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きままにアルク 後編~ウォーカーズ・プロトコル
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【対面】
「っ、こっちへ! そこから出てください、ふたりとも!」
虫かごのような牢の入り口には、几帳面なネ族が彫り入れたらしい、何かの文字がありました。おそらくは『牢屋』とか、捕らえた者の名前でも書いてあるのでしょう。
綾辻 綾花
がそれに触れると、ぱ! 入り口を阻んでいた細く編み込まれた枝は、彼女の手の中で、一冊の本に変わってしまいました。進化した綾花のろっこんは、文字の書かれた物体を本へと変えてしまうのです。
「ウォーカー。いえ、あなたたちはその、もうひとつの枝葉といったところかしら。ありがとう、良く来てくれたわ……残念ながら、それは愚かな行いではあったけれど」
人間。ユークリアンナΘは綾花へ、複雑な面持ちながらに礼を言いました。
ネ族の、おそらくは少女。絹のように滑らかな薄布を身に着けたヒミ姫が慌てたように語ることは、綾花には分かりません。この場には、アルクがいないので。
アルク。綾花はユークリアンナΘのこぼした言葉に、その考えを確信へと深めていました。
「やっぱり……将軍は、アルクの力を使って……?」
「ええ。他世界渡航、他世界侵略……考えることはみな同じ、というわけ」
ぎゃん、と激しく金属がぶつかり合うような、甲高い音が響きます。
「なるほどね、僕らはまんまと誘い込まれたってところかな?」
転移。
サキリ・デイジーカッター
は短距離瞬間移動を繰り返しつつ、タケ将軍の巨体へと上空から、2本の魔導ナイフを構えて急降下。けれど振り上げられた大鎌に弾かれて、勢いを殺し切れずに、サキリは虚空へ……瞬間移動。
仲間たちの元へと戻りながら、サキリは見上げ、にやりと口の端を上げました。
「望むところだよ。我ながら下衆な趣味だけど、結局僕は、ゾクゾクする戦闘が大好きなのさ……こんなふうに、ね!!」
薙ぎ払う大鎌から仲間を押しやって遠ざけ、サキリは再び空中へ。
「うおおおおおおおッ!!」
ナイフは嵐のように翻ります。
タケ将軍。ハ族の総大将は、これまでに見たどのハ族よりも大きく、どんな刃物も弾き返してしまいそうな堅牢な甲殻を背負い、あらゆるものを両断する大鎌を持つ、巨大なカマキリでした。
言葉は分からずとも、将軍のあげる咆哮が、何か口汚いあざけりのセリフであることは、その場にいる誰にも分かりました。タケ将軍はまるでヘリコプターのプロペラのように暴風を巻き起こす羽で飛び、転移を繰り返しながら攻め立てるサキリを追いかけます。
「……ユークリアンナさん、ヒミさん。今のうちに脱出しよう。ユメやみんなが迎えに来ている」
鴻上 彰尋
が、綾花とともにふたりを先導します。サキリが単独で敵の目を惹いている間、彼らが人質を救い出すことは、事前に話し合い確認済みの作戦です。
けれど、
「そうしたいのはやまやまだけれど。ここは彼らの居城、そう簡単には逃げられないわ」
「……あれは!」
ユークリアンナΘの指差す方向を見ると、階段を駆け上がってくる、ネ族の一団が見えました。
味方ではないようです。なぜならその先頭にいるのは、先ほど母艦をシノビカゲムシで奇襲した、あの裏切者……モズであったので。
「こっちへ!」
綾花がとっさに、携行していた魔導手榴弾を投げ、ネ族の上る階段の先を爆破し、行く手を遮ります。その隙に、綾花はカラスシジミムシへと駆け寄り、彰尋はユークリアンナΘとヒミを連れてシノビカゲムシの元へ……けれど、
「行かせはせぬ!!」
タケ将軍はサキリの刃を甲殻で弾き、大鎌を振りおろして先ほど人質が囚われていた牢を粉砕すると、吹き飛ぶ瓦礫によって道をふさぎ、彰尋たちの目の前へと降り立ちます。
「かかか。姫よ。行かせはせぬ。それがしは申したはず、其方は生き餌に他ならぬと」
「……っ、将軍! 目を覚まされませ! かような所業で、我らが種の行く末が潰えるとは、何たる愚かなことか……!」
「黙れ!! 我が大願を、愚かと? そう呼ぶか? ならばあえて言おう、これはそれがしが始めた戦ではない。元よりは連綿と続いてきた……そうだ、叫ぶのだ、それがしのローシルティウムが。太古より受け継がれてきた記憶が、全てを滅ぼせと……!!」
たん、と彰尋と綾花の隣へ、サキリが降り立ちます。彼はふたりを振り返り、
「……気づいてるかい」
「ああ。言葉が……分かる」
「……まさか!?」
いつのまにか、将軍と姫の言葉が、彼らには理解できています。その意味するところに思い当たり、綾花はきょろきょろと周囲を見回して。
そしてあの白黒毛並みを、見つけました。
「……良かった! アルク!!」
ふにゃふにゃ、ふにゃん! アルクの姿は、
夜海霧 楓
の駆るオオヅツハッパムシに乗った、
トワ・E・ライトフェロゥ
の腕の中にありました。にっこり笑ったトワが、ふかふかの白黒をひょいと手渡すと、綾花はあたたかくてほっとする彼の毛並みを、ぎゅうと抱きしめます。
「楓。トワちゃんまで……どうしてここに?」
彰尋が尋ねると、彼の友人は肩をすくめて、
「なぁに。このちびすけが、そこのデカブツと話がしたいってんでな」
サキリがすっと前へ出ようとするのを、片手で制して。
トワはタケ将軍の巨体を臆することもなく見上げると、両手を腰に当て、堂々たる立ち姿で、言ったのでした。
「さ! 私とすこーし、お話でも。いかがかしら?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
きままにアルク 前編~二十四の轍
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月06日
参加申し込みの期限
2017年02月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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