浜 瑠樹
のお顔はもう、きらっきら。空の上の太陽がまぶしくて目をつぶってしまいそうなくらい、輝く笑顔です。
瑠樹が腕にむぎゅっと抱いているのは、タンポポライオンの『だんでらくん』のぬいぐるみ。花祭りのマスコットキャラクターのひとつです。会場にはほかにも、薔薇ネコの『ローズちゃん』やチューリップネズミの『チュウくん』などなど、あちこちで可愛らしいキャラクターたちの着ぐるみも見ることができて、瑠樹はほくほくなのでした。
「ほらほら、そんなに乗り出したら危ないわよ?」
「うんー!」
谷咲 苺喜
は苦笑いしつつも、そこは高校生のお姉さん。ちゃあんと瑠樹の肩をつかまえてあげました。
けれど自分も、けっこう興味津々です。瑠樹に並んで、そうっと水面を覗き込みます。
陽気に誘われたのか、進む二隻のボートの間をゆっくりゆっくり、カルガモの親子が泳いでいます。お母さんガモは、静かな波間に浮かんだ桜の枝をぱくりとくわえて、これがなんとも風流です。その後ろには、まだぽわぽわ羽毛のおこちゃま子ガモたちがぎこちなく足を動かして、まるでボートと競争しているかのよう。
「可愛いねぇー! へへー。カモさんといっしょ、嬉しいねぇ♪」
「ふふ、そうね。この子たちもお祭りの賑やかさに釣られちゃったのかしら。ねえあなたたち、どこまでいくの?」
ぐわっ! ひと声鳴いて教えてくれたお母さんガモに、嬉しくなってしまった苺喜と瑠樹は顔を見合わせて、にんまり。
手が届きそうなほどの近くを泳ぐカモたちに、
ミーツェ・M・フェリス
と
白 真白
も思わず、ほっこりと頬を緩めます。
「これは可愛らしいですにゃ……ですなー」
「撫でてみたいなぁ。ダメかなぁ?」
本当はにゃんこのほしびとなミーツェですけれど、水はゼンゼン大丈夫。半ば身を乗り出した真白のイキオイも相まって、なんだか本当に飛び込んでしまいそう……なんて、もちろん、カモさんたちの邪魔になってしまってはいけません。
ボートとボートの間を隔てながら、ふたりはくすりと笑います。こうして眺めているだけで、じゅうぶん楽しいのでした。
「おかあさん、
子育てがんばってほしいのですなー!」
「うんうんっ。私たちも応援してるからねー!」
くわわっ、くわっ。合唱めいて声を繋げたカモたち。
ボートの後ろのほうでは、
ロベルト・エメリヤノフ
がちょっぴり興奮気味です。
「うわぁ、可愛いねこれは! なにが可愛いって、愛らしいカモたちをバックに眺めるアカリのほんのりと赤く染まった端正かつ可憐な面持ちときたらまた格別で」
「ちょっロベルトせんぱ、近っ、ちかい……!」
ぼ! 想いを寄せるロベルトの顔があんまりにも近くって、
来島 アカリ
のほっぺたはリンゴみたいに真っ赤っか。
逃げ場のない船上で、まるで彼に追い詰められているかのよう。アカリは小動物めいて肩を縮みこませながら、潤んだ瞳でロベルトを見上げます……けれど当の彼はいつもの明るさで、無邪気な笑みを浮かべるばかり。
振り向かせてみせますから。そんなふうに決めたものの、相手はどうにも手ごわいのでした。
「むー。先輩、自覚なさすぎ……」
「え、なにが? いやぁ、本当に可愛いなぁ。ねっ、胡乱路もそう思うでしょ?」
なぜだか櫂を操り、ボートを漕いでいる
胡乱路 秘子
。この春に新しいことへ挑戦しているという彼女のこと、これも新しいアルバイトでしょうか? 和服に笠までかぶって、なり切りぶりはカンペキです。
秘子はロベルトの声にすうっと目を細めて、
「んふふ……ええ、本当に」
なんだかご機嫌な様子。
きらきらきらめく水面の光を照り返して輝く、ロベルトとアカリの顔。その横顔をまぶしそうに見つめては、秘子もまた満足そうに微笑みました。
「とってもとっても、可愛らしいですね。んふふふっ♪」
一方。
壬生 由貴奈
と
卯木 衛
は、橋の下から現れたボートの静かな歩みを、真っ赤な欄干に手を添えて見下ろしています。
「あっ、カモだ! 見てください由貴奈さん、カモがいますよ!」
「本当だねぇ。気持ち良さそうに泳いでる」
大好きな恋人と、満開の桜の下でお花見デート。衛はどこかはしゃぎがちで、欄干にひょいと足をのっけています。おかげで目線が由貴奈と並んで、なんだか新鮮です。隣に立つ彼女と感動を共有できることが、嬉しくてたまりません。
かたわらの由貴奈はと言いますと……あいづちをうちながらも、本当は、カモを見てはいませんでした。
「……なんだか、しあわせだねぇ。うーちゃん」
「へっ?」
振り返ると、由貴奈のやわらかくあたたかいまなざしが自分を真っすぐに見つめていて、衛はどぎまぎ。胸はばくばく。
ちょっぴり慌てて、けれど隠さず気持ちを伝えたくて、両手をぱたぱたぱた。
「あっ、お、俺も幸せです! 由貴奈さんといられて、俺すっげー幸せです!」
「ん。うちもだよぉ」
ふたりの姿を見つけたボートのお客たちがこちらを見上げて、ゆるりと手を振ります。衛はぶんぶんと大きく、由貴奈は上品に小さく手を振り返します。
そうして自然と、ふたりは手をつなぎました。
桜舞い散る空でした。その日、
緋紅朱 赫乃
が見上げたのは。
「あ……」
はらはらと降り落ちた花びらは、水面を桃色に染め上げ、カモたちの背中にちょこんと乗って、苺喜と瑠樹の笑みを深めます。
ミーツェの鼻先へひらりと落ちた花びらを見て、真白はついつい吹き出してしまい、ロベルトと秘子は桜のように灯るアカリの頬の色を楽しんでいます。
ふと振り返ると、由貴奈と衛が並んでこちらを見下ろして、手を振っていました。
控え目に手を振り返した赫乃が顔を上げた瞬間に、見えたのです。
「……なんて……」
なんて、綺麗だろう。言葉にはなりませんでした。思わず、息を呑んでしまったので。
花の海をかきわけて、ボートはゆらゆら。ゆらゆらり。
「ふふ。素敵……だね」
くわっ! ほんとだね、と言わんばかりに鳴いた子ガモへ注いだ赫乃の赤い瞳には、穏やかな水面に照り返る光がいつまでも、優しく揺れていました。
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担当ゲームマスター
阿瀬春
笈地 行
黒羽カラス
巴めろ
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
グリーンシナリオ(0)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
107人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月20日
参加申し込みの期限
2017年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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