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きままにアルク 前編~二十四の轍
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【高度未来世界】
息を呑むような、美しい夕焼け空。ずらり、ずらずらと地へ突き立つように並ぶ、実に千メートル超級の高層ビル群の威容。
その合間を縫うようにして、車輪の無い空飛ぶ車の列が、忙しなく宙を行き交っています。
「やってきましたディストピア!
人より優しいアンドロイドが居る世界ヒャッホゥなのだ~~~!!」
そんな車列を形作る一台の中に、旅人たちの姿はありました。ことにSF好きな
後木 真央
は、いかにもな未来世界の様相に、興奮することしきりです。
この世界では、人間そっくりなアンドロイドたちが社会へ普及し、人と共存しているというのです。確かにサイエンス・フィクションにあっては普遍的かつ衰えない人気ジャンルでもあり、それが現実として見られるのだとあっては、真央には何ともたまらないシチュエーションなのでした。
とはいえ。
「……あっ。あっちにも……あそこにも」
悲しげな声を漏らしたのは、
恵御納 夏朝
です。
「また、アンドロイドさんが……殺されてる」
「おのれー、なんつーひどいことするのだエコテロリストには血も涙もないのだ……!」
とあるビルの屋上。裂けた胸から蛍光ピンクの人工血液をぶちまけ、機能停止したアンドロイドを抱いて、さめざめと泣き崩れる若い男の姿。
見ると、視界の限りに立ち並ぶビル街のあちこちからは、煙や火の手が上がっています。
「予想以上に危険な状態だな、この世界は。車を借りられたのは、幸運だったのかもしれない」
八神 修
は冷静ながらも、運転席から真央と夏朝を振り返り、少し苦々しく漏らしました。
空飛ぶ車はレンタカーで、修が借りたものです。まずは足を用意しようという彼の機転が無かったら、こんな状況では、人探しなどままならなかったかもしれません。
何しろこの世界は今、ひどくきな臭いことになっているようなのです。
窓を開けるとむせてせき込んでしまうほど、汚れきった大気……深刻な環境汚染。過激な思想を持つ環境活動家たちは、その一因として、今や社会のあらゆるところへ溶け込むアンドロイドたちを、一番の槍玉として挙げたのだといいます。本来あるべき自然主義に反する、その最たるものの象徴であるとして……そんな彼らの主張は広く賛同者を生み、アンドロイドを庇護しようとする人々との致命的な軋轢はやがて、暴動へと発展してしまったのです。
行く手の左手で、小さな爆発。窓から吹き飛ばされたアンドロイドが、眼下へとゆるやかに落下していくのが見えました。
「っ……ひどい」
「エンナウラさんが心配なのだ、修ちゃんあとどのくらいなのだ?」
「ああ。ナビによると、あと少しのようだ……副社長の言うとおりならな」
空飛ぶ車に取り付けられている、ナビゲーションシステムに入力された座標。それは先ほど彼らが訪れた、『エンナウラ・インダストリー』の崩壊しかけの自社ビルで放心していた、副社長だという人物に教えられたものです。
これまで、幾たびもの逆境を乗り越えてきた彼らの行動は、迅速でスムーズでした。あの少女と老婆から聞き及んでいた情報に加えて、いくつもの冒険の旅が、その冷静さを裏付けていたといっても良いでしょう。飛行車を首尾よく借り受けた彼らは、まず真っ先に、探し人が所有するという会社へと向かったのです。
ビルはテロリストたちの格好の標的であり、当の探し人、エンナウラΦなる人物はすでに、部下たちの助けによって逃げ出した後でした。けれど、副社長は助けに来たという旅人たちの話を信用して、居場所を教えてくれました。
「ん……どうしたの、アルくん?」
夏朝の膝の腕で、窓の外を何とはなしに眺めているアルクが、ふにい、とちょっぴり弱々しい声を漏らします。あるいは彼も、この世界の不穏な先行きを、どこかで感じ取っているのかもしれません。
「まあ、そう落ち込むな、アルク。俺たちがこの世界に来ることができたのも、こうして目的地へ向かうことができるのも、お前のおかげなんだからな」
「そうなのだアルク~、エンナウラさんは頑張ってばっちりレスキューなのだ心配いらんのだ~」
ふたりの明るい声に、白黒猫はにゃあ、とお返事。そのふわふわの毛並みを、夏朝は複雑な面持ちで撫でつけました。
ナビの表示が近づくにつれ、周囲のビルからは立ち上る黒々とした煙が頻繁に目に付くようになり、乾いた銃声や、びりびりと空気を震わせる爆発音までも聞こえてきます。
「! 見つけた、あそこだ!」
修が指差す、ビルの屋上。フェンスもない縁に追い詰められている、壮年の男が見えました。かたわらには寄り添うように、すらりとした女性型アンドロイドの姿も。
「エンナウラ社長ぉ! アンドロイド製造業においてぇ! 最大手であるあんたの会社こそがぁ! 我らが星の偉大なる自然に対するぅ、最大の冒涜なのだぁ! 今こそ我らがぁ、大罪人たるあんたへ、正義の鉄槌をくだぁすッ!!」
「くっ! これまでか……?」
「いいえ、社長を死なせはしません。私が守ります」
秘書が男をかばい立つも、銃を突きつけ喚き散らす自然回帰主義者たちに取り囲まれ、包囲網から逃れる術は、もはやどこにもありません。
「突っ込むのだ修ちゃん、エコだか自然派だか知らないけどあんなヤツらはピーでピーでピーなのだそんな危険団体から狙われているΦさんは絶対助けなきゃなのだ~~~っ!!」
「行こう、八神君……!!」
仲間たちの声に呼応してか、空飛ぶ車はぐんと急降下。修は、アクセル全開!
「よし、行くぞ……掴まってろよ!!」
「まずはそっちの、汚らわしいアンドロイドから始末して…………うわっ!?」
派手に屋上へ乗りつけると、ずざざざざ!! テロリストたちを薙ぎ払う勢いでスピンをかけ、車はやがて社長と秘書の目の前で止まり、扉を開きました。
「エンナウラさん! 乗ってくれ!」
「な……何だね、君たちは? 味方なのか?」
「社長、お早く。お乗りください」
きょとんとした白髪の男、エンナウラΦを、凛としたたたずまいのアンドロイド秘書が促します。あるいはすでに、あの副社長から連絡がいっていたのかもしれません。
「いや、しかし……」
「今優先すべきは、社長が生き延びることです。さあ、お早く」
「…………い、行かせるかぁ!! 我らが星を食い物にするぅ、おごり高ぶった寄生虫どもめぇ!!」
激昂するテロリストが放った一連の銃弾が車の窓を横切って叩き割り、その轟音に弾かれたように、エンナウラは後部座席へと飛び込みます。
「秘書さん、運転を代わってくれ!」
「かしこまりました」
運転席から飛び出した修は、気合一発。意識を集中すると、
「……ふッ!!」
「なっ!? じゅ、銃がバラバラに……!?」
エコテロリストのひとりが持つ銃を、銃口の先から分解!
もちろん、真央や夏朝だって、負けてはいません。
「にゃにゃにゃがおーーー!! あいつをやっちゃうのだがおーっ!!」
召喚デブ猫がおーは、ご主人さまの号令にふんすっと鼻から息を吐くと、ぴょんっ! 敵のリーダー格と思われる男の顔へ果敢にも飛びかかり、ずっしり。
「お、重っ!? なんだこれ、取って、取ってくれぇぇぇ」
「……もう、ひどいことは……させないっ」
夏朝は、直接殴打へと切り替えた不躾な自然主義者たちの合間を身軽にくぐり抜けながら、彼らの服へねこシールをぺったん。ろっこん発動! ついでに彼らのものらしき車にも、狙いを定めてねこシールを射出すると、
「重くなっちゃえ……!!」
押しつぶさんばかりの強力な荷重をかけ、地面へと釘付けにしてしまいました。
一気に総崩れとなったテロリストたちへ、彼らは踵を返すと、
「今だ、脱出を!」
真央に夏朝、修と順に飛行車へ飛び込み、ぎゅうぎゅう詰めになりながらも、車は秘書の運転でふわりと浮かび、どるん! とエンジンを吹かして飛び出します。
ふう、とひとまず安堵のため息を漏らした、探し人。エンナウラΦは、旅人たちをぐるりと見まわして……ふと、何やら納得顔。
「ああ……そうか。なるほど、そういうことか。ついに、私のところへもやってきたわけだね。ウォーカー諸君」
割れた窓から差し込む斜陽の光に照らされながら、三人は思わず眉をひそめて、顔を見合わせました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 最終章~茜色に揺れる魔導帝国ローシルテ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月02日
参加申し込みの期限
2016年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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