this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
きままにアルク 前編~二十四の轍
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
10
つぎへ >>
【太陽のない世界(1)】
「わー。very dark zoneデス!」
「おい、勝手に動き回るなよトワ。こんなところではぐれたら、さすがに見つけられないぜ」
「……オバケの類は出てくれるなよ、頼むから……って、いや! こ、怖いわけじゃないぞ、怖いわけじゃ……!」
真っ暗! 続いて彼らが訪れたのは、分厚い大気の層に遮られて太陽の光が届かない、なんとも恐ろしげな闇の世界でした。聞こえた声の調子で、それぞれ
トワ・E・ライトフェロゥ
、
夜海霧 楓
、
新田 亮
と分かりましたけれど、すぐ側にいるはずなのに、お互いの顔すら良く見えません。
「本当に真っ暗なんだな……ひとまず、スマホの光で照らしてみようか」
サキリ・デイジーカッター
がぺもっとスマートフォンをタップすると、淡い光にぼんやりとながら仲間たちの顔が浮かび上がり、彼らはひとまずほっと安堵。
にゃあ、にゃあと鳴く声に足元を見ると、アルクの白黒毛並みの右半分、白い部分は淡く見てとれるものの、左半分の黒い部分はすっかり闇に溶け込んでいて、少々不気味です。亮は思わず、うわっと叫んで飛び退りました。
「……おい。見ろ」
しゅらん、と聞こえたのは、
御剣 刀
が刃引き刀を鞘から抜き放った音。
スマートフォンのかすかな明かりに照り返る、刀身が示す先。ぼうっ……と何かが、暗闇の中からにじみ出るように見えました。
「あれが話に聞いた、発光獣ってやつじゃないか?」
少女と老婆に託された人探しのうち、最も過酷な場所であるのがこの世界だと、彼らも聞き及んではいました。弱肉強食に支配された未開の地……そこには凶暴な、肉食獣たちが闊歩しているのだと。
見えるのは、体毛の一部だけ。蛍光色のエメラルドグリーンに輝く、とさかのような部位を除くと、あとは真っ黒なのでしょう。全体像はおろか、おぼろげな輪郭すらも見てとることはできません。
「……来るぞ!」
刀の鋭い叫びに呼応するかのように、蛍光色が宙へと飛び上がり、咆哮が響き渡ります。
狙いは……亮!
「うおおおお!? こ、こっちに来るなーッ!!」
ビクつきながらもとっさに息を止め、ろっこんを発動。強烈なアッパーカット!! ちょうど獣の顎先をとらえたようで、手応えあり。
「……な、なんだ……物理攻撃が通じるじゃないか。ということは、幽霊じゃない」
オバケ嫌いな彼は、発光する獣を幽霊に重ねて少々腰が引けていましたけれど、実際に触って殴れるなら、もはや憂いはありません。ちょうど、自宅の倉庫整理のための準備をしていたところであったのも幸いして、両手にはばっちり軍手を装着済み。おまけに点灯した懐中電灯を二本、脱いだ上着で頭に括り付けたら、
「……いくぞ!!」
もはや臨戦態勢! 抜かりはありません。
とはいえ、吹き飛ばされた獣はあっさりと着地し、怯んだ様子もなく、ひとつ天へ向かって吠え声を響かせると、すぐさまこちらへと向かって駆け出します。おまけに、
「dangerous beast、あっちにもー、こっちにもー。たくさん来たデス! カエデに任せるデス、トワはアルクが食べられないよーに、しっかり見てるマス!」
「ああ、そいつは頼んだぞ」
アルクを抱きかかえたトワ……という姿はどうにも見えないながら、ともに剣を構えたサキリと刀に楓も並び立ち、ホルダーからナイフを引き抜きます。
四方に瞬く、蛍光色。あたりを満たす、低いうなり声。
さっそく飛びかかってきた一体へ、刀が恐らくは頭部と思しきポイントを鋭く狙い打ち、横薙ぎに刃引き刀を振り抜き一閃。吹き飛ばすと、
「俺が相手だ。来いッ!!」
答えはやはり、いくつもの吠え声。暗闇の中、激しい戦闘が始まりました。
戦いのさなかにあっても、
屋敷野 梢
は冷静です。
「光の届かない世界ですかー。まるで、陸の上の深海のよう……深陸! って感じですかねー」
手持ちのかすかな光源を頼りにぐるりと首を巡らせて、つぶやきながらも。獣の照らす蛍光色がこちらへ向かってきたなら、梢はすかさず、蝶へと変身! あっさりと身をかわしてしまうことができました。
サキリは二本のナイフを振るい、獣を斬り飛ばしながらにスマホの画面を掲げて、カメラのフラッシュを点灯。目つぶしなど狙ってはみたものの、
「効果なし、か。となると……」
「ええ。このような暗い世界で暮らすには、特殊な能力が必要でしょうね。たとえば、わずかな光も逃さない視力。あるいは鋭敏な聴覚、嗅覚……熱を感知して生きている動物などもいますね」
かつん、と硬い地面へ鳴らしたのは、
オーデン・ソル・キャドー
の
ステッキ
。かつて旅の途中、森に住む動く巨大な樹木人によってこしらえられた逸品は、今でも彼のお気に入りです。
「さて。この獣はどうでしょう?
ひとつ、試してみるとしましょうか」
かつ、かつん。地へステッキを鳴らすたび、迫る蛍光色が、ぴく、ぴくり。波打つように、身を震わせるのが分かりました。
発光する獣たちに興味津々、生き物には詳しい梢がうなずいて、
「……なるほど。視力はなく、聴覚で獲物を見つけて捕食する生き物、ということですねー。どーやら、彼ら自身のコミュニケーションのために発光してるわけではなさそうです。たぶんチョウチンアンコウが持つような、正の走光性を備える獲物に対するトラップ的性質が……」
「ということは、フラッシュよりこちらのほうが効果アリかな?」
と言ってサキリが、再びスマホをタップ。起動したのは、害虫・ネズミ除け用の高周波発生アプリです。
人の耳には聞こえないものの、これが効果てきめん! 獣たちはわらわら、群れをなしてサキリのほうへと集まり始めました。
「よし……御剣、新田! 僕たちで、囮を引き受けよう」
「了解だ!」
「ああ。その間に、みんなは探し人を見つけてくれ!」
サキリを筆頭に群れへと飛び込み、二本のナイフが描く剣閃はまるで竜巻のように渦を巻き。刃引き刀が弾き飛ばした獣の蛍光色を目印に、強烈なストレートパンチが叩き込まれます。
むぎゅっとアルクを抱きしめたトワを守るように立つ、楓とオーデン。ステッキが獣をすくい上げるように宙へかち上げたところへ、数本の投げナイフが殺到。トドメを刺すと、続けざまに虚空をワイヤーが走り、絡めとられた獣をステッキの鋼の石突が打ち据えました。
暗闇に気合の声と戦闘音、苛立ちまじりのような獣の鳴き声が交錯する中。梢は蝶へと転じて身をかわし、再び人の姿へ戻り、周囲へと耳を傾けます。
「アーセムニック……Λさんでしたっけ。確か、銃を持っているんでしたね」
魔導銃を持つ女戦士もまた、この地で戦闘に巻き込まれているのだと、あの少女と老婆は言っていました。この近くに彼女がいるのなら、銃声のひとつも聞こえてくるかもしれません。
梢は巧みに立ち回りながらも、耳を澄ませてあたりの気配を探ります。
と、
「! この音……向こうから?」
やがて。彼女は誰ともなく、いつもの不敵な笑みを浮かべ、半ばつぶやくように。
「……見つけましたよ。戦士さん!」
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
きままにアルク 前編~二十四の轍
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 最終章~茜色に揺れる魔導帝国ローシルテ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月02日
参加申し込みの期限
2016年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!