this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
怪人セブンの正義
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
22
つぎへ >>
【6】
少し時間は遡り、襲撃から10分経過した頃の話。
人質たちが続々とピッチへ連れてこられていく。
叢雲のメンバー10名が人質たちに銃を突き付け、有無を言わさぬ状況で押さえ込んでいる。
「……思った以上に結構な人数が残っているな。おい、私物はこちらで預かる。携帯電話の類も含めて全てだ」
新たに捕まった人質たちの身体検査を行わせた上で1箇所に寄り合わせていく。
「綾波1号、ちょっといいか?」
「どうした、綾波4号?」
仲間のテロリストか首を傾げながら、班長と思しき1号へ駆け寄る。
「……あの娘、何とかしてくれ! 大人しく捕まってくれるのはいいけど、俺、ああいうの苦手なんだよ……」
綾波4号の視線の先には、特徴的な銀色のアホ毛が揺れる少女の姿があった。
「うにゃあ? スマホは預かってくれるの? オジサンたち親切なんだね! あ、はやぶさ(ペガサスのぬいぐるみ)も預けるの? ひびきのお友達だから大事に扱ってね! ――そういえば、これから何が始まるのかなぁ?」
天馬 ひびき
がワクワクドキドキしながら大人しく身体検査を受けていた。
THE アホの子、ここにあり。
「綾波1号、あの娘、絶対この状況がどういうことなのか、理解できていないと思うんだが……?」
「……だろうな。しかし、別にどうってこと無いだろう。放っておけ」
1号は気に留めもせずに4号へ持ち場に戻るよう指示を出した。
「うわっ、なんだその筋肉オカマ!?」
団員4人掛りで、気絶させた
尾鎌 蛇那伊
をピッチへ運んできた。
「こいつ、めちゃくちゃ強かったぞ? 天井から降ってきて、響班の2名が戦闘不能になっちまった」
「こんな奴がいるなんて聞いてないぞ? ……おい、念のため手足を縛っておけ」
連れて行かれる尾鎌を見送る綾波1号の胸中に妙な感覚が沸き起こる。
(アホの子に筋肉オカマ……。ここ、濃い奴ばっかだな……)
ピッチには50名近い人質が集結した。
その多くは体を縮こませて怯えてばかりだ。
(興味本位でやってきたら――! テロリスト? 冗談じゃない、現実にこんなことあってたまるかよ!?)
吾妻 優
はピッチに蹲ってひたすら目立つような真似を避けていた。
突然の襲撃に、彼の頭の理解がまだ追いついていないようだ。
(あの撃たれた人……、死んだのか? あの銃は本物!?)
混乱する頭を抱えながら、吾妻は東ゲート方面を見遣る。
「大丈夫かな、芽森、先輩……で、いいんだよなあの人?」
捕まる直前に勇敢な行動をとった菜々緒の顔を思い浮かべる。
自分はあのような行動をとることができただろうか?
そんなことを想像した瞬間、足が震えてきてしまった。
(……くそっ。完全にパニクってビビってんな俺……。情けねぇ……。……このままじっとしてても、助からねぇよな。何とかしなきゃなんねぇが……どうする?)
吾妻はピッチ内をぐるりと見回す。
もともとが寝子高絡みのイベントということだけあってか、寝子高生の姿がちらほら見かけられる。
(もしかしたら、まだ捕まっていない寝子高生や一般人もいるだろうな。そいつらが上手くやってくれるといいんだが……)
他人頼りの現状に、吾妻は無力感に苛まれるしかなかった。
そんな中、叢雲の綾波1号がもう1つの班、雷(いかずち)班と指し示し、突如腰元の刀を抜き払う!
そして、綾波1号が一歩進み出ると、胸を張って演説を始めた。
「静粛に、人質諸君! 諸君には我々の尊師、神武(じんむ)様の解放の交渉カードとなっていただく。あのお方を解放し、我々、改革思想集団【叢雲】が新しい世界を創造するのだ」
10名のテロリストは、刀を夜の闇に染まっていく空へ高々と掲げる。
「革命に血が流れるのは避けて通れないことだ。人質諸君は交渉カードであると同時に、新世界の贄(にえ)でもある。諸君が血を流すことで、この世界の変革は加速するのだ」
応ッと残りの団員が応呼するかのように声を張り上げた。
ピッチ内を照らす照明の光が、真剣の刃を不気味に輝かせている。
「つまり、諸君はどう足掻いてもここで命を落とすことになる。変な気を起こそうとしても無意味だということだ。いいな?」
突き付けられた『処刑宣言』に、ピッチ内はにわかに騒がしくなる。
絶望する者、憤る者、悲しむ者、祈り出す者、実に様々だ。
だがしかし、この場において特異なことがあるとしたら……。
「素晴らしいですね……」
「ふん、ちょっと『手を貸して』やろう」
叢雲の意見に、『賛同』する者がいることだろう。
北原 みゆき
と
吉野 夕弥
は、私物の返却を願い出ていた。
理由は、『食料と医療道具の確保』である。
「お願いです。怪我人もこのピッチに運べないでしょうか? 出口は封鎖されて、俺らは空を飛ぶ以外脱出できません。でも、怪我をしている人を放置するのを見捨てられません。それに、僕たちだって飲まず食わずでここにいると、気がおかしくなりそうです……」
吉野の嘆願に、北原も畳み掛ける。
「私の鞄には武器なんてなかったでしょう? 携帯はそのままでいいから、せめて包帯や絆創膏の入った救急セットだけでも返して下さい。……怪我をしている子供たちが泣いてるのを、放っておけないから……」
「うるさい、そんなことしても生贄から外れる事なんてないぞ?」
叢雲の団員の1人が2人の話を突き放そうとしたその時だった。
「待て。これを使え」
女性の団員が声を掛けると、北原にバックパックから包帯やら薬などが入ったキットを手渡した。
「雷1号、どういうつもりだ?」
「神武尊師なら、最期の時まで徳を積めと仰るに違いない。お前はそう思わないのか、綾波2号?」
「思うもなにも、班長しか持つことの許されない応急手当キットを、生贄如きにやすやすと……」
だが、班長と呼ばれた女性団員は一向に気にせず、北原へ応急手当キットを押し付けた。
その光景に呆れたと言わんばかりに離れる綾波2号だった。
「……ありがとうございますぅ。でも、いいんですか?」
北原の問いに、雷1号は目を閉じて軽く頭を下げた。
「巻き込んでしまって、すまない。これくらいで許してもらえるとは思っていない。しかし、我々は我々の正義を貫かねばならない。だからこそ、生贄になる諸君に私は最期の時まで敬意を払いたい」
「いいひと、なんですね」
吉野がそう一言呟き、会釈をした。
「いいひとなんかじゃない。私は、ただのテロリストだ。……各ゲート付近の怪我人しか搬入できないが、それでも構わないのなら人手を寄越そう」
彼女の言葉に、吉野と北原は顔を見合わせ、思わず微笑んだ。
襲撃から30分程経過。
雷班の行動は、人質たちに安堵を与える効果があった。
ピッチ内に搬送された怪我人を、吉野と北原が中心となって手当を行っていく。
これに感化された吾妻と
東中居 陽二
、
森 蓮
も救護活動にあたる。
まずは東ゲート付近の怪我人搬送だ。
「俺は、俺ができることをやらねぇと……」
「同感だ。っつーか、タダより高い見世物はないって本当だな……」
東中居の両脇には、武装した雷班の団員(雷班は全員が女性で構成された班だった)が脇を固めているのだ。
自分の置かれている状況が嫌でも分かる。
「私も慈善活動の協力でここにきたのですが、私はできることをやっていきます」
森はこの状況でも平常心を保ち、仏のような微笑みを湛えていた。
「どんな行動も肯定的な意図があります。叢雲の皆さんの行動も、神武さんという代表が大切だからです」
森の言葉に、雷班の2人が思わず感嘆の声を上げる。
「非道の行いの中で、あなたたちは人命を優先して下さいました。初めから否定するのではなく、肯定すべきところは好意的に捉えることも大切だと私は考えます」
「この国に、君のような人間がいたことに驚いてるわ……」
雷4号と呼ばれていた女性が目を細めていた。
「君のような聖人君子が、この世の中にもっと増えてくれたら、私たちが手荒な真似をしなくてよかったのかもしれないね……」
雷5号と呼ばれていた団員は深い溜息を吐いた。
5人は東ゲートに到着すると、物陰で横たわっている怪我人に接触を開始。
中には「テロリストの手先になりやがって!」と暴れる者も少なからずいたが、吾妻・東中居・森の働きで誤解を解くことができた。
「……できる限り連れて行きたいけど、俺が貸せる肩にも限りがあるし」
襲撃時に胸を撃たれた男性が、物言わず横たわっている姿を見た東中居は思わず頭を下げてしまう。
「心苦しいけど……、ごめんなさい。あんたはここに置いてく。もっと早く駆け付けていれば……」
「仕方ねぇよ。俺たち、訳も分からずピッチに押し込められちまったからな」
吾妻は敢えて語尾を強めてみせた。
雷班2名は気まずそうな態度である。
「あなたたちは、本当はこんなことをしたくないのではないのでしょうか?」
森の訴え掛ける眼差しを向けられた彼女たちは、思わず顔を見合わせる。
「ねぇ、4号。今から口にすることはただの独り言なんだけどさー」
「あら奇遇ね、5号。ちょうど独り言を聞きたい気分だったの。ここには『誰もいない』し、別にいいんじゃないかしら?」
2人は森の顔を見据える。
すると、5号は小声で遠い目をしながら口を開いた。
「実はさー、この作戦に従事した以上、上からは成否に関わらず最後は自決しろって言われてるんだよねー」
人質として捕まった
屍 骸
は応急手当を手伝いつつ、真上に見える下弦の月をぼんやりと眺めていた。
「ったくよぉ、腐れやべぇってモンじゃねーぜ。寝子島パネェ。エロ本テロとか可愛いもんじゃねぇかよ」
屍はただ、ひたすら月を見上げていた。
「こういう時にきっちり月が出てやがるんだな。……なら、やるべきことをやらねぇとな」
屍はニカッと自慢の白い歯を見せて笑うと、ポツリと漏らした。
「ああ、そうだなぁ。今日は死ぬには良い夜かもな?」
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
22
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
怪人セブンの正義
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
怪人セブンの断罪
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!