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きままにアルク 後編~ウォーカーズ・プロトコル
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【エマージェンシー!】
ハ族の居城、といっても、その言葉からある程度想像ができるイメージと実際の内部構造は、まったくもって異なるものでした。
城の内部はおおむね縦長で、巨大な樹の幹にいくつかの穴をくり抜いて作られているようです。あちこちに大きな止まり木のようなものがあり、身体の大きなハ族がそこで、身体を休めることができるようになっています。いくつも部屋らしきものも見えるものの、それらは樹のうろのようなものだったり、巨大な葉っぱを組み合わせて作られた空間だったりで、明確な仕切りといったものはありません。
侵入した
鴻上 彰尋
、
サキリ・デイジーカッター
、
綾辻 綾花
はそれぞれシノビカゲムシとカラスシジミムシに乗り込み、上方へと向かって飛んでいます。
「ハ族の城っていうのは、こんな構造なのか……、ん? あれは何だろう」
彰尋が指差した方向に、何やら、小さな木の板を壁に突き刺して作られた、階段があります。
3人はすぐに、それがハ族の城の中にあって、ネ族が移動するためのものであることに気が付きました。
「ということは、これをたどっていけば、お姫さまたちが……!」
「その可能性は高いね。行ってみよう」
綾花とサキリはうなずきあい、彰尋はシノビカゲムシに指示をして、さらに上方へ。
しばらくそうして進むと、
「! 見張りか。デイジーカッターさん、頼めるか?」
「了解だよ」
行く手を阻むハ族に見つからないよう、せり出した葉っぱの陰にムシたちを潜めさせると、サキリはシノビカゲムシの背から、音もなく飛び出します。
彰尋と綾花が見守る中、身軽さとロープを駆使してひょいひょいと登っていく様は、まるで忍者のよう。やがて、ごつごつした鎧を着た甲虫のような見張りのハ族の後ろを取ると、
「……ふッ」
瞬殺無音。首のあたりの比較的柔らかいところへ魔導ナイフを滑り込ませ、一撃で仕留めてしまいました。
「さて。次はどっちかな」
彰尋と綾花がやってくるのを待つ間、サキリはポケットから畳んだ紙を取り出して広げ、周囲を見回しながらに眺めます。紙はこの城のごく簡単な見取り図で、事前にハ族の協力者たちの中から、ユメが聞き出した情報をもとに描いたものです。
「向こうか?」
進むべき方向を見定めると、羽音とともに登ってきたシノビカゲムシへ乗り込み、再び浮上を続けます。
そうして、ところどころに控えている見張りのムシを、何匹か仕留めながらに進むこと、しばし。
「あ……そこ、見てください!」
連なる簡素な階段の行きつく先。綾花の示したところには、虫かごのような、細い木の枝を組み合わせて作られた、ハ族が入るには小さすぎる小部屋がありました。枝が作る網目は細かくて、人が通るには狭すぎましたけれど、よく見ると入り口らしきところに、何か文字が刻まれているのが見えました。ただ、アルクがいないからか、残念ながらその文字を読むことはできないようです。
小部屋の奥は暗く、うっすらと何かがちらり、きらめいているのが見えました。
「……来てしまったのね、ウォーカー。あるいはその種子。枝葉のひとふり、と言ったところかしら?」
「あなたたちは……」
すう、と姿を現した、2つの人影。それらこそが、旅人たちの探し人。
ひとつは、人間です。その顔をもちろん、声をかけた彰尋は、見たことがありました。
もうひとつは、4本の腕を、それぞれ祈るように胸の前で握り込んだ、ネ族の女性。どこかたおやかな線を描く甲殻のラインと、身に纏う美しい布や金飾りが、その高貴な身の上を物語っているようです。
「あなたたちが……ユークリアンナΘさん。それに、ネ族のヒミ姫、ですね?」
ヒミ姫には、どうやら言葉が通じないようです。けれど、ユークリアンナΘはうなずき、言いました。
「ここへ来てはいけなかった。私や姫はしょせん、あなたたたちを誘い込むための、エサに過ぎないのだから……」
そうして、すうっと指差します。
その、示す先。彼らの背後で、今までに聞いたことのない、恐ろしげで、強烈な風圧をともなう羽音が、うなりを上げています。
「なるほど……こいつが、将軍か!」
不敵に微笑むサキリの目の前で、甲殻を堅牢な鎧のように身に纏い、すべてを両断してしまいそうな鋭い鎌を構える、巨大な……あまりにも巨大な、カマキリ。タケ将軍が、身も竦むような咆哮を上げました。
「なあにをやっとる! 毛玉の一匹や二匹、さっさと奪わってしまわんか!」
ヒステリックなネ族の裏切者、モズが地団太を踏みながら、部下たちをけしかけます。
キリガネハサミムシは今や、数え切れないほどの敵に包囲されています。その中で、アルクを抱き込み身を縮める
トワ・E・ライトフェロゥ
を、
曖浜 瑠樹
が魔導シールドを構え、必死に守っています。
「強そうな虫さんたち……たーっぷり、和んじゃえ!」
合間にはろっこんが発動して、迫るネ族の兵士たちをへにゃへにゃにしていくものの、焼け石に水。敵は、次から次へと押し寄せます。
三夜 茜
、
夜海霧 楓
はその周囲を飛び回りながら、とにかく小銃を連射。母艦上のムシを引き剥がし、新たに取りつこうとするムシたちを撃墜し、大奮闘。
「泥沼の乱戦だね。持ちこたえられるかい?」
「そうさせるさ……おい、そろそろいいんじゃないか?」
互いの死角を補いながら、茜と楓はトリガーを引き絞り続け、そのさなかに楓は仲間へと、拳に立てた親指を振って合図を飛ばします。
「やはりこのままでは、戦力が足りないわね!」
「どうやらここで耐え忍び、ウォーカーの到着を待つしか手は無かったようね!」
味方の作るシールドの輪の中で、ユークリアンナたちが息苦しそうに叫び。ユメは、
「なあに、絵図の通りさ。この戦をもって、ネ族とハ族を隔ててきたあいなき争いを、諸共に断つ! 頃合いだ、撃ち放ちたまえ!」
ぴ、と2本の右腕を突き上げ、茜色の天空を指さします。
彼の視線の先には、
「っ! 八神君、今だよ!」
クルリサシバチの尾針を放ち、友人へ襲い掛かる敵を撃ち落とした
恵御納 夏朝
と、
「ネ族とハ族……俺たちと、アルクの未来のためにも……」
魔導式の信号弾をその手に掲げた、
八神 修
の姿がありました。
「この光を目指して、来い!! ウォーカーッ!!」
ぱしゅん。銃口から飛び出した、まばゆく白熱する光は、ユメの指が示す直上へと目がけてゆるやかに飛び、やがて、炸裂しました。
まるで、花火のように。
「……これって!?」
夏朝は、目を見張ります。弾ける光が空中にて並び、形作った、その形に。
白い光と、黒い光。左右に半分ずつ、綺麗に別れたいくつもの光が描き出す図形は、正面から真っすぐに見据えた、猫の顔の形をしていました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
きままにアルク 前編~二十四の轍
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月06日
参加申し込みの期限
2017年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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