this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
怪人セブンの正義
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
22
つぎへ >>
【4】
北西のグッズ売り場は、比較的被害が少ない区画だった。
襲撃した東ゲートから離れている上に、北と西ゲートからの脱出が南ゲートよりもスムーズに行われたためである。
もとより観客がフードコート側へ集中していたのも、南ゲートでの脱出の遅延に繋がっていたのだが、この場でそれを責める相手もいないし、そもそも責める状況じゃないだろう。
とはいえ、既に叢雲の団員3名が人質を監視している状況。
各団員の距離は離れているが、見通しがいいため下手に動くことはできない。
そのためか、女子トイレの狭い用具箱に寝子高生女子2名が抱き合いながら身を潜めていた。
「……ったく、他の国ならともかく何で日本でテロに巻き込まれなきゃいけないのさ……?」
七緒 璃音
が頭を掻きながら苛立ってみせる。
「うち、セブンも嫌いだけど、正義に胡坐かいて他人傷つける馬鹿も大っ嫌いだわ」
「私も同感ですねー……。この世に命より大切なものなんか、正しいと思わないですよー……」
口調こそ冷静な
屋敷野 梢
だが、その胸中には怒りや恐怖、不安などの負の感情が渦巻いていた。
(怖い……、けど、私はもう、『ひと』だった頃の梢じゃないんだから……)
野々 ののこ
――落神の力の片鱗に触れた者『もれいび』となった者たちは、ここ数ヶ月で数奇な運命に翻弄されてきた。
屋敷野はその中で、落神への不信感を徐々に募られている。
(でも、流石にこれは関連性はないですよねー?)
そう1人結論付けると、屋敷野のスマホが震える。
メールだ。屋敷野はそのメールを確認すると、七緒に詫びた。
「七緒先輩、ごめんなさい。私、先輩を1人置いてきます」
頭を軽く下げる屋敷野に、達観した表情をみせる七緒。
「あー、うん、いってらっしゃい。うちが出張っても捕まるだけだろーし。ミス研のみんなもうまく連携取るだろうから、うちは大人しく救援待つわ」
あっけらかんとした七緒の口ぶりが、却って屋敷野の後ろ髪を引く。
しかし、今はメールの送信主のもとへ駆け付けるのが先決だ。
「……どうかご無事で、七緒先輩」
屋敷野は用具箱から飛び出すと、目を閉じて前に向かってジャンプ!
上手くろっこん『胡蝶の夢』で1羽の蝶へ変身を遂げる屋敷野。
そのままヒラヒラと女子トイレを後にした。
七緒はそれを見送ると、おもむろにスマホへ手を伸ばす。
「こずりん、いてらー。さてと、うちはまた隠れながら情報収集に勤しもうかね? ……あ、ねこったーのリツイート、芽森って先輩の救援メッセージあるじゃん」
手癖で開いたアプリ、ねこったーで真っ先に目に飛び込んできた短文に七緒は苦笑い。
「『憤怒』の時、疑われたっけー。この人も疑われたのかなー? てゆうかこの中にいるの? マジで? なにそれ怖い超怖いこの偶然。七緒みーつ菜々緒とか笑えないんですけど」
しかし、オープンで流すのは頂けないなーと彼女は苦言を呈す。
「テロ野郎がこれ見たら一発でアウトじゃね? うちはそんなヘマ踏まねーけどねー。んじゃ、サクッとやりますかー」
ねこったー中毒の彼女は、神速の文字入力であっという間に文章を作成し投稿した。
<寝子島テロ現場なーう。巻き込まれた超うぜー。とりま情報欲しいんで、おりおんまでメールかDMよろ。RTはやめてなー? テロどもが見てたら『うちら終了』だから。>
<事件収束するまで、新規のフォロー・リフォロー停止するのでよろしくー。この呟き無視してフォローしてきたらブロックした上で垢晒すんで。だってそれって間違いなくテロ側の人間じゃん?>
この投稿の直後、アリーセと斉田からのメールが届く。
再び【情報】チームの力が集結、事件打開のきっかけを作っていくのだった。
そもそも、
寝子島高校ミステリ研究会
がここにいるのは、先日ネットに書き込まれた怪人セブンの出現予告を警戒してのことだった。
「偶然か? それとも仕組まれてるのか? 分からねぇが……、ヤバいってことは確かだな」
ショップ内に身を潜ませた
如月 庚
は、いつにも増してしかめっ面をしてみせる。
「救援は呼んだ……。あとは、おい、オッサン」
如月は物陰に隠れている中年男性に声を掛ける。
「これから俺の連れが来る。すまないが、あんたはここで隠れててくれ。その怪我じゃまともに歩けないだろ?」
中年男性の左太ももには、如月が羽織っていた上着がキツく巻き付けてある。
上着は血で赤く滲んでおり、痛むのか、中年男性の額には脂汗が浮き出ている。
男性は流れ弾で左大腿部を撃ち抜かれたらしい。
「……ああ、お言葉に甘えさせてもらうよ。止血の応急処置をしてもらっただけで、私は充分幸運だ。君の処置のおかげで、まだこうして生きていられるのだから」
中年男性は努めて笑顔を見せた。
年長者の気遣いを直に如月は感じる。
「無理すんなよ、オッサン。……ほら、見付かるぞ、もっと奥へ隠れて伏せてろよ」
如月がそう促すと、中年男性は店舗の奥へ這っていく。
そこへ、1羽の蝶がカウンターからヒラリとやってきた。
「やっと来たか、屋敷野」
すとんっと蝶は地面に降り立つと、姿を少女へ再び変身。
中年男性が見ていなかったため、スムーズにろっこんを解除することができた。
「お待たせしましたー……、って、おじさん、怪我してるじゃないですか……!」
屋敷野は男性の左足に滲む赤色に目を奪われてしまう。
「俺が止血してあるから大丈夫だ。それより、早くみんなと合流しないとだな……」
「七緒先輩とも合流しないとですねー」
しばらく2人は小声で作戦会議に没頭。
その様子を、中年男性が不思議そうな顔で尋ねてきた。
「君たちは、一体何をしようとしているんだ? まさか、あのテロリストたちに立ち向かうつもりではないだろうね?」
この問いに、如月は鋭い剣幕で返した。
「ただ黙って殺される、これだけは絶対に避けてぇ……。そして、俺たちの仲間の多くがまだここにいる……。ならば、全員助ける。その布石を俺たちが作る。テロリストの陽動もやってやる。全部やってやる……!」
「無茶だ、君たちはただの高校生じゃないか……!」
青ざめた顔で制止を促す中年男性の手を、屋敷野はギュっと握る。
「大丈夫ですよー。私たちはただ、自分たちの『フツウ』を守るだけですからー」
そういうことだ、と如月も付け加えると、スマホでいつもの『あの人』へメールを送信。
<まったく……、てめぇとはこういう時ばっかり縁があって嫌になっちまうぜ、加瀬よぉ……>
<俺も同感ですねぇ……。こんなふざけた状況にそう何度も遭遇すること自体珍しいのに、何かにつけて如月さんと一緒なんですから笑うしかないですよ、本当に>
(もっとも、今は笑っていられませんが)
如月からのメールを受信した
加瀬 礼二
が思わずそう返した。
加瀬はフードコート西側の店舗に退避していた。
菜々緒と三ヶ島・雨寺コンビがいるクレープ屋とほど近い場所にいる。
加瀬もまた怪人セブン出現の噂を聞き付け、
舞草 乃玻透
に護衛・随伴を命じてやってきていた。
舞草は『依頼次第でどんな主にも仕打ちにも絶対服従する』事を心情としており、今日も加瀬を主として付き添っている。
また、加瀬の実家のホテルの利用者である
望月 神無
を誘い、試合観戦と洒落こもうとしたのだが、この有様である。
情報収集をしていると、すぐ近くのクレープ屋に菜々緒がいることが判明。
加瀬はすぐさま舞草へ命令を下す。
「ナハト、追加オーダーです。周囲の索敵、及び
芽森 菜々緒
との接触を最優先。尚、今後は俺の出すボディサインを元に行動しますので、発言を控えて下さい」
「はい、マスター。承りました」
粛々とオーダーを受領する舞草は、ろっこん『Закон раба』を発動!
命令を自覚した舞草の身体能力が飛躍的に上昇していく。
発動を確認した加瀬は、スタジアムのパンフレット(見取り図)とスマホで検索した手旗信号のサイトを見せる。
「5分で頭に叩き込みなさい。5分後にクレープ屋へ進攻します」
「はい、マスター」
加瀬のオーダーに文句ひとつ言わずに淡々と知識を詰め込んでいく舞草に、一緒にいる望月はただ口をあんぐり開けているばかりだ。
「お、俺、入口付近を見張ってるからな?」
自分も何かやらねば、と望月は怪人セブンへの護身用で持参したスタンガン片手に、店先から廊下をこっそり偵察し始めた。
未だに人質の輸送に手間取っている叢雲は、時折銃を天井へ向けて発砲するなど強行手段をとっていた。
「おい、そう簡単に殺すなよ、暁3号。人質はこちらの大事なカードだ。切るべき時に切らねば意味がない」
発砲した団員を諌めるように、もうひとりの団員の男が声を荒らげた。
「へぇへぇ、わっかりやしたよぉー、暁1号ぉ。でもどうせ殺すなら、今でも後でも構わねぇっすよね? 陽炎隊長はまどろっこしいっすよぉ」
発砲した団員はまだ若い団員のようで、地位も低そうだ。
それに人を撃つことに何の躊躇もしないタイプと見て取れる。
「――無駄弾撃つんじゃないってことだ。この装備を揃えるのに、隊長たち幹部はどれだけ苦労したと思ってるんだ? 無闇にぶっぱなして、肝心な時に弾切れなんてないようにしてくれ」
対して、不快感を露わにする団員は、どうやら団員をまとめ上げる立場の者のようだ。
どんな団体でも、中間管理職は苦労する立場なのかもしれない。
(ふむ、思わぬ情報を得たな。加瀬に伝達だ)
些細な情報でも今は生存率を上げることに変わりはない。
この情報は加瀬を経由して、【情報】チームによる人力情報クラウドシステムによって逃走者に広まっていく。
加瀬自身、交友の広さに自負があった。
交友が広いということは、今回の事件に巻き込まれている友人も多くいるということであるが。
その加瀬の友人のひとり、
吉祥寺 黒子
もまた、菜々緒のいるクレープ屋を目指して潜行中である。
「畜生……、せっかく『友達』になったっていうのに、こんな所で死に別れてたまるか!」
彼女にとっての『友人』という存在はどのくらい特別なのかは計り知れないが、目の前の大切な人を失うような真似だけは御免だと彼女は思っているのだ。
故に、多少無茶でも西側にあるクレープ屋を目指さなければならない。
しかし、目の前の通路では人質輸送の真っ最中。ここを横断すれば、間違いなく捕捉されてしまう……。
吉祥寺は無意識に『幸運』と刺青が入った舌を出しながらヘラヘラ笑い出す。
「大丈夫だって……。なんたって俺は『幸運』だからなぁ。無事に辿り着けるはずだ!」
この瞬間、彼女の無自覚のろっこん『ラクシュミーの寵愛』が発動。
奇跡に近い豪運が発動する!
「出たあぁァァァァ! 妖怪筋肉オカマだー!!」
突如、叢雲の団員のひとりの断末魔が轟く!
この叫び声に釣られ、周囲の叢雲が殺到していくではないか!
「うおおっ、妖怪だかオカマだか知らねーが、この隙に西へ行けるぜ!」
吉祥寺、見事南西区画へ移動を果たす!
さて、妖怪筋肉オカマと言われた
尾鎌 蛇那伊
はこの日、スタジアムでバイトをしている予定だった。
「テロリストのおかげで時給がパァよ!」
ちょうど休憩中で席を外していたので、テロリストに見付かる前に騒動に気づいて隠れることができた。
だが、彼は身長187cmの筋肉質の巨躯。この体を隠せる遮蔽物は、見通しのいい通路内に残念ながら存在していない。
では、彼はどうやって隠れていたのか?
答えは、こうである。
「響5号、上から来るぞ、気を付け、げふっ!?」
「響3号ォー!? ぎゃあああああ! 出たあぁァァァァ! 妖怪筋肉オカマだー!! ゴマ油臭い妖怪が天井から降ってきぴょっぷぅっ!?」
隠れている人質がいないか哨戒中の叢雲団員2名が、
有り余る筋肉を活かして天井に張り付いていた尾鎌の奇襲を受けて昏倒してしまった!
一撃必殺の急所突きにより、最小限の動きで効果的な奇襲を行うように彼は心掛けるようにしている。
ちなみに、以前彼は別世界の九龍城へ飛ばされる事件に巻き込まれた折に、後遺症として体臭がゴマ油臭くなってしまっているのだが、それは別の話である。
だが、尾鎌は少し機嫌が悪い。
「誰が妖怪よ、失礼しちゃうっ!」
尾鎌は倒した叢雲団員の装備を解除すると、その中にスタンロッドがあることに気が付く。
「あらあら、これはゴム手袋も持っていったほうがいいわね~」
すぐに厨房からゴム手袋を拝借すると、店舗から逃走を開始。
だが、彼のこめかみを一発の銃弾がかすめていく……!
「動くな、蜂の巣にされたいか?」
応援に来た叢雲団員4名が、尾鎌に銃を突き付け取り囲むのだった。
「……参ったわね、回避優先の逃げの一手のつもりだったけど。囲まれちゃったら手詰まりよねぇ」
尾鎌は両手を上げて観念すると、突如ぐらり、と彼の視界が揺れた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
22
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
怪人セブンの正義
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
怪人セブンの断罪
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!