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遊園地は暖かい日差しに包まれた。
遊具には長蛇の列が出来ていた。待ち疲れて座り込む者もいた。
園内の店舗ではオリジナルグッズを求める人々で賑わう。
「突撃するのデス!」
ピンクのドレスを着た
トワ・E・ライトフェロゥ
が金色の髪を弾ませて走る。
少し遅れて
ステラ・ラ・トルレ
が笑顔で続く。
「おもしろいがたくさんなのー!」
「お前ら、はしゃぐのも大概にしろ」
スーツ姿の
夜海霧 楓
が二人を追い掛ける。脱げそうになるハンチング帽を手で押さえた。
トワが靴底を滑らせながら止まった。
「カエデがtoo late! 遅すぎるデスヨ!」
「のろまなの! とろとろなのー!」
文句を言い終わると二人は揃って走り出す。楓は渋い顔で後ろに付けた。
二人は蛇行しながら二手に分かれようとした。
透かさず、楓が声を飛ばす。
「手を繋いで一緒に行動しろ!」
「カエデ、わかったのデス!」
「ステラもなのー!」
二人は手を繋いで走ってゆく。楓は不満を口にしながらも付いていった。
トワは手を繋いだまま、一方を指差した。
「あっちデス!」
「こっちなの!」
ステラは別の方向に顔をやる。
「デスデス!」
「なのなの!」
よくわからない言葉で張り合う。楓は呆れた表情となった。
「お前ら、会話になってないぞ」
二人は同時に立ち止まった。なのデス! と声を揃える。どちらも得意気な顔をした。
「全然、意味がわからねえよ」
「なのデス!」
トワは嬉々として叫んだ。ステラが同じ言葉を繰り返す。
二人はちょこまかと園内を巡る。
「あのなー」
間延びした声で楓は付いていった。
走り回る子供の声は
春山 小枝
の耳にも入った。眠そうな目で微笑む。
「子供は元気だねぇ」
「あたし達も子供だよね」
隣を歩いていた
神薙 焔
が白い歯を見せて笑った。
「まあ、そうなるかなぁ」
「じゃあさ、子供らしくしてもいいんだよね」
焔は近くの店舗に親指を向ける。
「どういうことかなぁ?」
「行けばわかるよ」
ぼんやりとした表情の小枝の首に手を回す。焔は肩を組んだ状態で店舗へと強引に連れ込んだ。
数分後、二人は出てきた。頭の上にはお揃いの猫耳カチューシャが付けられていた。重ね着したシャツには肉球がプリントされている。
「少しは子供らしくなったよね」
焔は親指を立てて見せる。小枝は頷いて自身の後ろに目を向けた。
「この尻尾とか、子供ポイントが高いよねぇ」
取り付けられた猫の尻尾を撫でる。触り心地の良さに目が微睡んだ。
焔は小枝の手を握ると大股で歩き出した。
「これからが本番よ。子供らしく、身体を動かして遊ばないとね」
「そうだねぇ。観覧車はゆっくりと回って、気持ちよく眠れそうでいい感じかなぁ」
「気持ちよくなるのはいいけど、本当に眠らないでよね」
焔は笑ってミラーハウスへと向かう。
小枝は欠伸を交えて、はんわりまふ、と返した。
桐野 正也
は思い詰めた顔で立っていた。下ろした両拳を強く握る。力の加減で少し震えていた。
小刻みの呼吸を繰り返す。ちらりと視線を上げた。巨大な龍が暴れていた。その威容に全身が硬直する。
「どうかしたのなの?」
橘 明里
が覗き込むような姿で話し掛ける。
「これって身長制限があるんだよな」
「あたしは引っ掛からなかったのなの」
「あ、うん。そうだよな。あれだぞ? 怖いなら止めてもいいんだからな」
「わくわくが止まらないのなの!」
明里は笑顔で答えた。髪飾りの羽で空にも昇るような感情を見せ付けた。
「そうか、楽しみなんだ……」
低い声を出し、最後は溜息を吐いた。正也はがっくりと項垂れた。
遂に二人の出番が訪れた。
正也は仰天した。表情が一気に強張る。案内された先はジェットコースターの先頭であった。
「わーいなの! 特等席なの!」
明里は喜んでシートに座った。その隣、正也は呆然とした様子で収まった。
「俺に、刑が執行される……」
譫言のように呟く。
電子音が鳴り響いた。ヒッ、と正也は声を漏らす。
「出発進行なの! 天国まで飛んでいって欲しいのなの!」
上機嫌の明里の横で正也は震えた。
「脱線ダメ。本当にダメ。天国、いっちゃう」
「天国よいとこ、何度もおいでなの!」
「無理、絶対に無理!」
そんな騒々しい二人を乗せてジェットコースターはゆっくりと動き出す。
頂点まで上り詰めて一気に下る。
「キャー、楽しいのなの! 風が最高に気持ちいいのなの!」
明里の横で正也は静かに白目を剥いていた。
園内にはマスコットキャラクターがいた。訪れる人々に愛嬌を振り撒く。
その中に二足歩行の猫がいた。円らな瞳で子供達の相手をしていた。
猫耳パーカーに身を包んだ
恵御納 夏朝
が駆け寄った。気付いた猫は両手を広げた。
「わーい、ふっかふかだよ」
胸の中に飛び込んだ夏朝が声を上げる。猫は両腕で優しく包み込む。
「大きくて可愛い猫さんだよー」
猫は照れたように顔を大きく動かす。身体全体を使って気持ちを伝えた。
夏朝は全身で受け止めた。顔を上げて猫を見詰める。
「僕にはわかるよ。猫さんも嬉しいんだね」
猫は大きく頷いた。変わらないはずの表情に微笑みが宿った。
「猫さん、大好き」
夏朝は少し頬を赤らめて再び猫に抱き付いた。
応えるかのようにしっかりと胸に抱き、頬擦りするような動きで親愛の情を示した。
その様子を目にした
都府楼 暦
は微笑んだ。猫耳の付いた大きな日傘をくるくると回す。
「可愛らしいなまものですね」
誰に対しての言葉なのか。判然としない感想を口にした。緑色の目は何かを求めるように動く。
近くにあった木の杭の一部に目が留まる。表情を緩めて足早に近づく。
「カワラタケですね。縁の年輪を思わせる模様が素敵です」
その場にしゃがんだ。傘の裏側に当たる部分を指で触れた。感触を楽しむように動かし、指先を自身の鼻に近づけた。
目を細めて胸いっぱいに吸い込む。惜しむように息をゆるゆると吐き出した。
「菌類の独特の香りが私の嗜好にぴったりです」
ふふ、と笑って立ち上がる。陽気に傘を回しながら歩き始めた。
春めいた明るい色の服で
鵙海 甫
と
千堂 結
が歩いていた。
結は蜂蜜色の瞳を周囲に向けた。楽しそうな様子に微笑みを浮かべる。
横目で見た甫がさりげなく声を掛けた。
「千堂、何かしたいことがあるなら俺に言えよ」
「いっぱいあるよ」
結は柔らかい笑みで答えた。
「待ってろ。今、遊園地の地図を出すから」
ポケットから折り畳んだ紙を取り出し、その場で広げた。
「ジェットコースターなんかはどうだ?」
「それはちょっと苦手かも。でも、甫君がどうしてもって言うのなら……」
少し潤んだ瞳に甫は慌てた。
「そんな無理強い、俺がする訳ないだろ。じゃあ、あれだ。観覧車なんかはいいんじゃないか」
遠くに見える巨大な遊具を指差した。結は柔らかい笑みを浮かべた。
「観覧車は平気だよ。見晴らしが最高だし、それに甫君と二人っきりになれるし」
「お、俺はいつでも千堂と一緒だ。観覧車の中だけじゃない」
「うん、そうだね。わかってるよ。あの日のこと、忘れてないから」
結は恥ずかしそうな笑みで指先を自身の唇に当てた。
目にした甫は動揺を抑えようとして失敗した。眼鏡の奥の目は泳ぎ、頬には薄っすらと赤みが差した。
観覧車を意識した瞬間、挙動がかなり怪しくなった。
「甫君、照れ過ぎだよ」
「だ、だって、観覧車だぞ。その、二人だけだから前みたいに、隠れなくても、できるし」
相手の真意が伝わった。結の顔も火照ったように赤くなる。
ほんの僅か、二人は言葉を失った。
「……甫君、観覧車に乗ろうよ」
「それって……うん、行こう」
二人は手を繋いだ。肩を寄せ合うようにして観覧車へと歩き出した。
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グリーンシナリオ(0)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
107人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月20日
参加申し込みの期限
2017年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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