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寝子島高校
寝子島の風にのって、ぱたぱたぱた
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金の屏風に松竹梅、門松に加えて鏡餅、お節とくればもちろんお屠蘇、
「あけおめことよろかんぱーいっ!」
酒浸 朱蘭
は酒精の含まれていないはずのお屠蘇で満たした朱盃を力いっぱいかざす。一息に呑み干し、ふうわり上気した目元を笑み崩す。ついでに着物に足袋の足も崩す。
「今日はめでたいお正月ー、ってな。呑むぜ呑むぜー」
水を飲んでも酔っぱらえる便利なろっこんを手に入れたからには、
「酒は飲んでも呑まれるなー! 飲んでないけど!」
こうして成人前であろうと宴会とあらば酔える。どんどん呑める。宴会でなくても呑める。
「寝子島サイコー!」
「……それは、……認めます……」
賑やかに酔っぱらう朱蘭の傍らにひっそりと立ち、
冬樹 闇
は無色な声で囁く。冬の闇に凛と咲く紅椿の瞳に真冬の雪のような薄墨の睫毛の陰を落とし、手にした紅梅を見下ろす。雪雲色の長い髪が華奢な肩を包む巫女服にさらりと滑り落ちた。
「……綺麗」
ぽつり、淡雪にも似て小さく呟く。小さな両手に丁寧に捧げ持った花枝を舞うように揺らせば、梅の香がふわりと零れた。
感情をほとんど映さぬ頬に、雪が解けるに似た笑みが浮かんだようにも見えたは幻か。
「ふふっ……綺麗ですわね」
慎ましく、けれど艶やかに咲き誇り匂い立つ初春の花を着物の胸に抱き、
エヴァ・ブランシェ
は碧い瞳を細める。帯締めの位置を気にする振りをして、うっかり外へと開きかけた爪先を内向きに直す。折角の着物、今日ばかりは楚々とした大和撫子になっておかなければ。
(あたしはいつだって花も恥じらう乙女だけどね)
スカートの中にあれやこれやの秘密を仕込んでいようが、ネコニンジャになってカップルを追い回そうが、友人に嗜好や言動がおっさん臭いと言われようが、日本贔屓な両親に育てられ日本文化に詳しい(はずの)エヴァの心はいつだって日本人。
更に言えば、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花な手弱女なのだ淑女なのだ。
「いいね、ベリーベリーナイスなそのポニテ!」
カアン! 高い音を立てて羽子板が羽根を跳ね上げる。
「ありがと! ムッシュくんはお正月でもムッシュくんだね!」
高く結い上げた黒髪を艶やかに弾ませ、
響 タルト
は手にした羽子板で羽を打つ。
鎌八 まもる
に羽根を打ち返す。
「揺れる髪と覗くうなじが最高だ!」
「わあ、相変わらず変態なまでのポニテ推し!」
「着物のにゃんこたんも当然綺麗だぜ。けど、」
襷掛け袴姿も凛々しいまもるは栗色の目を悪戯っぽくウィンクさせる。本物の馬の尻尾も悪くない。バイトしているオークレイ牧場のアンバーや星幽塔での相棒であるオブシディアンのポニーテールだって最高だ。けれど、
「着物にもバッチリ似合う。やっぱりポニテはサイコーオブサイコーだ!」
カアン! 高らかに羽根が宙を舞う。
猫耳カチューシャにポニーテールの髪を揺らし、タルトは笑った。今日は楽しいお正月、ポニテ好きなまもるを喜ばせるのも悪くない。
(冬の修羅場は潜り抜けたし)
夏に引き続いての壮絶な修羅場を越えたことによって、またひとつ素晴らしい薄い本が出来上がっている。
発行した本を思い浮かべれば、堪えきれない笑みが零れ落ちた。
「にゃんこたん?」
「うううん、なんでもない!」
目を瞬かせるまもるに、タルトはポニーテールを大きく躍らせ首を横に振った。
「よーし、今年もがんばるぞー!」
カアン! 羽根が舞う。
(よ、よーし……!)
栗色の長い髪をさらりと着物の肩に流し、
谷咲 桃笑
はちょっぴりおどけた風に手にした鏡餅を両手で頭上に掲げてみる。そうして、この春寝子島に移り住み寝子島高校に入るまでに散々練習したとびきりの笑みを頬に浮かべようとして、――失敗する。
頬が引きつる、唇の端に余分な力がこもる、柔らかく細めようとした目が不自然に歪む。それというのも、
(お、男の人がいる……!)
鏡の前に立ったときは、ひとりのときは上手くできたのに。
太っていて地味なせいでからかわれまくった中学時代前半の面影ひとつなく、これなら知り合いのいないこの島で立派に高校デビューができると思ったのに。自分でもびっくりするぐらいに免疫のない男の人ともきっとまともに話せるようになると思ったのに。
(なんかこう、こう上手に……!)
力んだ拍子、鏡餅の上に乗せられていた橙がころり、落ちた。
「おっと、」
不意に頭上から転がり落ちて来た橙に、
深縹 露草
は青みを帯びた黒い切れ長の瞳を丸くする。
折角の紋付き袴、ここは気合いをいれていかねばなるまいと引き締め繕っていた二枚目の仮面は、
「っとと、危ないデース」
橙をお手玉するうちにあっという間に剥がれてしまうも、
「ご、ごめ、……ゴメンナサイ」
硬い声で呟き俯く桃笑を目にした途端、再びしっかりと顔にはまる。
「いいえ、大丈夫ですよ」
橙を手に丁寧に礼儀正しく微笑むさまは、垣間見えた柔らかな純真さとはまるで違う、冷酷な悪役のよう。
「あ、この昆布締め美味いです」
「こっちの黒豆も美味しい」
賑やかで晴れやかなお正月の宴の真ん中、
倉前 七瀬
と
丹羽 紅葉
は寝子島高校職員である
ウォルター・B
を央にしてお節に舌鼓を打つ。
「それは良かったねぇ」
華道部顧問でもある金髪碧眼、何でもそつなくこなす天才肌のウォルター先生のご機嫌な横顔に、紅葉は琥珀の瞳でうっかり見惚れる。
いつもはあどけない口調で辛辣なお喋りをする英語教師が、今日は少しだけのんびりとして見えるのは、今日がお正月だからだろうか。それとも、授業中の不届き者に的確に当てる白い魔弾(チョーク)の代わりに盃をその手にしているからだろうか。
「ウォルター先生、こちらもどうぞ」
柔らかく微笑みつつ、紅葉はお節を取り分ける。そっと差し出してからお節介だったかしら、苦手な食べ物があるかもしれないと思ってしまったけれど、
「ありがとう、美味しそうだねぇ」
先生は心底楽し気に碧い猫目を細めてくれた。紅葉の取り分けた飾り切りのかまぼこをつまみに、盃に口をつける。
「ウォルター先生、それ僕にももらえませんか」
「駄目だよ」
七瀬がひょいと無造作に伸ばした手から素早く盃を遠のけ、ウォルターは首を横に振る。
「これはお酒だからねぇ。お正月と言えども、お屠蘇ならともかく大切な生徒にはあげられない」
「お酒ですか」
「そう。お酒は二十歳になってからのお楽しみ」
くすくすと笑い、ウォルターは盃を干す。年初めに集った人々を見回し、紋付き袴の襟を正す。
では、改めて。
「初春のお慶びを申し上げます――」
「あけおめことよろかんぱーい!」
朱蘭が何度目かの乾杯をし、
「……謹賀新年」
冬が紅椿の瞳をそっと伏せ、
「明けましておめでとうございます」
エヴァが淑やかにお辞儀をし、
「ア、ハッピー!」
「ニューイヤー!」
まもるとタルトが声を揃え、
「今年も、……今年から? とにかく、よろしくお願いします」
桃笑が気合いの入った笑顔を浮かべ、
「よろしくお願いしマース」
露草がおっとりと微笑み、
「うん、おめでとうございます」
七瀬がマイペースに頷き、
「はい、今年もどうぞ宜しくお願いいたします」
紅葉がすらりと背筋を正す。それぞれの新年の挨拶を耳に、ウォルターはまたくすくすと楽し気に笑った。膝に手をつき、どこまでも卒なく綺麗に頭を下げる。
「では皆さま、本年もどうぞ御贔屓御鞭撻のほど、何卒宜しくお願いいたします!」
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笈地 行
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墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
グリーンシナリオ(0)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
107人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月20日
参加申し込みの期限
2017年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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