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パーフェクトワールドⅢ ~迷い仔達は異界の城に踊る~
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『傲慢の温室』という名は、今のこの場所には相応しくないかもしれない。
至るところに蔓が絡まり、垂れ落ちたその空間は、まるで鬱蒼と茂るジャングルのよう。
そして――その中央には、まさしく温室の主が如くに、巨大樹がそそり立っていた。
最初にそれを確かめたのは、『記憶のライブラリ』の扉を潜った一行だ。
「殺ス、殺ス、殺ス……」
調子外れの、けれど憎しみに満ち満ちた女の声が、温室中に反響する。クローネの声だ。
「さぁて、傍迷惑やらかしたツケは払ってもら……」
のんびりとした口調の裏に聡い色を覗かせて、
壬生 由貴奈
が真面目な台詞を吐こうとするが、
「……んん? なんか樹に埋まってない? あのクローネ」
目に映った奇妙な光景に、すぐに首を傾ける羽目になった。
樹の幹の部分に、黒髪の女――クローネの上半身が、核のようにして埋まっている。
その目のどろりと濁っているのに、
来島 アカリ
は総身の毛を逆立たせた。
「あれがクローネ……なのか?」
背筋に冷たいものが這うのを感じながら、呆然として呟く。
その背を、しっかりしろとばかりに翼獣ライがこつりと突いた。
(そうだ。何ができるかわかんねーけど……)
我に返って、口の中を噛み締めるアカリ。
(……ライもいるし、俺は俺に出来ることを全力でやる!)
帰るためには、それが必要なのだ。
傍らに寄り添うライを見遣れば、胸に溢れるのは、恐らく勇気と名のつくもの。
恐怖と勇気、その両方を心の内に抱えるのは、アカリだけではない。
(あの姿……怖い、けど。とにかく、津止先生を守らなきゃ……!)
翼獣レオと共に、
勅使河原 悠
は
津止 孝道
先生を庇うように前に立つ。
(……もしもの時は、私が、先生の盾になる……!)
胸に光るは、確固たる誓い。
悠の意を察しているかのように、レオはただ静かに、相棒へと寄り添っている。
ほう、と細い息を吐くのは
仙藤 紫
だ。
(私は戦闘には向いていない……せめて、アンテナを張り巡らせるようにしないと)
必要な情報を読み取ることで先手を取り、少しでも津止先生を守る力になりたい。
それはそのまま、前線で戦う仲間達を支え、戦いを優位に進めることにも繋がるはずだ。
それぞれが戦いの予感を前に気を引き締める中、
「気味の悪い温室だね。加えて、険呑な相手が待ち構えてると来てる」
と、
サキリ・デイジーカッター
はつと口の端を上げる。
高鳴る鼓動を胸に手に馴染んだ2本のナイフを構えれば、
「っハ、アはハハははハ! 殺ス、殺ス、殺スうううう!!」
巨大樹の枝が、びゅんっ! としなって一行へと襲い掛かった。
最初の一撃を、サキリがナイフで弾き返す。
「遂にクローネと対決か。血が滾るね」
赤の目が爛々と輝くその傍ら、翼獣ミケにとび乗りながら由貴奈が「はあ」と息を吐いた。
「端から懲らしめる予定ではあったけど、あっちはまともに話すらできなさそうだねぇ」
「テオが言っていたのは、このことだったんですね……」
悠の言葉に一つ頷いて、「ひとまず、黙らせなきゃね」と由貴奈は真っ直ぐに寄生クローネを見据える。
「津止せんせー気を付けてね、クローネの羽根に触るとろっこんが暴走するから」
せんせーの能力が暴走したら何が起こるか分かんないしと付け足して、由貴奈は宙へ。
「羽根は飛ばして来たり、上から降らしたりしてくるかも」
アドバイスを残して、由貴奈はミケの背の上、ぶわりと温室の高みまで飛翔した。
アカリもまた、ライの背に乗って由貴奈を追い掛けていく――。
巨大樹の枝が鞭のようにしなり、別れ別れになっていた仲間達を襲う。
その様子を、『邂逅のギャラリー』の扉を潜った
ロベルト・エメリヤノフ
は目撃した。
鋭い一撃が跳ね返されるのを目にすれば安堵の息が口をつくが、
「何アレ……あれがクローネ……?」
と、話に聞いていたのとは随分と違うおぞましい姿に、その眉が顰められる。
「どうやら対話は難しそうだな……また苦労かけるね、ミーシャ。タナトスも」
未知の敵を前にぐるると唸る翼獣ミーシャとタナトスの頭を、ロベルトは優しく撫ぜた。
「怖いよね、わかる……でも……ここで勝てば終わりそうな気がする」
だから、とロベルトは強いて明るく、確かな音を紡ぐ。
「早く、何とかしないとね! 頑張ろう!」
ロベルトがミーシャに跨るその視界の向こう側、また一つ扉が開いた。
「わ! 変な植物がいっぱいなのです!」
翼獣ルークの傍ら、気を引き締めなくっちゃと拳を握るのは
椿 美咲紀
だ。
樹の幹にクローネの姿を見留めた
恵御納 夏朝
が、愕然として声を漏らした。
「クローネ……その姿は……!?」
小さく零された名に惹かれるようにして、枝が夏朝達の方へと伸びる。
翠玉の葉を構えて、己の身を盾にするようにして犬杜 一閃の前に立つ夏朝。
けれど、枝が夏朝へと届くより早くに、刃引き刀がうねる枝を叩き潰した。
御剣 刀
だ。
「あれがクローネ? ……にしても、まともな状態じゃなさそうだ」
お前がこれ程直接攻撃をしてくるなんて珍しいじゃないか、という軽口にも、寄生クローネは応じない。
どう見ても正気を残していないその様子に、夏朝の喉から渇いた声が溢れる。
「自分自身まで巻き込んで、暴走したっていうの……!?」
「みたいだねぃ。とうとう感情を抑えられなくなったのか……」
こりゃ何としてでもクローネを倒して正気に戻さないと、と
呉井 陽太
が固い声を出した。
陽太の手のひらが、翼獣ムクの肩に触れる。
「――ムク、今回も力を貸してほしい」
勿論だと、ムクが顎で自身の背を指し示し、陽太はひらりとそこにとび乗った。
「ずいぶんと変わりやがって……先ずは、協力してアレを倒さねぇと」
ああでも! と、翼獣リブの隣、
楢木 春彦
の声にはもどかしさが滲んでいる。
春彦の手元には、謎の日記と黒い欠片があるのだ。
それを手に、無暗に敵へと近づいていくわけにはいかない。
「あっ!」
唇を噛む春彦の耳に、
卯木 衛
の幾らか明るさを帯びた声が響く。
「梢くんだ! みんな無事……って感じの現状でもねえけど、無事でよかった!」
衛の視線の先を追った春彦の緑の目に、鮮やかな光がパッと散った。
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巴めろ
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3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年10月15日
参加申し込みの期限
2016年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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