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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●ループ:94・捕虜たち(6)●
【寝子電スタジアム跡地・観客席】
さて、洗脳が解けた(と言うより、バッツの消滅によりこの周回では洗脳されなかった)
雨寺 凛
や
握 利平
たちの方は、
「もう怒り心頭だよ……クローネ、よくもやってくれたね……
絶対この世界から抜け出してやるんだから!」
「みんな、すまねえ。迷惑掛けた分、全力で脱出は援護するぜ!」
そう拳を振り上げて挽回する気満々だったけど、クローネをこの場から退散させたとは言え、この世界のループ現象そのものはまだ、解除できた訳ではない。どうすればこのループ世界から脱出することができるのか、その解決方法は今だ謎のままなのだ。彼らは慌ただしく集まると、ループを引き起こしている者がいったい誰なのか、その原因について話し合った。
「そりゃ、テオじゃね?」
直感なのか、推理抜きであっさりそう言う
獅子島 市子
に向かって、
「うん……確かにこの世界は、テオのろっこんの暴走で出来た世界なんだけど」
と
十文字 若菜
が返す。
「でもループを望んだのはテオじゃない。
このループを一番楽しんでいるのはクローネ。
私は
ループの原因はクローネだと思う」
クローネがループを娯楽にしていた、という点については、
獅子目 悠月
や
志波 武道
なども、自身の体験から頷ける所があった。テオのろっこんを暴走させたのは彼女だし、クローネは暴走の内容を恣意的にコントロールできるらしいことも、すでに知られている。若菜の推理には一定の説得力がある。
「クローネは時を無限に繰り返したかった、
私達に何度でも絶望を与えたかった」
そう話しながら若菜は、彼女が去った空の方をじっと見つめる。
(クローネ……貴方はどうしてそんなに絶望しているの?)
「ループ世界ねぇ……野々ちゃんが原因だったりするのかなぁ?」
一方、ののこが原因では?と考えている者は2人。
壬生 由貴奈
と、獅子目悠月だ。その当の ののこは、今この場には姿が見えなかったけど、市子などの証言によれば、ツェツィ何ちゃらとかいう中二ネームを名乗って、ノリノリで洗脳されていたらしい。
「その野々達を洗脳していたと言う、コウモリ……」
獅子目は観客席の片隅に、ガラスの残骸となって散乱しているバッツをちらりと見ながら、
「洗脳している主が、別の時系列にいたのに
洗脳が解けなかった事に違和感を感じる。
時間に干渉して繰り返す系のループというより、
これは永劫回帰じゃないのか?」
獅子目は自らの推理を、そう皆に話す。
「もしそうならば、原因は生の絶対的肯定。
『あの時こうであったら、こうしておけば』と言う
後ろ向きな発想が原因だとは思えない。
『今』が楽しいのだという野々が原因
では……?」
一方、
黒依 アリーセ
は先ほどから、自分のメモ帳のページをめくっていた。そこには、過去の周回の自分が状況の許す限り書き続けた、93回のループの記録が残っている。
死亡した者の名前や、行動不能になった者の様子など……それはさっき若菜も言ったように、読んでいるだけで絶望したくなるような、辛い記録の数々だったけど。
見方を変えれば、それはこんなふうに肯定的に捉えることもできるのではないか。つまり、
「誰かが死んだり、行動不能になってもループする世界──
ソレを望んでいないからループするのかしら?
なら、
ループ現象を望んだのはテオ」
アリーセは、そう推理してみる。
「私達の誰も、欠ける事無く元の世界に戻れるように、
チャンスをくれたのかも?」
「おぉ……」
とアリーセの隣りで
李 小麗
も、お団子頭をピョコンと上げて、
「確かにループが解けたら、
今までみたいな『ふりだしに戻る』が出来ない……
死んだり大怪我したらそれっきりなのだ、マズイのだ」
こうしてクローネとののこ、テオという3者の犯人?候補が出た。
けれどもその原因が誰であれ、ループを解除する具体的な方法までは中々、思い浮かばない。他の時間軸のループに行った仲間が、何らかの手掛かりを掴んでいると良いのだけど……さて、自分たちはこれからどう行動するべきか。
『どうするも何も……そんなの、決まってるだろう!
さっさと僕達を、クローネ様の元に返せよ!』
と、さっきからプンスカ怒っているのは、三羽烏のヒルズとニヒルとハッチだったりする。ループ中に90回ほどクローネに始末された彼らだけど、そんな記憶は全く無いので、3羽とも相変わらずクローネのことが大好きだ。人質交換だと言われてのこのこ連れて来られたのに、肝心の主人が見当たらず、由貴奈たちに騙されたと思ってるみたい。ぷんぷん。
『そうだぜェ。そっちの捕虜が解放されてるのに、
俺達だけ捕まったままなんて、そんなのハードボイルドすぎるぜ』
『ククク……そうか、さては焦らしプレイだな? これはこれで!』
こっちはこっちでどうしようもない連中に、頭を抱える一同。
青龍寺 琴理
は、そんなヒルズ達を見て、さっきから複雑な表情だ。クローネに会いに行きたいと主張する彼らを、一体どうすればいいのか。止めるべきなのだろうか?
「ねえ、ヒルズ。もう一度動物園に戻ってみるのはどうかしら?
飼育員の方には脱走した孔雀を保護したので、って事で、
もう一度飼育をお願いしてみるつもりよ。
仲良く暮らせるのが一番じゃないかしら?」
琴理は遠回しにそんな提案をし、「嫌なら私が世話するけど」とまで言ってくれたけど、恩知らずのヒルズは、フン!とそっぽを向くだけだった。
『馬鹿め! 世界で1番美しいこの僕に相応しいのは、この世にクローネ様だけさっ!』
その仲間の輪からは、少し離れた観客席の片隅で。壊れたシートにうずくまり、頭を垂れている少年がいた。
御剣 刀
だ。必死の抵抗もむなしく洗脳され、いいように操られていたループ中の出来事を、彼もまた教えてもらったのだ。どうしようもない無力感が、彼の身を苛む。
(……俺は神相手に何も成せず、やる事に意味はないのかもしれない。
意味がないどころか操られて仲間を傷つけた、
自分の手で守りたいものを守れないどころか壊しているなんて……無様だ)
いつかと同じように
伸ばした手は届かず、投げた言葉は空しく宙に飲まれる。
お前のやっている事は無意味だと。世界からそう突き付けられている気がしてならなかった。
「……?」
ふと肩を叩かれたような気がして御剣が顔を上げると、いつの間にか隣りに座っていた
小山内 海
が、心配そうにこちらを覗き込んでいた。小首を傾げるような動作。筆談ではないけど、意味はもちろん分かる。「だいじょうぶ?」と、そう聞いているのだ。
「ああ……」
落ち込んでいるのは、自分だけじゃない。海だって同じはずなのだ。けれども海は笑顔を見せ、ぴょこんと弾みを付けて立ち上がった。そして御剣に向かって、「行こう?」とその手を差し出す。
反射的に手を取ろうとした御剣の心が、けれども恐怖と虚しさに襲われる。
行く? 何処へ? この世界からの脱出方法が、まだ見つかった訳ではない。自分がどんなに速く走ってみせた所で、このループ世界の壁は越えられない。全ては無駄なのだ。
(でも、それでも俺は)
躊躇い、迷った手を再び伸ばし、御剣は海の手をつかむ。そうして立ち上がり、1歩を踏み出す。もう足が止まってもおかしくないし、伸ばした手が下に降りてもおかしくないのに、それなのに……。
今まで歩いてきた道に残っている何かが、御剣の背中を押してくるから。
(周りが、世界が、俺自身すら意味がないといっても、前に進めさせることを止めない。
勝つ事を諦めない、負ける事を認められない……
どんなに高く強固な壁でも必ず突破できる、そう確信しているように。
今の俺が諦めかけても、今まで歩いてきた俺がそれを知っているから)
(果てにたどり着いた時、それに意味はないと知るかもしれない。
だけどそれは、そこにたどり着いた時の話で、まだ俺はそこに至っていない)
そうして御剣は海と共に、仲間たちの元へと向かう。
「ああ、だから先ずは、皆でこの状況を抜け出すんだ!」
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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2>星ヶ丘とシーサイドと旧市街で同時テロです
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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