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<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
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●ループ:
93
・現在の寝子電スタジアム(9)●
【グラウンド:メインスタンド下】
「HAHAHA☆ 皆を傷つけるような事はしないさ。
そしてクローネ、俺はフツウを壊す存在になりたくない」
ビィン、と眉間に羽根が突き立ったその瞬間、
志波 武道
は観客席に向かって白い歯を見せた。そしてクローネに能力を暴走させられる前に、一瞬の躊躇もなく自身の延髄にろっこんを繰り出す。
「志波先輩!?」
どさり、と地面に倒れた武道の姿に驚き、
浅沼 柳司
が彼に駆け寄る。あらかじめこの被弾を知っていたとしか思えない、反応の早さだったからだ。
そう、武道だけが知っていた。前回の92周目のループ、ここでの全滅を知っていたのは、最後に残された彼だけだったからだ。
武道はこの事実をスマホに打ち込み、そして次のループに臨んだ。たとえ羽根が来ることが分かっていても、あのホーミングの軌跡は避けられない。武道は慌てず騒がず、自らの手で始末を付ける道を選んだのである。
「何でや。俺らにひと言、言ってくれれば……!」
いや、きっと。後に残していく浅沼たちのことを、信じたのだ。ここで自分が退場しても、きっと他の仲間が何とかしてくれるに違いないと。
自身の運命を知りながら、このループでも
十文字 若菜
の無力化に奔走していた彼の心中を思い、浅沼は顔を上げる。そして「アッハハ、面白ぉ〜い!」と観客席で手を叩いて、大笑いしているクローネを睨みつける。
「ホント毎回毎回、違った趣向で楽しませてくれて、飽きない見世物ねぇ〜」
そして浅沼は目の前に横たわっている2人、若菜と武道に無言で誓うのだった。
(若菜。それに志波先輩……後のことは任せとき。
このループで必ず、決着をつけてみせるからな!)
【サッカーコート:ペナルティエリア付近】
志波武道──自身の延髄にろっこんを打ち、自ら気絶して全滅を回避。
「武道くん!?」
メインスタンドの下で崩折れた武道の姿を、
日暮 ねむる
もまた目撃していた。
(あれは……クローネの羽根!)
その眉間にまだ刺さったままの黒い羽根を見て、ねむるは武道が何を選択したのかを理解する。自決して自分のろっこんの暴走を、未然に防いだのだ。武道とよく似た、状態異常付与のろっこんを持つねむるだからこそ、その判断の重みがよく分かった。
「この状況で僕のろっこんも、もし暴走させられたら……」
全員が眠り状態に陥り、全滅して再ループ。ぞっとする。
さらに、ねむるは今、
春山 小枝
の身体を背中におぶっているというハンデがあった。小枝の意識は目下、ハチドリのハッチの方に乗り移っているのだけど、その間、意識の抜け出た本体の方は、完全に無防備となる。ねむるはこれまでずっとこの剣呑な戦場で、幼馴染の身体をひたすら守ってきたのだった。
『チュチュ、チュンチュンチュン!(わー、忙しいよー!)』
その小枝は今、グラウンドの上空を飛び回り、飛び交う瓦礫の脅威から仲間たちを、借り物の引力ろっこんで助けているところ。
「はるちゃんも頑張ってる……それに僕が倒れたら、誰がはるちゃんを守るんだ」
ハンデなどとは思わない。自分のろっこん暴走も小枝の身体も、どっちも最後まで、守りきるしかないのだ。
小山内海の礫弾は今や、グラウンドの全面を縦横無尽に飛び交い、もはや安全な場所などどこにもないけれど、それでもねむるは小枝を背負って、襲い来る瓦礫を必死に避け続ける。
するとそこに無人の荒野を征く足取りで、拳を鳴らしながらゆっくりとこちらに歩いてくる男の姿。
「(ぶつぶつ)世界の全てを、俺はこの手に握ってみせる。
俺の覇握(はあく)を邪魔する奴は、なんぴとたりとも容赦しねえ!」
「握くんっ?」
奴隷化された
握 利平
だった。ねむるとはクラスメイトでもあるけど、今は完全に洗脳……というか、中二化している。あの優木や瑠奈との戦闘?のダメージが回復して、この土壇場で現れたのだ。
「へっ、まさかお前らがここまでやるとは思わなかったぜ。
俺の左腕に刻まれた4つの呪印。
どうやらコイツを使わなきゃなんねーみたいだな……」
とか何とか中二なことを言ってるけど、目はガチンコでマジだ。どうする? ねむるは小枝をおぶったまま、じり……と後退りする。手が使えなければ、自分の睡眠ろっこんも発動できない。
ドガッガガガガガガガガッ!
今度は何だ。さらに背後から聞こえてきた巨大な破砕音に、後ろを振り返ったねむるは目を丸くする。
「そんな……サッカーゴールだって!?」
白いサッカーゴールが猛回転しながら、大地を砕いてこちらに突っ込んでくる。海だ。
小山内 海
があの環状加速路を使って、今度はグラウンドにゴールを射出してきたのだ。
「喰らえ! セブンス ファイナル バァアアアスト!」
同時に握がダッと地面を蹴り、やはりねむるに向かって突撃する。回転するゴールと中二握、2つの敵に挟まれ、絶体絶命のねむる──!
「俺の獲物だ。邪魔すんなっ!」
ズガガガガガガガァン! 次の瞬間、盛大な爆発音と共にゴールが天高く吹っ飛び、ひゅるるる……と山なりの弧を描いて遠く離れた地面に激突した。
「えっ……?」
呆然と顔を上げるねむる。握がやったのだ。究極必殺の中二技《セブンス ファイナル バースト》……その身に纏った7つの極大にぎりだまごと特攻し、爆発の連鎖でゴールを吹き飛ばしたのである。
「握くん、どうして」
「他の連中の手は借りねえっ。俺は全てを覇握する男だからな!」
後半ちょっとなに言ってるか分からないけど、ともかく、ねむると小枝は助かったみたい。握は「ええい、邪魔だぜこのネット!」とか言いながら、ぼろぼろに破れたゴールネットを地面に投げ捨て、それから左腕の呪印とやらを1つ、手でゴシゴシ消している。ペンで描いてあったみたいだ。
「さあ、とんだ邪魔が入っちまったが、決着をつけようぜ!」
「あ、やっぱり戦うんだね……。って、あれ? ネットが……」
いま握が投げ捨てたゴールネットが、もぞ……と動いたような気がして、ねむるが目を擦る。
いや、錯覚なんかじゃなかった。
「のわあっ!?」
ビンッ、と突然そのゴールネットが握の足許を浚い、頭から転んだ握をその中に包み込む。
「日暮君、伏せて!」
同時に少女の鋭い声が聞こえ、おぶった小枝ごと訳も分からず、地面に身を伏せるねむる。その頭上を握入りのゴールネットがビュオッと掠め、見えない何かの力に曳かれて、物凄い勢いでピッチを縦断していく。まるでトロール漁の網だけが自走してるみたいに。
その進行方向に見えるのは、さっき握が破壊して吹き飛ばしたばかりのサッカーゴール。そしてそのポストに片手を当て、眼鏡を外した真っ直ぐな瞳でこちらを見つめている、あの少女は……
「桃川さん!?」
あれは
桃川 圭花
だ。握が破壊したゴールを、ろっこん【all in one】の進化能力で復元しているのだ。そしてピッチ上を最短コースで引き寄せられたネットは、たちまちビンッと元のゴール枠に張り直され、運んできた握をそのまま、慣性と復元の張力で高々と空に撃ち出す──!
「ギャーーーーーーーーーーーーッ!?」
ドッカアアアアアアアンン!
スリングのパチンコ弾よろしく猛スピードで飛んでいった握は、そのままオーロラビジョンに激突。大の字に開いた穴の中で、白目を剥いてカクンと気絶し……洗脳された握利平、ここで戦闘から脱落。
「ふぅ、助かったよ。ありがとう、桃川さん」
「うん、日暮君も春山さんも、無事でよかったわ……って、あれ、ハッチ?」
駆け寄ったねむるが圭花に礼を述べていると、そこに今度は変態ハチドリが飛んできた。いや、これはハッチに憑依した小枝だ。何ごとかと2人が首を傾げていると、復元されたゴールの頭上で、その小枝が慌ただしくこう言うのだ。
『チュチュン!(このサッカーゴールを借りていきたいんだけど、
いいかな? 浅沼くんに、何か考えがあるんだって!)』
【観客席:メインスタンド】
そして
優木 遥斗
と
夢宮 瑠奈
の2人は、ついにクローネの元へとたどり着いていた。
「! クローネ様!」
側仕えの
大天使 天吏
に注意を促されて、クローネがそちらを振り向くと、通路の階段を駆け上がってくる2人の姿。その1人、優木の振り下ろした竹刀から突風が巻き起こり、エ?と目を見開いたクローネを襲う。
「クローネ様の身の安全は私が……!」
天吏がその主を背後に庇ったが、強風はその彼女をまず吹き飛ばした。ぶつかってきた天吏ごといっしょくたに叩き付けられ、観客席にひっくり返った裸の美女が、
「ちょっとぅ! 重いじゃないの、早くどきなさいったら!」
そんなふうにジタバタしている間に、優木と瑠奈がクローネの元に駆け寄る。
「クローネさん、あたしと勝負をしよう」
苛立たしげに天吏の身体を押しのけて、ようやく立ち上がったクローネの前に、ぴょこんと瑠奈が進み出る。そして「勝負ぅ?」とジロジロこちらを見てくる彼女に向かって、瑠奈はこんなことを言った。
「うん。あたしがここまで来たら、あたしの勝ち。
だから今回は、あたしの勝ちだよ」
「はぁ? 何ソレ。わっけ分かんないわ、ばっかみたい〜」
とクローネはまるで相手にしない。一方、初手の奇襲が成功した優木は周囲を見回し、次の1手を素早く考える。女性の相手は苦手な優木だけど、クローネの正体は単なるカラスだから、裸を見たって動じない。そのカラスの姿であれば、上着で包んで抑え込む所だが……
(あとはダメージを与えた上で、何か重いものを上に乗せるとか)
その重い物が、突然空から降ってきた。
「な……っ? サッカーゴール!?」
ドガアン!と、突如目の前に落下してきたその白いゴールに、優木はその場で棒立ちになる。唖然と頭上を見上げれば、その上空でホバリングしている、エメラルドグリーンの小鳥の姿。
『チチッチュン!?(わー浅沼くん、ごめん! 外しちゃったよー!)』
春山 小枝
だ。憑依したハッチの引力ろっこんで持ち上げたゴールを、そのままクローネの頭上から投下したのだ。ハッと視線を戻す優木、観客席を粉砕したそのゴールの下にいるのは、けれども片足を挟まれて動けなくなった天吏の姿だけ。咄嗟に彼女が、クローネを突き飛ばして逃したようだ。
「ああ……クローネ様、ご無事で!」
その天吏が上空を見上げ、喜びの声を上げる。優木や瑠奈もそちらを振り向けば、カラスの姿に戻ったクローネが、そちらを旋回していた。そしてアホー、と馬鹿にするように鳴く。
『アハハハハ! それがあんた達が必死で考えた作戦〜?
そ〜んなチャチな攻撃で、この私がやられるワケないじゃないの〜。
攻撃ってのはねぇ……こういう圧倒的で絶望的なのを言うのよぉ!』
そのクローネの声と共に眼下のピッチから、シパパパパパッ!と虹色に煌めく、12本の軌跡が放たれた。
武道、自身を失神させ麻痺ろっこんの暴走による全滅を回避。他メンバーは93ループ目で生存。
握も戦闘中に倒され、気絶。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月31日
参加申し込みの期限
2017年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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