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「にーちゃーーーん! 見て見て見て!」
今日も今日とて大好きな兄にひっついて、
滝原 カノン
は大はしゃぎ。
小学生らしからぬ見目のカノンの、けれどその緑の双眸は、懐っこい子犬のそれのようにきらきらしている。
そんなカノンの『にーちゃん』こと
滝原 レオン
は、やれやれと肩を竦めてみせた。
「カノン、はしゃぎすぎだ」
「だってにーちゃん、ほら、すごいんだって!」
カノンがぴっかぴっかの笑顔で指差す先を、レオンの緑の眼差しが追う。
辺りに広がるのは、キュートなお菓子で溢れたとびきりメルヘンな世界。
中でもカノンが示す広場は、格別に賑やかな様相だった。
バレンタインの寝子島に、粋な神魂から、甘ーい幸せ色の贈り物だ。
「……そりゃまあ、魅力的ではある、けどよ」
零すレオンの声は、そわそわと、ほんの僅かながらも上擦っていた。
可愛いもの好きで、お菓子作りにも明るいレオン。
カノンの手前、しゃんとしていたいとは思うものの、どうしたって胸は弾んでしまう。
「ミリョクテキなら、一緒に行こうよ、にーちゃん!」
「へ? お、おいこら……」
レオンの手を屈託なく引いて、カノンはお菓子に溢れる広場へと。
向けられた無邪気な笑顔に、レオンはふっと、口元を緩めた。
「まあ……偶にはこういうのも悪くない、か?」
砂糖の雪が静かに降る中に、
小山内 海
は《それ》を見留めてしゃがみ込んだ。
そっと、手のひらに掬い上げるは――。
「海? どうした?」
後ろで、クッキーを摘まんでいた
御剣 刀
が不思議がるような声を出す。
海はすぐに刀の方を振り返ると、スケッチブックにペンを走らせた。
『とっておきを、見つけたよ』
「「……とっておき?」」
海を見守っていた刀と、「素敵な夢ですね~」なんて2人と行動を共にしていた
島岡 雪乃
先生。
2人分の声が重なるのに、海はふんわりと笑み零す。
『うん、とっておき。ほら、見て?』
海の手の中、どこか誇らしげに輝くのは、一粒のチョコレート。
愛らしいハート形のそれを目に、島岡先生が「あらあら~」と声を華やがせた。
『これ、刀にあげるね』
「……俺に?」
スケッチブックの白い頁に新しい文字が踊るのに、刀は思わず少し間の抜けた声を漏らす。
自分を指差してぱちぱちと瞳を瞬かせれば、
『とっておきだから、刀にもらってほしくって』
と、海がスケッチブックに言葉を足した。しかし、この期に及んで、
「え、嬉しいけど、折角海が見つけたのに……」
なんて、チョコレートをすぐには受け取ろうとしない刀。
(いや、悪いだろ。なんてったって《とっておき》なのに)
と思っているのをせめて口にすればいいのだが、それにしたってそもそも、気の使いどころを間違えている。
これには、島岡先生もちょっぴり呆れ顔だ。
「御剣くん、あんまり女の子を待たせちゃいけませんよ~」
「いや、でも……」
「問答無用、です!」
らしくなくきっぱりとした宣言に刀が言葉を失う横、海は滑らかに、スケッチブックに言葉を綴る。
『口、あーんってして?』
へ? と音を漏らした刀の口元に運ばれる、甘いハート。
口の中に放られたそれをもぐもぐと咀嚼すれば、
『おいしい?』
と、海がことりと首を傾げる。
「……うん、美味いよ、海」
流石は《とっておき》だと、刀は海へと微笑を向けてみせた。
「ふふー、バレンタインですね~♪」
刀と海のやり取りを前に、
奈倉 藍
はにこにこと笑みを零す。
「広場も皆さんもバレンタイン一色。ここは私も……えいっ」
ひょい、ぱくり。
両腕でも抱え切れないほどの大きなカップケーキのクリームを指で掬って口に運び、
「甘くて美味しいです~。幸せの味、ですねー」
なんて、その味わいに眦を下げ、頬を押さえる藍である。
その様子を目に、ホイッパーとボウルを手にした
高梨 煉
はにっと笑った。
「そんなふうに言って貰えるとほっとするな。さ、どんどん食えよ?」
「じゃあ、お言葉に甘えちゃいます~」
ひょい、ぱく、もぐ。ひょい、ぱく、もぐ……藍の手も口も、もう止まらない!
本日この世界では、何の因果かパティシエたる煉。
そんな煉は、目の前で瞬く間にカップケーキが縮んでいくのに、
「……これは、がんがん作らないと間に合わないな」
と、満更ではない顔で苦笑など零してみせた。
「次は何を作るかな。リクエストはあるか?」
「美味しいものなら、何でもいくらでも大歓迎ですー!」
「それはまたなんというか、豪気だな……さて、と」
「何から作るか……迷うところだな」
どこか楽しげに、煉は頭を捻る。
広場中のお菓子がなくなってしまう前に、甘い幸せを補充しなくては。
「おーい! こっちには、おかしのおうちもあるよー!」
広場の真ん中に立つのは、立派なお菓子の家。
その窓の向こう側から身を乗り出すようにして、
プニ・ポヨ
は声を明るく弾ませる。
「とーってもかわいいんだよ! あまい匂いもして……」
言いかけたプニのお腹が、くるきゅー、と鳴った。
「あれれ、僕、おなかすいちゃった?」
「あはは、ちょっとくらい食べても大丈夫だよ」
お腹を押さえるプニへと外から声を投げるのは、
多喜 勇生
。
何を隠そうこのお菓子の家、DIYが趣味な勇生の作品である。
脚立の上、屋根の仕上げにかかっている勇生を見上げて、プニが言った。
「でも、勇生さんがせっかく作ったのに、食べちゃったらもったいないよー」
「いやいや。お菓子なんだから、美味しく食べてもらうのが一番だよ、きっと。それに……」
「リペアもちょっと燃えるかも……なんて」
瞳を輝かせたあとで、思い出したようにはにかみ笑いを零し、頬を指で掻く勇生。
そんな勇生の様子を目に、プニはあどけなく笑顔の花を咲かせた。
「じゃあ、そのときは僕もお手伝いするね!」
「うん、ありがとう。頼りにしてるよ」
そうと決まれば、先ずはクッキーを一口? ああでも、チョコレートだって捨て難い!
「どこもかしこもお菓子だらけ、と。……うん、甘い」
広場の様子を見回した
オルカ・ヴィヴァルディ
は、指で掬ったチョコレートをぺろり。
その口元に、妖艶、という言葉がぴたりとくる笑みが乗る。
「次は悠月に食べさせてほしいかな? ほら、準備はいつでもOKだよ~」
「って、馬鹿、抱き寄せるな! 近い! 距離が近い!」
頬を淡い薔薇色に染めて、澄み切った声で「ふざけすぎだ!」と騒ぐのは
獅子目 悠月
。
つれないね~、と、悠月を解放したオルカは、わざとらしく肩を落としてみせた。
「ところで。俺達は今、たぶん中々珍しい場所にいると思うんだけど」
「……ああ」
「だよね。だからさ……」
「歌ってみたくならないか、って?」
オルカの言葉を、悠月が継ぐ。
先ほどまでの狼狽が嘘のように、そのかんばせは不敵な笑みに彩られていた。
「さすが悠月! 話が早い……けど、音源は何もないよ?」
「百も承知だ。それを補えるだけ、俺達の声を響かせればいい」
そうだろう? と榛色の眼差しが問う。
オルカの答えは、勿論、最初から決まっていた。
「俺達の声が映える、この甘い世界にお似合いの曲……うーん、何がいいかな?」
思案げに顎に手を宛がったオルカを前に、悠月は宝石みたいな飴玉を自身の口の中へ。
声を滑らかに、どこまでも轟かせようとしてくれているみたいな、優しい甘さの一粒だった。
――さあ、始めよう、楽しもう。不思議で甘やかなバレンタインを!
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担当ゲームマスター
阿瀬春
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黒羽カラス
巴めろ
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
グリーンシナリオ(0)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
107人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月20日
参加申し込みの期限
2017年11月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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