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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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パステルカラーの小花が咲き乱れる野っ原を、
屋敷野 梢
はてくてくと歩く。
気持ちだけはずんずんと前に進んでいるのだが、
「もしも、何かの拍子に実が落ちたら事ですもんねー。慎重に進まないと」
という具合で、梢の腕には、紅玉の実が株ごと幾らも抱えられているのだった。
万一爆発されようものなら、梢だけでなく、行動を共にしている翼獣達にも危害が及ぶ。
故に、梢の一挙一動はどこまでも慎重だった。
物資の採集を終え、多数の翼獣を引き連れて苺のお城に空いた大穴を再び目指す梢。
視線の先、嫌でも目に入る異形の城の姿に、梢の心はちくりと痛む。
(あの壊れた場所は、確実に危険なコトが起きてます)
自分はともかく、翼獣達を危険な目に遭わせたくはない。だけど。
(私にも、この子達にも、大切な仲間がいるから)
深呼吸をして、梢はふと足を止めると、足元へと眼差しを遣った。
足にじゃれつくようにしてひっついている子供の翼獣――ぷーちゃんが梢の顔を見上げる。
「ぷーちゃん」
と、梢は言った。自分が今、どんな顔をしているのか梢にもわからない。
「ここから先、怖いことがあるかもしれません。……ついてきますか?」
ぷーちゃんが選んでください、と言葉を渡し切る。
不思議そうな顔をして梢の顔を見つめていたぷーちゃんは、やがて、
「みゅうっ!」
と、元気良く鳴いて益々梢の足に身を寄せた。
どこまでも梢についていくと、ぷーちゃんは全身で言っている。
「……わかりました。それじゃあ……あれ?」
気付けば、大穴の近くに人の影。
「あれは……新田くん?」
梢は翼獣達と共に、周囲への警戒を忘れないまま、見知った顔の元へと急いだ。
「屋敷野? その動物達は……」
「ああ、この子達は翼獣……って言ってもわかんないですね。とにかく、私の仲間です」
翼獣の群れを前に双眸を瞬かせる
新田 亮
へと、梢は簡単にそう伝える。
納得したように頷いて――亮は、疲れたように首の後ろを掻いた。
「やれやれ。いつものように別世界に飛ばされたんだな」
「おっ、飲み込みが早いですねー」
「自宅までの道程に、こんな場所どう考えても無いからな」
ため息一つ、亮は両手に持ったビニール製の買い物袋を掲げてみせる。
「買い物の帰りだったんだ。全部、冬キャンプの道具」
「成る程、キャンプですか」
「俺は寒い時期のキャンプなんて気が進まないんだが、親の意向には逆らえなくてな」
買い物袋からは、成る程キャンプの買い出しらしく多目的ライターや食用油などがちらりと覗く。
「後はゴミ袋とか……ああ、ここが危険な場所なら、買い物リストにこれが入ってたのは重畳だな」
言って、亮は開封前の小型の鉈を取り出した。勿論、ぴかぴかの新品だ。
また物騒な、と梢が少し笑う。
本当に小振りの、ちょっとしたナイフくらいのサイズではあるが険呑は険呑だろう。
「薪割り用にホームセンターで買ったんだが、まあ、普段持ち歩くものではないな」
気の向かない買い出しだったが結果オーライってやつか、と亮は鉈を一旦仕舞った。
「とにかく、俺達は何か面倒ごとに巻き込まれてるんだよな?」
問われて、梢はごく簡単にこの世界の情報を説明してみせる。
わかった、と亮が真面目な面持ちで頷いた。
「なら、俺も協力しないとな。この世界には、投擲武器になるものはないか?」
「ああ、それならやっぱり、これですかねー」
応じて、腕の中の紅玉の実の株を亮へと示してみせる梢。
「実が爆発するんです。葉っぱも武器になるんですが、持ち運びの邪魔なので切り落としちゃいました」
「爆発? この、宝石みたいな実が?」
軽く首を傾けるや、亮は煌めく赤い実を一つ、ひょいともぎ取った。
「って、駄目です! 投げて! どこか遠く! 翼獣達のいないところに!」
梢に捲し立てられて、わけのわからぬままに亮は実を投げ捨てる。
ボールのコントロールには自信がある亮である。
実は過たず宙をとび、トパーズを思わせる巨大なオブジェのすぐ近くで爆発した。
はあ、と梢が安堵の息を吐く。
「爆発の時間は調整できないんです。摘んだらすぐに使わないと」
「そうだったのか……悪い。そうしたら、爆弾作りにも使えないか」
実をそのまま投げる方が良さそうだと亮が呟いた、その時。
その目が、ふと何かを捉えて止まる。梢も、すぐに亮の視線を追った。
「あーあー、びっくりさせないでおくれよぃ。危ないじゃないか」
トパーズの陰から、のらりくらりと姿を現したのは、
骨削 瓢
だ。
「全く、寝子島に戻されたと思ったら気付けばまたここにいるし、慌ただしいねぇ」
わざとらしく肩を竦めて、瓢は梢達の元へと歩を進める。
近づいてくる瓢が纏う空気に、翼獣達が俄かにざわめいた。
「安心しな、取って食いやしないよぃ。多分ねぇ」
混沌を愛する狂人は、舞台に立つ役者のようにぐるりと辺りを見回して、曰く。
「こっそり忍び込みでもできたら愉快だったんだが、こうなってしまったものは仕方なし、と」
ならばと、瓢はにたりと笑う、嗤う。
「精々、喜劇を起こせるよう働かせてもらうよぃ」
その様子と言い様に、瓢とは既知の間柄である梢がため息を零した。
「とにかく、そろそろ先に進みましょーか。……私は私にできることを、です」
亮が頷く、瓢が口元に弧を描く。ぷーちゃんが、梢の足元でぴょこんと跳ねた。
大穴は、獲物を前にした獣のようにぽっかりと口を開けている。
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担当ゲームマスター
巴めろ
前回シナリオ
パーフェクトワールドⅡ ~苺の宮殿に堕天の鴉は嗤う~
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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