this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
きままにアルク 前編~二十四の轍
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
【太陽のない世界(2)】
ばしゅ、ばしゅん! 届く銃声は火薬の破裂するような音ではなく、あの魔導帝国でも聞いたことのある、不思議なエネルギーの迸りです。
「みなさーん、あっちでーす!」
屋敷野 梢
が指を……差しても見えないもので、スマホの光で指し示した方向へ、視線を向けると。ぱ、ぱっ! 淡いピンク色の光が、幾度となく明滅しているのが見えました。
梢が蝶に変身し、ひらひら、一足先にそちらへ向かうのを見送りながら、
御剣 刀
、
サキリ・デイジーカッター
がずらりと刀身を並べて、
「よし。突っ切るぞ!」
「みんな、遅れないようにね」
突撃! 刀は咆哮轟かせ向かってくる獣たちの先頭の一体を大上段から叩き伏せ、蛍光色の発光部を踏み越えて跳躍。先陣を切って駆け出します。
続くサキリは、その行く手へ迫る牙をかわして、上空へと短距離転移。右手のナイフをくるりと一回転……瞬間、
「いけえッ!!」
赤い尾を引いて飛翔する刃が、直上から獣を一直線に貫きました。
「これまでの経験から、アルクの移動能力は、『目的を達成した』と認識した際に発動する傾向にある。アーセムニックさんに接触して、安全を確保するんだ」
「了解だ!」
新田 亮
も、気合十分!
トワ・E・ライトフェロゥ
とアルクへ飛びかからんとする獣の、発光部付近にあると思われる顎先を目がけて、ボクシング仕込みの強力フックを叩き込みます。
「thank youデスー、リョウ!」
「ああ、離れるなよ!」
トワの放浪癖、といいましょうか、迷子癖といいましょうか。ともかくそれについては、護衛役の
夜海霧 楓
に少々くどく言い含められていたりするもので、彼は先を行くふたりとトワらを挟み込むようにしてガードしています。
突進してくる獣を、楓はワイヤーを放って絡めとり、引き倒したところへナイフの一撃。別方向からトワへ向かおうとする一体へは、寸分たがわずに投げナイフを投擲して阻みます。
「淡々と巻き込まれて、ちびの護衛しつつの大立ち回り……ま、いつも通りか。この暗さを除けばな」
それぞれが、スマホなど小さな光源を持ち寄った結果、周囲にはどうにか歩いたり走ったりするのに不足はないくらいの、申し訳程度の明かりを確保することができました。けれど少しでも離れると、互いの存在を確認するものは、声と音のみになってしまいます。大声を上げて誰かを呼ぶことは、つまり、獣たちを自ら呼び集めてしまうことにほかなりません。
「Don't worry! アルクはトワに任せるマス!」
そんな中でも明るいトワの声、ふにゃんと気の抜けた白黒猫の鳴き声に、楓はため息をひとつ。
「やれやれ……」
「アルクは我々の要ですからね。ライトフェロゥさんに抱いていていただけるなら、これほど頼もしいことはありませんよ」
さすがの円熟した佇まい。微笑みながら、
オーデン・ソル・キャドー
はステッキをフェンシングの要領で振るい、ひと突き、ふた突き。最後尾を務める彼の戦いぶりはなんとも頼もしく、仲間たちは安心して前へ、前へと向かうことができました。
ざざざざざ! 殴打音や斬撃音を響かせながら、それでも不必要な戦闘は避けていなしつつ、明滅する光へと向かって、彼らは着実に歩みを進めていきます。
暗闇の中、弾けたピンク色の光の中に、梢は探し人の顔を見出しました。
「来るならきやがれ、この化け物どもがッ! うおおおおッ!!」
少々、口汚い叫びとともに。
アーセムニックΛは、20代後半か30くらいに見える、日に焼けて浅黒い肌がなんとも精悍で凛々しい、屈強そうな女戦士でした。長大な銃は魔導技術に由来するもので、ばしゅん、ばしゅんと光の弾丸を放っては、獣の発光部を撃ち抜いています。身に纏っているのは軽装の甲冑のようなもので、あちこちの駆動部には、茜色の宝石が配されています。
「くそっ、ゴーレムが残ってりゃこんなヤツら、一網打尽だってのに。ひとりじゃヤバイねこりゃ……」
「……よっ、と。あなたがアーセムニックΛさんですか? 助けに来ましたよー」
「!?」
当然ながら、思ってもみなかったのでしょう。闇の中から唐突に、すぐ側へスマホを持った梢が現れたもので、アーセムニックは一瞬硬直し、目を剥きました。
「な、なんだいアンタ、どっから……」
「危ないッ!」
一瞬の閃光。サキリのナイフが縦横に翻り、アーセムニックの背後から近づく獣2体を、立て続けに薙ぎ払い。加速した刀は空気の足場を伝って闇を駆け抜け、背後を取ると、渾身の居合抜き。獣を瞬く間に叩き伏せます。
「っふう。ユークリアンナΑ、Ωって女の子と婆さんから、頼まれたんだ。あなたを迎えに来た」
「……なんだって、ユークリアンナ? あいつが迎えをよこしたって? なんてこった、あいつ、生きてたのかい……あるふぁ? おめが? なんだいそりゃ」
さすがに戦士の彼女は、すぐにも気を取り直し、長銃から光弾を連射して獣を退けながらに尋ねます。けれど、追いついたオーデンがそれを制して、
「ご無事で何よりです、マドモワゼル。ですが、話は後に。今はこの場を切り抜けてしまわねば」
何しろ発光獣は数が多く、彼らはすっかり、取り囲まれてしまっているのです。ステッキが振るわれ、数体をまとめて薙ぎ払うも、焼け石に水といったところ……おまけに、
「カエデ、カエデ! あれ見るデスあれー!」
「ああ……まったく。弱肉強食ってやつかよ」
真っ暗な空を見上げると、そこにはいくつもの光が、まるで天に浮かぶ羽衣のように舞っています。
よくよく目を凝らして見ると、それは発光する翼を広げてこちらへ飛んでくる、いわば発光鳥とでも呼ぶべき生き物たちです。もちろんのこと、戦闘の音を聞きつけ、獣たちのおこぼれに預かるためにやってきたのでしょう。
多勢に無勢。けれど亮は、足元から拾い上げた黒い石ころを手に、きりりと眉を吊り上げます。
「何が相手だろうと、やるしかない。守り切るぞ!!」
上空の敵めがけて、石を豪腕に任せて投げつけたなら、発光鳥がきりきりと回転しながら、光の尾を引き落下していくのが見えました。
そんな彼らを、アーセムニックははたと見つめて。やがて、
「ははぁ。なるほどね。アンタらは……」
「おい。その銃貸せ、腰に余らせてるやつ。2丁ともな。ついでにそこのちびすけと、白黒ツートン猫がどこか行っちまわないよう、見ててくれ」
「ん、これかい?」
どこか納得顔でうなずいた彼女へ、楓が示したのは、腰に吊るした拳銃タイプの魔導銃です。
楓に銃器の扱いの覚えがあることを悟ったらしく、アーセムニックはすぐにホルスターから2丁の銃を抜くと、楓へ放り投げつつ、にやり。
「いいとも。頼んだよ、ウォーカー」
「またそれかよ。walker……渡り歩く者、か」
聞いたような言葉に肩をすくめて、受け取った拳銃の銃口はすぐさま、発光獣の鼻先へ。
「戦う相手を御所望か? ならお望み通り、やってやるぜ」
黒い台地に、真っ暗な空。
おびただしい発光獣たちを前に……けれど旅慣れた彼らは、荒事だって何のその。一歩たりとも、退くことはないのです。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
きままにアルク 前編~二十四の轍
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 最終章~茜色に揺れる魔導帝国ローシルテ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月02日
参加申し込みの期限
2016年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!