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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●ループ:X2・4月下旬の寝子島高校(6)●
【寝子島高校:校長室】
あの中庭要塞の泥合戦で、すっかり泥んこになってしまった
澪乃 澄佳
は、逃げたののこを追って、ようやく校長室へとたどり着いた。同じく泥だらけになった、
宮祀 智瑜
も一緒だ。
廊下にはみ出した机のバリケードを見た2人は、ここがののこ達の本拠地だと確信する。すう、と大きく息を吸って気合いを入れ、ろっこんで宙に浮いた澄佳は、いざ秘密基地へと乗り込んだ。
「こ、こらあ! ここは高校生のお兄さんお姉さんの場所なんだよう!
世界征服だなんて悪いことに使ったら、怒られっしょや!」
空から堂々と一喝……した澄佳は、それから中の和気藹々とした様子を見下ろして、きょとんとする。
「ふへ、って……あれっ?」
澄佳は一緒に入った智瑜と2人で、顔を見合わせる。
そこでは秘密基地の攻防で、すっかり遊び疲れた子供たちが、仲良くおやつを食べたり、お昼寝したりしていたからだ。ののこも
新田 亮
も
恵御納 久隆
も、
八神 修
も
常闇 月
も
椿 美咲紀
も、そして
桜庭 円
も
呉井 陽太
も
志波 拓郎
も、もう敵味方なんて関係なく、キャッキャと笑って打ち解けている。
みんなで食べてるおやつは、拓郎が分けっこした例の落とし穴のお菓子だし、八神も鞄から取り出したパッキーを皆に勧めている。
恵御納 久隆
はののこの隣りに座って、半分に割ったお菓子を神妙な顔で味見していた。もう半分はののこに差し出し、
「これもおいしい……つぇりさまも食べよう?」
「うんっ。あっ、すみかちゃんに、ちゆちゃんも来たんだじょ〜!」
笑顔で手をぶんぶんするののこの前にふわりと降り立ち、澄佳は半信半疑で聞いてみる。
「ののこちゃん、自分が悪役なんかじゃないこと、
ちゃんと思い出せたんだべか?」
けれども、まだ洗脳が解けた訳ではないみたい。キョトーンとしているののこが、今度は智瑜がまだ連れていた、黒いヒナに目を留めて、
「あっ、また鳥さんがいるのら〜!」
黄色い通園かばんから智瑜が取り出したヒナ鳥は、まだリボンで足が縛られたままで、途端にやかましく喚き出した。その鳴き声にトテトテと寄ってきた
志波 拓郎
が、
「カラスの赤ちゃん? かわいいぃ……」
子供の手でここぞとばかりにもふり倒され、さらにぎゃあぎゃあと怒り出すヒナ。
そんなチビ拓郎が、まだ頭に載っけていた仔猫のテオを見て、智瑜が、
「でもののこちゃん、世界征服ならまず必須なのは、
おヒザの猫ですね。それと大きなイス……ほら!」
と校長先生のフカフカの椅子に、ののこと仔猫テオを座らせてあげた。
「机に地球儀を置くと、さらに世界征服感が出ますね。
デスク周りは黒に統一して……あ、このヒナも黒いからぴったりですね」
という訳で、校長室のイスに黒幕っぽく収まって、両手にヒナ鳥と仔猫を持たせてもらったののこは、すっかりニコニコとご満悦。喧嘩するかと思ったテオも、みゃあみゃあとヒナに擦り寄り、意外と仲は悪くなさそうな感じ。もっともヒナ鳥の方は、鬱陶しそうに仔猫をクチバシで突っついて、邪険にしてたけど。
「むにゃ……フカフカでおなかいっぱいで……
なんだかねむくなってきたのら……」
遊び疲れてすでにお昼寝モードに入っている
椿 美咲紀
や
常闇 月
と同様、座りながら目がとろ〜んとしてきちゃったののこを見て、慌てて
新田 亮
が駆け寄ってきた。眠ったら彼女もループしてしまう。
「いや待て、ののこ。まだ寝るな! 質問があるんだ、
ののこはクローネの事をどう思っているんだ?」
さらに新田は、クローネから貰った物や大切にしている物はあるのか、特殊能力を持った奴が近くに来ていないか、立て続けに質問を重ねたけれど、ののこの返事はアッサリしたものだった。
「ほえ? くろーねちゃんって、だれなのら……?(きょとん)」
幼児化したののこ、クローネのことをさっぱり憶えていなかった……。もっとも、
元の高校生のののこもクローネの記憶はない
ので、1つ目の質問にはやっぱり答えられなかっただろうけど。
「じゃあ、ののこちゃんはずっと、
この寝子島で皆と過ごしたいって、そう思ってる?」
次にそう訊ねたのは、
呉井 陽太
だった。
「うんっっ!」
この質問には、力いっぱいののこも頷いて、
「せかいをせーふくしても、ずーっとおともだちといっしょなんだじょ〜」
「ん、そっかぁ」
その呉井の傍に澄佳が近づき、耳許でささやいた。
「陽太さんも、このループさ起こしてる原因は、
ののこちゃんだって、考えてるんだべか?」
ここに来る前に智瑜が言っていたことも、併せて思い出したのだ。ののこがこの島に落ちてきてから、もうすぐ1年が経つ。もっと皆と長く楽しく過ごしたいと、彼女がそう強く望んでいるから、このループ現象が起きているのではないか。そういう推理だった。その話を聞いた呉井も頷いて、
「うん、強く思うのって、本人にその自覚がないとか、
奥底で思ってるとか、あるからねぃ……あとは、テオって可能性も」
「ふへ、テオ?」
「今の ののこちゃんの気持ちを汲んで、テオが
さよならのない世界を生み出してるとか……。
もうすぐ1年経つし、テオも皆に対して無関心じゃないと思うから」
そう言って呉井が、ののこのヒザで鳴いている仔猫をじっと見る。テオに直接そう訊ねて反応を見たくて、実はこの校長室に来るまでに、何度も話し掛けてはみたのだけど、仔猫テオはやっぱり首を傾げて、みゃーみゃー鳴くばかりだった。
また、呉井はループのたびに記録を付けていたが、そのポケットのメモを見ても、過去この仔猫とコミュニケーションが取れたことはないようだ。
ため息をつく呉井の所に、今度は
桜庭 円
がやって来て話し掛けた。
「ねえ、ずっと気になってたんだけど。
陽太くんと拓郎くんが見つけたあの仔猫、テオじゃないのかも?」
「えっ……どういうこと?」
「いや、テオはテオなんだけど、あれはこの時間軸に元々いたテオで」
ややこしい話にうーんと唸りながら、円が頑張って説明する。
「このループ世界……黒い球体に突入して消えたっていう方のテオは、
この時間軸には、来なかったんじゃないかな?
だって考えてみて。ボクたちと同じようにテオだって、
幼児化事件の時のことは憶えてるだろうから、このループに来たら
また同じように知能も仔猫になって、思うように行動できない……
なんてことは、テオも分かってたはず」
「あ……確かに」
と呉井も思い当たる。確かに、拓郎と自分が道中であの仔猫を見つけて、ここまで連れてこなければ、仔猫テオはののこに会うことすら出来なかっただろう。
「それなら、過去のテオにいくら話し掛けても暖簾に腕押しなのも、
納得がいくけどねぃ……でも、ならいったい」
呉井の当然の疑問が分かって、円もその問いを口にする。
「うん。ループ世界に入ったテオは、いったいどこに行っちゃったんだろう?」
話し疲れたののこは、椅子の中でうとうとし始め、そろそろおねむ。
「カッツェ様も、もうすぐ2年生だね」
そんなののこに最後に話し掛けたのは、
八神 修
だった。
「うみゅ……2ねん、せい? かっちぇ、
2ねんせいじゃないのら……だって、ひみつかんぶらもん……」
何だか自信なさげにそう答える幼児に、八神は首を振って、それから力強く頷く。
「大丈夫! カッツェ様いっぱいお勉強したもんな。
絶対絶対進級できるさ。皆で一緒に2年生だ。
この俺が言うんだ、間違いない。
先輩とか呼ばれちゃうんだぞ? 凄いよ、楽しみだね」
笑顔でそう言い続ける八神を、不思議そうに見ているチビののこ。せんぱい、その言葉をむにゃむにゃと口の中で繰り返して、
「……おさむくんも、おさむくんせんぱい……?」
「ああそうさ。2年生になったら、カッツェ様は何したい?
遠足とか俺達で決めちゃうか(笑)」
そうやって八神は、ののこも2年生になれると肯定し、未来への希望を持たせる。八神もまた、ループ世界の原因は彼女にあると考えていたのだった。
(野々が言っていたウロボロス……円環の卵……
つまり、野々が鍵の可能性があるからだ)
そのために、ののこの世界征服ごっこにも付き合ったし、彼女も充分満足して楽しんだ様子だ。あとは未来への意欲を起こさせてやれば、このループ現象も一緒に解除されるのではないか?
そう信じて八神は、ののこに話し掛け続ける。
「あ、その前にホワイトデーだね。
カッツェ様の配ったバレンタインチョコ美味しかったよ。
皆からもきっとお返しくるよ、楽しみだね。
俺も用意するよ(ぐっ)」
「うん……たのしみ……せんぱい……ののこせんぱい?
えへへ……たのしみなのら……」
(あら? ののこちゃん、今、自分のこと「ののこ」って)
そのやり取りを近くで見ていた智瑜は、はっと顔を上げた。
(もしかして……洗脳が解けたんでしょうか?)
きっと、他の時間軸にいった仲間が何らかの方法で、洗脳の大元を取り除いてくれたのだ。そのことに感謝しながら、智瑜は「今なら……」と、ののこにろっこんを使ってみることにする。智瑜のろっこん【想い見る】は、心の中で思い浮かべた対象の、願いや求める物を知ることができるのだ。
「あら……?」
けれども……ぽやや〜んと浮かんできたののこの願いは、たった今八神に肯定してもらったばかりの、〈先輩になった自分自身の姿〉だった。ぴちぴちの後輩から「野々センパイ〜!」などと慕われ、その恋愛相談にのってあげたり、すちゃっと伊達メガネで勉強を教えたりしている。
実物からは少し……いやだいぶ美化された、先輩像のような……。
優しい智瑜はそのイメージを見なかったことにしてあげて、ハテ?と、でも首を傾げる。
「おかしいですね……? ループの原因は、
ののこちゃんじゃなかったんでしょうか」
八神の今の説得で、ののこの願いが書き換わった可能性もある。とりあえず、犯人候補としては保留にしておいて、智瑜は気になるもう2名の「想い」も、見てみることにした。その2名とはクローネとテオだ。
そして、智瑜が会議室から持ち出してここまで連れてきた例の黒いヒナは、今さら正体を明かすまでもなく勿論、この時間軸のクローネである。デスクにいるヒナ鳥を見つめて智瑜は、
(
前に観た時はいちごいっぱい
でしたけど、今回は?)
けれども残念ながら今回は、クローネの想いを見ることはできなかった。ろっこん弱体化の影響かもしれないし、あるいはクローネの強力な思念に邪魔されたのかもしれない。思えば前回は、クローネ自身が智瑜のろっこんを暴走させて、自らの願いを開示したのだっけ。
諦めて智瑜は、次にテオの想いを見ることにする。けれども、その智瑜の様子をさっきから見ていた円が、近寄ってきて横から口を挟んだ。
「智瑜ちゃん、ののこちゃんが持ってるあの仔猫は、今のテオじゃないのかも」
と、さっき呉井にした説明を、智瑜にも繰り返す。話を聞いた智瑜は首を捻って、
「でも、変ですね? テオは、ののこちゃんを助けに行くって言って、
このループ世界へ入っていったのに。
ののこちゃんのいるこの時間軸に来ていないんでしたら、
いったい他のどこへ、何をしに行ってしまったんでしょう?」
けれども、とりあえず円の言いたいことは分かった。あの過去のテオの想いを見ても意味がないのだ。元のテオが何を願っていたのかを、知らなければ。
「ろっこんも弱体化してますので、できるか分かりませんが……
頑張って、やってみましょう」
智瑜の【想い見る】の発動条件は「心の中で対象を思い浮かべる」ことなので、必ずしも対象が近くにいる必要はない。智瑜は元のテオの姿を必死に思い浮かべる。黒い球体の闇に呑み込まれるように消えていった、あの灰色猫の最後の後ろ姿を。
「あ……ぼんやりですが、何か見えてきました。
けど、この場所はいったい……?」
見覚えのない地形のビジョンに、智瑜が首を捻る。円がその横から急かすように、
「なに? 見える物を、ぜんぶ言ってみて」
「それが、何も無いんです……ただ、クレーターが」
「クレーター?」
「何かの爆発の跡のような、巨大なクレーターが広がっているだけなんです」
その言葉に円が目を見開き、チクショウと呻き声を上げた。
「えっ? 円さん? この場所がどこだか、分かるんですか?」
円が大声で答える。
「九夜山だよ! 九夜山の頂上展望台──テオは、ループしてあそこへ行ったんだ!」
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
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