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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●ループ:93・現在の寝子電スタジアム(10)●
【サッカーコート:ペナルティエリア付近】
シパパパパパパパパパパッ!
その音にバッと天を振り仰いだ
桃川 圭花
は、空に架かる12本の虹を見た。
「小山内さんの、【アクセラレイトライン】……!!」
ピッチの1点から扇状に撃ち出された、その虹の根元にいるのはたった今、ペンを振り下ろす動作で空中に線を引き終えたばかりの
小山内 海
。カラフルなペンで描かれた12本の軌跡は、これも能力暴走の効果なのか、線そのものがまばゆい虹色に輝き、弓なりの弧を描いて地上を襲う。
「それに……あれは御剣くん!?」
タタタタタッ!とその虹の1本を踏みしめて走っている少年を見て、さらに
日暮 ねむる
が叫ぶ。
御剣 刀
だ。洗脳された最後の奴隷・御剣が、海が空中に引いた線の上を疾走しているのだ。
「えっ、どうして……?」
圭花が一瞬混乱する。海のろっこんで撃ち出すことができるのは、確か物体だけだったはず。
「小山内さんの能力で、人間は加速させられないんじゃ?」
「いや……これは、御剣くんの方の能力だ!」
ハッとねむるが気付く。
「足場にならないものも、踏んで行動できる進化能力を使って……
空中に引かれた【アクセラレイトライン】の上を走っているんだ!」
『そういうことぉ〜。さっ、それじゃ仕上げよ〜。
御剣ちゃん、あなたの暴走能力で一気に決めちゃいなさ〜い♪』
カラスのクローネの指示と共に、空中で御剣の姿がブワッと揺れ、その人数が増えた。
「「分身した!?」」
ピッチ上に放たれた12本の虹──その全ての軌跡の上を疾駆する12人の御剣の姿を見て、圭花とねむるが愕然とする。ろっこん【加速】の暴走による高速行動で、御剣が複数に分身しているように見えているのだ。
分身は錯覚。けれどナイフのように御剣がその指に手挟んでいる、12本の黒い羽根は全てが本物。
「!!? まずい、避け……」
ねむるが皆に危機を呼び掛けようとしたが、獅子目の障壁などの防御手段が無い今、この攻撃を避けることはすでに不可能だった。12本の虹色の軌跡が競うようにピッチ上を疾り抜け──、
「カソク、カンリョウ……」
ゴールラインで停止した12人の御剣が無表情にそう言い終え、ブオンとまた1人の姿に戻った時には、グラウンドで棒立ちになっている全員の身体に、黒い羽根が突き立っていた。
浅沼 柳司
、羽根手裏剣に被弾。
後木 真央
、羽根手裏剣に被弾。
黒依 アリーセ
、羽根手裏剣に被弾。
青龍寺 琴理
、羽根手裏剣に被弾。
クジャクのヒルズ、羽根手裏剣に被弾。
日暮 ねむる
、羽根手裏剣に被弾。
ハチドリのハッチ(
春山 小枝
)、羽根手裏剣に被弾。
飛吹 蓮太郎
、羽根手裏剣に被弾。
ホルス・フォモナンデス
、羽根手裏剣に被弾。
壬生 由貴奈
、羽根手裏剣に被弾。
桃川 圭花
、羽根手裏剣に被弾。
李 小麗
、羽根手裏剣に被弾。
【観客席:メインスタンド】
そして……遅れて観客席にたどり着いた
恵御納 夏朝
は、そこで呆然と地上を見ている
優木 遥斗
と
夢宮 瑠奈
の2人に気付いた。同様に夏朝も球場を見下ろし、クローネの羽根を受けてしまった仲間たちの姿を見て、声にならない悲鳴を上げる。
「ああ……嘘……皆が!」
『ま、もう何十回もこれやってるんだけどねぇ〜。
さっ、それじゃ今周のループは、誰のろっこんを暴走させちゃおっかな〜?』
完全に娯楽感覚でキャッキャしながら、頭上を飛び回っているカラスを、夏朝は怒りに震えて怒鳴りつける。
「降りてこいっ、この駄チート鴉!」
「聞いてみんな。そのクローネ……様?に
怒りや憎悪むき出しでぶつかったってムダだぜ」
けれども代わりに返ってきたのは、クローネとは別のマイクの声だ。優木や瑠奈も振り返れば、観客席の一画で、部下になったあの
獅子島 市子
がマイク片手に、球場中の全員に向かって話している。やはり訝しげな視線で見下ろすクローネにも、「や、アイツら絶望さすのにちょいと」と言い訳しながら市子は、
「なんせコイツ……あ、このお方(棒)は、
どんな攻撃や能力……感情も我が物にする。
テオですらそーだかんね、
ののこの欠片でしかないウチらがムキになったってたかが知れてんよ。
強いほどその何倍かのしっぺ返し食らうのがオチ。
ならどーすんだって? そりゃーオメー……」
クローネを時折りチラ見しながら、市子はそうカマを掛けてみたのだったが、カラスはただ首を捻って不審そうな顔をしただけだった。
『なぁに? 私に何か言わせたかったみたいだけど……
ただの褒め言葉として受け取っておくわね。
ああ、そうそう。でもねぇ、あんたが言うほど、私の能力も万能じゃないのよ〜ぅ。
私のろっこんでも暴走させられない能力者が、この世に少なくとも1人はいるものね〜?』
「えっ?」
市子たちが驚きの顔を見合わせ、「それって」と聞き返す。
『あら、そんなに知りたい〜?』
クローネは4人を見下ろしながら、けらけらと笑って、
『それは私よぅ。
私は、私自身のろっこんを暴走させられない。
ウフフ……でも、もしそれが可能になったら、いったいどうなると思う?』
・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
『ねぇ、考えてみて。私のろっこんがもし暴走したら、何が起きると思う?』
「えっ…………」
理屈なんかじゃなかった。思考よりも先におぞましい感覚が、夏朝や市子、優木や瑠奈の全身を駆け巡る。これは間違いなく何か、途方もなく良くないことだ。
「そ……そんなこと、絶対にさせるもんかっ」
『だから今は出来ないって言ってるでしょ、馬鹿なコねぇ〜』
悠々と頭上を旋回するカラスに、夏朝はそれでも観客席から怒りに任せて拳を振り上げる。
「降りてこいったら! 僕がぶん殴って懲らしめてやるから!
たとえ幾千幾万ループしようと、何万回でもグーで殴る!
懲りて僕ら全員に謝るまで、名前だって呼んでやらない!」
呆れたようにこちらを見下ろすクローネに、夏朝はひたすら怒鳴り続ける。
「痛くても
煩くても
手足もげても
目や耳に異常出ても
魂擦切れても
我慢し
構わず
全力で
ぶん殴る!」
『あ〜もぅ、分かったわよ。ホントしつこいわね〜』
バサリと羽根を畳んでカラスが舞い降りると、夏朝の目の前の席に止まって右の頬を差し出した。
「……えっ?」
『なによ、私を殴りたいんでしょ? そんなに殴りたいんなら、
殴らせてあげるって言ってるの、さあどうぞ』
何かおかしいような気がしたけど、怒りで目が眩んでしまった夏朝は、言われるがまま左の拳を振り上げた。
「テオ君、アカースさん……ごめんなさい!」
その2人には心の底から謝りながら、思いっ切り拳を振り抜く。「アギャ!」としたたかに頬を殴られ、ぶざまな格好で観客席を転がり落ちていったカラスは、一番下の段でよろよろと起き上がると、
『オーイチチ……ハイ、じゃ、これであんたのろっこんも暴走ね』
「ぇ……?」
今何を言われたのか分からず、棒立ちの夏朝に、クローネが痛みに顔を顰めながら続ける。
『あんたの拳が今この私に触れた瞬間、あんたのろっこんを暴走させた。
誰からも聞かなかったのぉ?
私の能力は触れても暴走させられる
、ってコト。それに……』
そこでクローネの顔が、ニタア、と邪悪な笑みでゆがんだ。
『ちゃ〜んと憶えてるわよ?
あんたには以前、忠告してあげたこともあった
わよねぇ〜〜?』
恵御納夏朝のろっこん、【重く軽く】──暴走。
そして寝子電スタジアムの球場全体が、地響きと共に崩壊を始める。
【寝子電スタジアム】
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
「わああああああああああ!?」
グラウンドをベキバキボキと亀裂が走り抜け、その地割れに呑み込まれまいと、もれいび達が必死にピッチ上を走り回る。けれども、逃げ場などどこにも無かった。彼らの目の前で、すり鉢状の観客席すら土煙を上げながら、ゆっくりと地面に沈み始めたからだ。
「ぼっ、僕のろっこんで一体何を!?」
崩落の始まった観客席のシートに懸命に齧り付きながら、夏朝が空に向かって叫ぶ。その頭上を高みの見物で飛びながら、あっけらかんとクローネが答えた。
『何って……見れば分かるでしょ?
重さを操るあんたの能力で、このスタジアムを【重く】したのよ〜』
「な…………」
ベキバキと断末魔の悲鳴を上げながら、自重で崩壊していく寝子電スタジアム。
やがてズウン!と一際激しい揺れと共に、球場そのものが大きく南へと傾き始めた。ろっこん暴走で重くされたスタジアムの自重を支えきれずに、この沿岸部の地盤がついに沈下を始めたのだ。
球場の外壁があちこちで、紙のように容易く引き裂かれ、北と東と南、海に面した三方から周囲の海水がドッと流入する。
「うわーーーーーーーーー!?」
ひとたまりもなく、その流れに次々と巻き込まれていくメンバー。ドドドドとなだれ込む海水はグラウンドをたちまちその底に沈め、すり鉢状の観客席も破砕して、大きな渦を巻くメイルシュトロームと化した。
『アハハハハハハ! アハハハハハハハ!』
その大渦巻と、観客席の半ばまで沈んでいく球場を空から見下ろしながら、いつまでも笑っているクローネの声……。
ろっこん暴走により、寝子電スタジアムが沈没。93ループ目で全メンバー、溺れて全滅。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
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