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寝子島の風にのって、ぱたぱたぱた
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「こっちはエクレア、あっちはシュークリームみたいな雲!」
大きなピンクのリボンをつけた相棒のはやぶさの背はふわふわ。
水色のドレスに身を包んだ
天馬 ひびき
の心はうきうき。
大きくなったぬいぐるみのはやぶさの背に跨って、ひびきは空の散歩を楽しんでいます。
ここは解放された星幽塔。第一階層サジタリオ城の上空です。
他の階層との行き来が閉ざされ、空が一日中闇に包まれていたのは過去の事。
青く澄み渡った空には白い綿雲がいくつも浮かび、眼下には平穏な中世風の街並みが広がっています。
ひびきを乗せたはやぶさは、ひゅーんと飛びます。
「行こう、はやぶさ! あの雲の向こうまで!」
今日はお祭り。サジタリオ城下町の人々は、春の訪れを祝って色とりどりの風船や気球を飛ばします。
普段はそうはいきませんが、この日に限っては、空中散歩をするのは難しい事ではありません。
空へ続く透明な階段を上り、サジタリオ城上空にこの日だけ吹く不思議な気流に乗ればよいのです。
「これって何? 魔法なの? それとも星の力?」
白薔薇の空中ブランコに揺られながら、
大天使 天吏
は近寄ってきた白い鳥に話しかけます。
白い鳥は天吏の白い人差し指にとまると、美しい声で鳴きました。
「そう……貴方もわからないのね。でも、いいわ。貴方の歌声が聞けるなら」
手首に巻いた、エメラルド色のリボンが風に揺れました。
空は好きです。鳥たちがいるから。
楢木 春彦
と
志波 拓郎
は、透き通った階段を思い切り蹴って、空中に飛びました。
「うわ! すっげーいい眺め!」
「ほんと、だ……城下町の向こうの、森や山まで、よく見える……」
なんて思ったのも束の間。春彦が空中でバランスを崩しました。
「やべ、落ちる!?」
「こっち……捕まって!」
伸ばした手と手を絡めあい、がっちり腕を組むことになった春彦と拓郎は、照れ臭そうに頬を染めます。
「あー、ま、いいよな? このまま空中散歩と洒落込もうぜ」
「……はい」
風に煽られ、春彦のおへそがちらり。拓郎の紺のスカーフも風にたなびきます。
春彦は、空の向こう、山の向こうへ向かって大きな声で叫びました。
「ヤッホー! ……へへっ。ちょっとやってみたかったんだよな」
「えと……じゃ自分も……。す、」
「す?」
「好きだー!」
恋人を想う拓郎の言葉はこだまして、好きだー、好きだー……と、蒼穹に吸い込まれてゆきました。
「わー、愛の告白ですか? いいですねぇ。青春って感じですぅ」
黒薔薇のコサージュで髪を飾った
天宮城 因
は、きゅんきゅんと身悶えしました。
因といっしょに白いパラソルに捕まっている
海月 珊瑚
も南国の海の色をした瞳を輝かせます。
「素敵なのだわ! 私もいつかあんなこと言われてみたいのだわ!」
因と珊瑚は、対照的な雰囲気で、しかしながらよく似ていました。
因の髪は金からピンクヘ、珊瑚の髪はピンクから水色へのグラデーションになっています。
小悪魔風な因の黒のスカートと、清純派な珊瑚の空色のスカートは、同じように風に靡いて膨らみました。
「ああんっ。因の魅力増し増しになっちゃいますぅ!」
因はスカートを押さえます。一方珊瑚はマイペースでした。
「私、歌いたくなっちゃったのだわ! る~る~る~♪」
珊瑚の歌はそんなにうまくはありませんでした。
けれど楽しい気分は伝わってきました。
楽しい気分は伝播します。恋人たちにはとくに、です。
「あの、さ。重くない?」
七音 侑
は空中ブランコに腰かけて、自分を抱えてくれている彼の顔を見つめます。
「重くない」
言い切る
工藤 耀
は、侑の女の子らしい重みとか柔らかさとかを感じて赤面しました。
「それより。落ちないようにもっとちゃんとくっつけよ」
「くっついてるよ」
侑も腰に回された彼の手を意識しながら言い返します。
目の前に、彼の顔がありました。
彼はチョコレート色の帽子を被り、チョコレート色のジャケットを羽織っていました。
チョコレート!
侑にとって、チョコレートと言えば、パッキーです。侑はこの時も愛しいこのお菓子を持っていました。
空中で彼と食べるパッキーは、どんなに美味しいことでしょう。
「はい。あーん」
侑は風船と自分の腰とを持つので手がふさがってしまっている耀に、パッキーを差し出しました。
「あーん、って……」
「いいからいいから。きっとおいしいよ?」
侑の瞳が煌いています。
耀はまた顔が熱くなってきました。困って眉をしかめます。けれど侑は気にしません。
「あーん☆」
こんな風に、彼女はときどき彼のことを困らせるのです。
そのそばに、
御巫 時子
と
五十嵐 尚輝
を乗せたパステルカラーの気球が昇ってきました。
気球には、ブランコがついていて、桃色の薔薇があしらわれています。
「空中散歩だなんて素敵ですね……」
先生が隣にいるから、と言う言葉は辛うじて呑みこみました。
「そうですね」
相槌は打ってくれたものの、尚輝先生は、ぼんやりと雲のかたちについて考えているようです。
ふつうなら寂しく思うところですが、時子はそんな先生の反応に慣れっこでした。
「先生はいつも理科のことで頭がいっぱいなんですね……先生らしいです」
そのときふいに、白い小鳥が二羽、時子たちの傍に遊びにきました。
一羽の小鳥は尚輝先生の頭の上に止まり、もう一羽は赤いリボンを咥えています。
時子はろっこんで小鳥たちに話しかけました。
『こんにちは。遊びに来たんですか?』
『いいえ。ちょうどよいもしゃもしゃがあったから、巣をこしらえようと思ったのよ』
『それって……』
尚輝先生の頭のことでしょうか。
時子は思わず微笑みました。
「先生、どうやら小鳥さんたちが、先生の頭を気に入ったようですよ……?」
遠くまで行っていたはやぶさとひびきが戻ってきます。
ひびきの手には、たくさんの桃色の花びらがありました。
ひびきはそれを思いっきり空中に撒きました。
「うわあっ、綺麗!」
ひびきの瞳にきらきら星が宿ります。
城下町の人々が、空を見上げて手を振っています。
舞い散る花びらの中、春の空中散歩はつづきます――。
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グリーンシナリオ(0)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
107人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月20日
参加申し込みの期限
2017年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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