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きままにアルク 前編~二十四の轍
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【子どもたちの世界(1)】
最初に目に入ったのは、とろりとした乳白色に淡いピンクを混ぜ込んだような、まるでストロベリーシェイクみたいなマーブル模様の空。
思わずぽかんと口を開けたまま、ゆっくりと視線を下へ下へと滑らせると、さわさわと生い茂る豊かな緑に、オモチャみたいなカラフルで小さな家……大人しそうな動物たちも。
そして、揃って驚いたような顔を浮かべた、旅人たちよりひと回りふた回りも小さい子どもたちが、そこには立っていました。
「……オトナだ」
「オトナ? オトナってなに?」
「オトナはもういなくなっちゃったんじゃないの?」
「おおきいね……どこからきたんだろ?」
「どこかにかくれてたのかな……」
怪訝そうに、それにちょっぴり不安そうな子どもたちへ、はっとして。真っ先に声を上げたのは、
上下 左右
でした。
「こんにちは、皆さん♪」
びくりっ、と跳ねた子どもたちに、左右は満面の笑み。にっこり!
やってきたのは、別の世界……だなんて。左右も寝子島の住人であり、奇妙な出来事には幾度か直面したことがありましたけれど、こんなことはさすがに初めて。にも関わらず、彼女はあの少女と老婆、ユークリアンナΑ、Ωと名乗ったふたりの話を聞くなり、すっかり状況を受け入れてしまいました。何て懐の広いお嬢様なんでしょう!
それもそのはず。何しろ彼女は明るくて、人懐っこくて、前向きなのです。人より身体が弱くても、ちょっぴり苦労をしていても、にこにこ笑いながら、何だってこなしてしまうのです。何にだって飛び込んでしまうのです!
足元へすり寄ってきた不思議な白黒猫、アルクが左右を青い目で見上げて、ふにゃあとひと鳴き。それだけで、左右は何だかもう、とっても楽しくなってしまうのでした。
「まずは子どもたちと触れ合って、打ち解けるべきですわね。人探しはそれから……ふふ、子どもたちばかりの世界なら、私はお姉さんっぽく振舞わなくてはいけませんわね!」
だから彼女は、ぐるーり。きょとん! とした小さな彼らの顔を見回して。とびきりの笑顔で、言ったのでした。
「よかったらお姉さんと、お友だちになって下さるかしら? 一緒に遊びましょうね♪」
……そして、数分後。
「おーにさーんこーちらーっ、ですわーーーっ!」
「うわー、はやい!」
「おねえちゃん、なかなかやるね!」
「でもオトナって、ぼくたちとあんまりかわらないね?」
そこには、子どもたちと全力で鬼ごっこに興じる、何とも楽しそうな左右の姿がありました!
鬼ごっこのような遊びに加わり、あっちこっちへ引っ張り回されている左右を微笑ましく眺めつつ。
「こんにちはっ! 何してるのー?」
雨寺 凛
が声をかけたのは、川べりの石に腰かけた数人の子どもたちです。まるで天使のように純朴な笑顔に、彼らは警戒の色すら見せませんでした。
さらさらと流れる清らかな川の真ん中には、ぴちぴちと太った魚が跳ねるのが見えます。
「つりだよ。おねえちゃんたちもやる?」
「面白そうですね。私にも教えてもらえますか?」
「あっ、綾花ちゃん!」
ひょい、とアルクを抱き上げたのは、
綾辻 綾花
。今や白黒猫とともに旅慣れた彼女も、さっそく興味深げに川の中を覗き込みます。
子どもたちは釣りざおをびゅっと振り上げ、川へ投げ入れては、いとも簡単に魚を釣り上げています。ひとりの子どもが、草の上に置かれた籠の蓋を開いて見せてくれると、そこにはまるまるとした美味しそうな魚が、ぎっしり! アルクが物欲しそうににゃあと鳴いて、凛と綾花は顔を見合わせ、くすりと笑います。
「すごいね! 私にもできるかな?」
「かんたんだよ。ここにこう、エサをつけたら、あのへんになげて……」
「アルクはお魚好き? 釣れたらあげるからね」
にゃおん!
子どもたちの見よう見まねで餌を付け、ふたりもさっそく、釣りにチャレンジ。
しゅっ、と釣りざおを振ると、ちゃぽん。二本の針は、川のちょうど真ん中へ落ちました。なかなかの腕前です!
「うまいうまい!」
「そのまままってたらサカナがくいつくから、そしたらさおをひいて……あ!」
「! 凛ちゃん、引いてますよ!」
「わ、わ!?」
ぐいぐい、かなりの力で引っ張られて、凛は必死になって竿を握り、
「うわわ、元気すぎるよーここのお魚……って、綾花ちゃんにも来たー!?」
「さ、竿が重い、です……!!」
「がんばれー、おねえちゃんたち!!」
「そのままひっぱりあげて!!」
盛り上がる子どもたちの声援の中に、のんびりふにゃんと白黒猫の声が混じり、凛と綾花は真っ赤な顔!
けれど、こんなに小さな子どもたちの前で、カッコ悪いところを見せるわけにはいきません。気合一発!
「「えええーーーいっ!!」」
ざば、ざばーっ!!
「や、やったあ!!」
見事に釣り上げた途端、やんややんやと子どもたち、それにお魚目当ての白黒猫が集まってきます。ふたりを取り囲むのは、なんとも清々しくて、明るい笑顔!
「アルク、見ててくれた?」
小山内 海
にとっても、アルクと一緒に様々な世界を巡ったあの旅は、実に思い出深いものです。
そして海は旅先で、残しておきたい素敵な光景に出会うたび、心震わされるたびに筆を取り、スケッチを残してきました。
無邪気な子どもたちと、緑深い草原を駆けていく左右。大きな魚を釣り上げて、朗らかに微笑む凛と綾花。その足元に佇む、相変わらずの白黒猫。あんまりにも和やかな空気に、弾むような笑い声。ストロベリークリーム色の空……そんな光景は、
(すっごく綺麗……! 緑豊かで、水は青くて、空はまるで飴玉みたい。見とれちゃうなぁ……)
思わずスケッチブックを取り出し、まっさらなページへさらさらと筆を走らせ始めるのにふさわしい、何とも素敵なワンシーンなのでした。
「はあ、ふう……ちょ、ちょっと休憩、休憩ですわ~……!!」
へろへろになった左右が杖を突き突きやってきて、それでも晴れやかな顔で、海の隣の芝生へぺたんと座り込みます。新たに旅人たちの仲間へ加わった彼女は、とっくに状況を理解して、素直に楽しんでしまうことに決めたようです。
海がほのかな笑みを浮かべると、左右は息を荒げながらも、汗だくの顔を綻ばせます。
「子どもには敵いませんわね……あら、スケッチしてるんですの?」
こくりとうなずいて、海は描きかけのキャンバスを左右へ見せてあげました。流れるような、踊り出しそうな軽やかなタッチを目にすると、左右の笑顔はまるで疲れも吹き飛ばされてしまったように、ますます華やかになりました。
「ふふ。本当に、ステキなところですわね……皆さんは、こんな世界を、いくつも旅してきたんですの? あの白黒の……アルク、と一緒に」
特徴的な白黒毛並みは、今は大きな樹のたもとにありました。大釣果で釣りを終えて、今度は子どもたちと一緒に木の実を摘んでいるらしい凛や綾花の足元にスタンバイ、おこぼれに期待しているようです。
あはは! と届く、まるで歌うような笑い声に。緩やかに頬を撫でていく、あたたかい風に。海はついつい、うっとり……目を細めます。
なんて素敵で、心落ち着くところでしょう。
「ああ。このまま、眠り込んでしまいそうですわ……風に吹かれて、子どもたちのはしゃぐ声に耳を傾けながら。人探しなんて忘れてしまいそう……あっ」
左右が漏らした言葉に、海もぴくり、眉を跳ね上げます。
そう。旅人たちは決して、ここへ遊びに来たわけでは無いのです。
「……目的を忘れて、すっかり遊びに夢中になってしまいましたわ……」
『私も、けしきに目をうばわれちゃってたよ。いこっか』
少女たちはぺろりと舌を出して、苦笑い。海は立ち上がり、左右に手を差し伸べて起こしてあげると、摘み取った木の実をちょっぴりつまみ食いしている凛と綾花のもとへ、軽やかな足取りで向かいました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
前回シナリオ
さまよいアルク 最終章~茜色に揺れる魔導帝国ローシルテ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月02日
参加申し込みの期限
2016年11月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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