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きままにアルク 後編~ウォーカーズ・プロトコル
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【ウォーカーズ・プロトコル】
それはまるで、ひとかたまりになって動く、群体のようなもの。種族と部族の垣根を越えた、ネ族とハ族の集合体でした。
恵御納 夏朝
は、確かにその瞬間を想像していました。そうであったら、嬉しいな……と。
そう、クルリサシバチに乗り、彼女の隣を併走するのは、
「僕たちが……ウォーカーだったの?」
「そんな感じ……かな。さあ、一緒にがんばろう」
もうひとりの、はにかむ
恵御納 夏朝
。
彼らは、ひと揃いの制服を着こんでいます。右側が白、左側が黒の、お揃いのジャケットを。その色は、まるで……、
「まるで、アルクだな。そうか……そういうことか」
「さすが俺だ、理解が早くて助かるな。では、始めるか」
納得顔の
八神 修
へ、もうひとりの
八神 修
がうなずきます。
三夜 茜
は魔導銃のマガジンを落とし、素早くチェンジ。もうひとりの
三夜 茜
と絡み合うように飛翔する様は、まるで双子のように、息ぴったり。
「へえ。良い旅をしてるみたいで、うらやましいな」
「まあね。でも時々は、フツウが恋しくなるもんだよ」
二筋の射線が薙ぎ払い、母艦、キリガネハサミムシを取り囲むムシたちの包囲網が、ざあっ! と払われていきます。
今まさに、ユークリアンナやユメらの構えたシールドが弾き飛ばされ、槍を突き立てようとしていたモズとネ族の兵士たちは、慌てふためいて、
「な、ななな、何と!? 各地に散らばる部族を、ネ族もハ族も……統一せしめたと言うのか!? ぬぬぬぬ、あと一歩のところで……!」
逃げ出した彼らと入れ替わりに、もうひとりの
曖浜 瑠樹
が、
曖浜 瑠樹
の前へと降り立ちます。
「うわぁ、オレがもうひとりいるよぉ!? あっ、そっちのラピちゃんも、かわいいねぇ♪」
「うんっ。そっちのラピちゃんも、かわいいなぁ♪」
ぶわあっ、と広がる、ろっこん和みの輪。周囲の敵たちは、あっという間にへにゃへにゃに和んでしまい、戦意を喪失してしまいました。
アルクをむぎゅっと抱いた、
トワ・E・ライトフェロゥ
。目の前に立つのは、
「よう。あんまり俺に、迷惑かけるんじゃねぇぞ」
「ゼンショはするマス!」
もうひとりの、
夜海霧 楓
。
難を逃れた母艦のそばを飛び、内心ほっと安堵した
夜海霧 楓
に微笑んだのは、
「カエデはやっぱり、頼りになるデスネ!」
「おいおい。あほひめが2人もいるとか、勘弁してくれよ」
もうひとりの
トワ・E・ライトフェロゥ
でした。
そしてその腕には、ふにゃふにゃ、ふにゃん! もう一匹のアルクが、ふわぁと大あくびをしているのです。
「ははは! 君たちのそんな驚き顔が見たいだなんて、益体も無いことのために、悪戯好きなユークリアンナご両人は、ウォーカー何某かを伝えずにいたというわけさ。くふふ、ひどいだろう?」
可笑しそうにユメが笑い、ユークリアンナΑ、Ωは実に、どやっ! 満足そうな笑みを浮かべます。
「ふふふ。すなわちウォーカーとは、あなたたちが歩まなかった未来、あるいはこれから歩むかもしれない未来。その分かたれた可能性の、枝葉のひとつ」
「うふふ。魔導事故を経て、ローシルティウム世界とでも呼ぶべきこの空間において、時は可逆性を持つに至った。空間は距離の概念を曖昧にした」
「過去と未来、あらゆる可能性が同時に存在しうるこの空間において、あなたたちが選び取ることのできる可能性は、もはやひとつではなくなった」
「その分岐した可能性のひとつひとつが、あなたたちとウォーカー。同一の存在でありながら、異なる結末を同時につかみ取る、それがあなたたちの得た力」
「そして、ウォーカーたちが選択する道程こそが、ローシルティウム世界の滅びを跳ねのけていく」
「そして、ウォーカーたちの遂行した結末こそが、ローシルティウム世界へ安定をもたらしていく」
「「それこそが彼らの、ウォーカーズ・プロトコル」」
世界はもはや、幾重にも重なっているのです。
彼らも、また。
「ど、どうなってるの……!? 私が……ふたり!?」
「ああ、やっぱりこっちの私も、臆病なままなのね……いいわ、ふたりでやりましょう。それなら、怖くはないでしょう?」
「え……ええ。分かったわ……!」
落下する
青山 絢
を助けた、
青山 絢
。ふたりは銃口を揃えて這わせるように、同時にトリガーを引き絞ります。
「うわぁ、これはびっくりだね!」
「あはは、本当にね! 準備はいい?」
「もちろん! アルクくんも、世界も、まとめて救っちゃおう!!」
雨寺 凛
と
雨寺 凛
、ふたりがかき鳴らす、サディスティック・フェイク・ショウ!
(う、うわぁ。刀くんがふたりだなんて……!)
小山内 海
は、がちりと二本の刃引き刀を交差して加速、瞬く間に敵を仕留める
御剣 刀
と
御剣 刀
の雄姿に、ほんのりと頬を染めて。
「妙な気分だが。お前が俺と、同じ志を持つのなら!」
「ああっ、合わせるのは簡単だ!」
フタマタコヅツハッパムシの背中で、海を助けたもうひとりの
小山内 海
もまた、ぽ、と頬を赤くしています。
屋敷野 梢
と
屋敷野 梢
は、互いに顔を合わせて、何とも複雑そうな顔。
「なーんか、気持ち悪いですねーこれ……まあ、ハチさんを助けてくれたことには、お礼を言わせてもらいますけど」
「まーまー。私もヘンな気分ですけど……でもこれって、私と私が力を合わせたら、もー何でもできちゃうってことじゃないですか!?」
「おー、確かに! それじゃーいっちょ、やっちゃいますか!」
新田 亮
は
新田 亮
へ、
「おい、石が足りない! 分けてくれ!」
「俺ならそう言うと思って、多めに拾っておいたぞ!」
「よし、これなら……いけえッ!!」
茜色がかった石を受け取り、ふたりは揃って息を止め、砲弾のごとく投擲!
今や流れは、完全に逆転を果たしました。各地に点在するネ族たちの集落や、将軍の強引なやり口に迎合しなかった比較的温厚なハ族たちへと、ウォーカーたちは接触を図り、それらを束ね上げ、反旗を翻したのです。
将軍の軍勢を余さず飲み込む勢いで、旅人たちとウォーカーたち、ネ族とハ族たちは、城へと押し寄せ包囲します。
母艦、キリガネハサミムシはようやくにして城門へと取りつき、鋭利な2本のハサミを振り上げ、勢いよく叩きつけました。そこへ、母艦へ用意しておいた魔導ミサイルを手にした修を筆頭に、仲間たちが次々と、攻撃を加えていきます。
「ふふ。アルクはいつも、私たちに、不思議な光景を見せてくれますね」
「本当ですねぃ」
オーデン・ソル・キャドー
は、イカヅチカラヤンマに乗り、こちらへひょいと帽子を取り上げお辞儀したもうひとりの
オーデン・ソル・キャドー
へ、同じ仕草を返します。
そんな彼のつぶやいた言葉に、
呉井 陽太
は、少し苦笑い。もうひとりのオーデンの隣、もうひとりの
呉井 陽太
へ手を振ると、その肩には、今は壊れてしまって修復中なはずの、兎のウー君がちょこんと乗っかっていました。
「いつか……アルクと、話をしてみたいものです」
目を細めてふわりと微笑みながら、オーデンの口から紡がれる、とりとめのない願い。
「どんな時へも、どんな世界へも自由に渡り歩くあなたは、私たちをいつも、必要な時へ、必要な順番で導いていく。それは果たしてあなたの意思なのか、それとも首に提げたローシルティウムからの語りかけか。あるいは……」
「単なる気まぐれか? ですねぃ……ただ、ひとつだけ言えることは」
陽太の返す言葉には、明るい響きがありました。
「アルクは、大切な友達だから。危険な目には、合わせたくないんですよ」
楢木 春彦
は、頭上を飛ぶドラゴンフライとその背にまたがるもうひとりの
楢木 春彦
へ、ぐっ! 拳を突き上げて見せました。
「よーし、やっちまえ俺! 俺の代わりに、頼んだぜ!」
もうひとりの春彦は、び、と親指を立てて見せると、どるんとまるでアクセルを吹かすように、カラヤンマを駆って猛スピードで戦場を飛び、逃げる敵を追い散らしていきます。
海上のミズトビアメンボの背中は、もはや満員。けれど、援軍の中にはほかのアメンボたちもまた何匹も含まれていて、収容できるケガ人、あるいはケガ虫の数は、飛躍的に広がりました。
「っと、いうわけでネー。俺たちは寝子島に戻らず、このローシルティウム世界の滅びを何とか食い止めようと思い立った、別の決断をした君たち。ってところカナー☆」
「なるほどネー☆ それで色々な世界を巡って、トラブルを解決して回ってるってことか。何だか、大変なことを任せてしまったみたいで……悪いな」
対面する
志波 武道
と、
志波 武道
。別れたふたつの、対の枝振り。
「気にシナイ! 寝子島のフツウだって、もちろん大事だしな。それにどっちも、俺が選んだ道だ。な。俺なら……
分かるだろう?
」
「……!」
白黒の制服を身に纏う彼ら、ウォーカーも。寝子島高校の制服を着こんだ、自分たちも。等しく守るべき未来を守る、その想いに、そう違いはないのでしょう。
「さあ、こっちへ。こっちに寝ていてくださいねー」
「もう大丈夫ですから。ゆっくり休んでいてくださいー」
薄野 五月
と
薄野 五月
は協力して、傷ついたオオヅツハッパムシの身体を、ミズトビアメンボの上へと引っ張り上げます。
「何だか、不思議な気持ちですねー」
「まったくですなー」
ごごん、と音がして、ふたり同時に見上げると、キリガネハサミムシが見事、城門を突破したところ。仲間たちが城へとなだれ込んでいくのを眺めて、ああ、これはまたケガ人が増えそうだ。などと思いつつも、
「「……ふっふ」」
かたわらの自分に奇妙な安堵を覚えて、五月は心の内でそっと、微笑みました。
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墨谷幽
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きままにアルク 前編~二十四の轍
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月06日
参加申し込みの期限
2017年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月13日 11時00分
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