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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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苺のお城内部へと足を踏み入れて、
骨削 瓢
は「ほう」とその声に喜色を乗せた。
「これは珍しい、クローネはんが荒れ狂っとるわ」
あれを利用すれば寝子島に喜劇を起こせるかもしれない、なんて。
そんな夢想に、自然、その口元は歪な笑みを形取る。
「普段すかした態度を取ってる駄鴉が、ああも情けない姿を晒してるのを見るとはねぇ」
感想はどうかね? と問われて、
屋敷野 梢
はじとりとした眼差しを瓢へと遣った。
子翼獣のぷーちゃんを足元に庇いながら、梢は防衛エリアの形成を心に決める。
「皆、周囲の警戒をお願いできますか? 枝が迫ったら攻撃しちゃってください!」
但し深追いはナシで! と翼獣の身の安全を第一にする梢の姿に、瓢はわざとらしく首を傾けた。
「おや? 梢嬢、戦わないんで?」
「もう一つの戦いってやつですよ! 反射神経は翼獣の方が上ですし、サポートはばっちりです!」
翠玉の葉を自衛の為構える梢の言葉に、瓢は「へえ」と面白がるような声を漏らした。
胸の内を不躾に探られるような感覚を覚えながらも、梢は己の選んだ道を貫くことに集中しようとする。
(……私だって、あのカミサマを壊したい)
自分はどうなってもいいから、命の重みを刻みつけてやりたいと心の芯から思うのだ。けれど。
(私には、守るべき子がいるんです。この子に、失うなんて思いさせたくありません)
だから自身を犠牲にするようなことは出来ないと、梢はぷーちゃんを慈愛に満ちた眼差しで以って見遣る。
そんな梢の耳に、「おーい!」と耳慣れた声が届いた。
ハッとして声の主を見遣る。
楢木 春彦
だ。向こうの方から、手を振っている。
「こっちに用があるみたいだな……でも、あの樹の枝が邪魔をしてるのか」
声を零しながら、
新田 亮
が鉈のパッケージを破り捨てた。
そうして、梢へと真剣な眼差しを寄越す。
「ここは任せろ……俺が気を引く」
言い切るや、亮は寄生クローネの裏側へと素早く回り込んだ。
紅玉の実を、梢に教わった通りにタイミングをはかって巨大樹へと投げつける。
怒りと憎しみの色の染まり切ったクローネのなれの果ての双眸が、敵の注意が、亮へと引き付けられた。
「来い!」
頬に冷えた汗を伝わせながら、鉈を構え直す亮。
その隙を突いて、春彦はリブの背に乗り、梢の元へと一直線に駆けた。
「屋敷野!」
春彦が、リブの背からとび降りる。その顔を、にっと、明るい表情が彩った。
「屋敷野も翼獣達も無事そうで良かったぜ」
「楢木君達も……って、ゆっくり話してる暇はなさそうですかね」
「だな。コレ、悪ぃけどクローネに近付けたくねぇし預かってくれねぇか」
春彦の手から梢に、日記と、黒い欠片が手渡される。
頷いて、梢はそれを確かに受け取った。
「任せてください。この実も、株ごと沢山持ってきました。こちらも良ければ」
「おっ、気が利くじゃん」
「とーぜんです!」
短い間笑い合って、けれど春彦はすぐに、再びリブにとび乗って今度は宙へ舞い上がる。
呉井 陽太
が、
卯木 衛
が、
来島 アカリ
が、
ロベルト・エメリヤノフ
が、
壬生 由貴奈
が。
パートナー翼獣の背に乗ってとび交う枝を翻弄している、その場所へ春彦も辿り着いた。
「お疲れ、春彦くん!」
「おう!」
カイの背中の上で黄色の目をピカピカとさせる衛の言葉に、気合十分応じてみせる春彦。
春彦は、空中に居合わせた面々の顔を見渡した。
「来島もロベルト先輩も、壬生先輩も平気そうだな」
ふと気付けば、アカリの肩とロベルトの頭には粘土細工がちょこんと座っていた。
それぞれ、猫のニャッタ君と熊のカスミさん。いずれも陽太お手製の動物達だ。
「――さて。それじゃあ、ガンガン行こうか!」
ロベルトの声が、辺りへと朗々として響き渡った。
デスクを分解して生み出した武器で、
八神 修
は迫る枝を叩いて追い払う。
壁は最早、『傲慢の温室』という生き物の一部のような様相で、修の能力は及ばない。
巨大樹の根元の辺りがひび割れていて、その部分の床ならば干渉できそうではあったが、
(分解は可能だが……トーチカを作るには、距離がありすぎるか……)
と、修は冷静に思考を巡らせた。
分解した床を『操作』して自分達の元まで運ぶには、とても息が続きそうにない。
思案の底に沈む修の意識を、
椿 美咲紀
の急いたような声が温室へと引き戻した。
「大変なのです! 扉が!」
「っ……!」
振り返った修の双眸が見開かれる。
遺跡物だと入口って閉じちゃうから念の為、と、扉が閉まり切らないよう椅子を挟んでおいた修。
けれど、扉はその椅子ごと飲み込んで、ばくりと口を閉じようとしていて。
しかして瞬き一つの内に、扉は完全に閉ざされてしまった。
(制御が効かない、か。成る程、テオの言っていた通りだな)
この城は、言わば意思を持った一つの生物だ。醜悪で、この温室の名の通り『傲慢』な。
「シュー君! 右なのですよ!」
枝の動きを具に観察していた美咲紀が、気を付けて! と的確に指示を出す。
再び襲い来る枝を、修は美咲紀の注意に助けられて綺麗に薙ぎ払った。
変わり果てたクローネの姿が、修の視界の端に映る。
(この姿、この行動……感情爆発で、樹が逆に君を害したのか)
目の前に立ち塞がる得体の知れない化け物を、修は真っ直ぐに見据えた。
クローネのことを助けたい、そして彼女と話をしたい。
対立や戦いだけが解決方法ではないはずだと、修は信じている。
(俺は理想家なのだろう……。が、やらずに後悔はしたくない)
信念を胸に修が枝を相手取るその間に、
御剣 刀
は犬杜 一閃の周りの蔓を刃引き刀で叩き切っていた。
「何だか険呑だからな……一閃、気を付けろよ」
相手の頷くのを確かめて、刀は警戒を身に纏い、武器を構えたまま敵の動きを観察する。
寄生クローネの攻撃パターンを見切るため、いずれ攻めに転じるための様子見だ。
(初ちゃんは……別の所へ向かったのかな)
恵御納 夏朝
が考えるのは、この場にいない犬杜 初のこと。
他にも見かけない顔があることから察するに、恐らく初も、彼らと行動を共にしているのだろう。
その無事を祈りながら、夏朝は身を張るようにして一閃を守らんと立ち塞がる。
(初ちゃんも、一閃さんも、先生も、皆も、翼獣さん達も……)
何一つ、失いたくはない。決意が、夏朝を一歩とて引かせないのだ。
「皆で帰れるように……力づくでも止める!」
夏朝の気概を耳に、刀はにやりと口の端を上げた。
「ああ、やってやろうぜ。あいつを倒して、俺達はこの世界を出る!」
言葉を継いで、刀は刃引き刀を鋭く閃かせ、のたくる枝を潰して切るのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
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パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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