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MFS! ~あるいは全ての表現者に捧ぐ、夜半過ぎのTVショウ
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『激突! ニャルカトラズ・コロシアム!』(7)
がん、と。声も無く吹き飛ばされた
日暮 ねむる
の身体を辛くも受け止めた
曖浜 鴻
のかかとは衝撃に数メートルも後方へ滑り、ロープに背を預けたことで、ようやく止まることができました。
「っとォ、でけぇなあの野郎! おい、大丈夫か?」
「うッ……ううう」
顔色は青く、ぐらりとふらつき膝を突きそうになったねむるの肩を支えながら、鴻は眼前の敵を見据えます。
これまでに戦ってきた看守たちを巨体と呼ぶのもはばかられる、真の巨体。ひときわ目立つ看守帽をかぶり、つばが落とす影の向こう、口元には常に不敵で下卑た笑み。手にした警棒は特別製で、その対比はまるで丸太のごとし。
「よぉ……久しぶりだな。テメェ」
如月 庚
は、見上げます。かつて幾度となく土を舐めさせられた、あの巨躯を。
看守長……あの、気に食わないツラを!
「確かに、マジででかいな……だが、それでビビるような戦いはしてきてない」
並び立ち、臆する様子も無い
御剣 刀
。彼の視線は看守長と、その脇を固める2名の看守たちへ。真っ直ぐに見つめながら、腰の刀を引き抜きます。
「さぁさぁやって参りました、最終戦! いよいよラスボス、悪逆非道な看守長、部下を引き連れてのご登場です! 4対3の変則マッチ、果たして囚人たちは生き残ることができるのかーーーっ!? Dead or Aliveッ!!」
ヒートアップするレフェリー兼解説なハルさんの叫びにも、庚と刀は眉ひとつ動かさず。
「……ブチのめさせてもらうぜ」
「その首。俺がもらい受ける……!」
額の傷をなぞり、拳に纏う蒼い輝きが尾を引きながら。ぎらり、刀身に照り映える瞳に静かな闘志を宿しながら、飛び出します。
「……やれるか?」
鴻の気遣いに、ねむるはぎりと歯を食いしばり、震える膝に鞭を打ち、
「は……はいッ。いけます……!」
「上等。なら、ぶちのめしてやろうぜ」
そびえ立つ山のような敵へとめがけ、彼らもまた、駆け出します。拳を握り締めながら!
相対的にいくらか小さくは見えながらも、看守長に並び立つふたりの看守もまた、190cmの長身を誇る鴻をして、目線の高さは頭ひとつも上。
そんなものを見上げて、彼はぐ、と唇を噛み、
(……力が欲しい。こいつらをぶちのめせるような、力が……!)
ぶちり。鉄錆のような味が口内へ広がると、
「行くぜ……!」
突撃。全身をパンプアップさせ、渾身のストレートを看守の腹へ。
加減無しの一撃、けれど看守の笑みは崩れず、
「ぐッあ!?」
脳天へ鉄塊のような、警棒の衝撃。ぐらりと視界が揺れて、
「痛ぅっ……良いモン持ってるじゃねぇか。俺にも貸して、くれよッ!!」
崩れそうな足を踏みしめ、もう一撃。さらに、もう一撃。警棒を奪い取ろうとするも、今度は左からのフックが横っ面へ。
一撃を入れるたび、懲罰のように振り下ろされる反撃の警棒が鴻を打ちのめし、彼の顔面は頭部から伝い落ちる雫で、瞬く間に赤く染まり始めます。
「……退かねぇ」
全力で叩き込み、殴られて。渾身の膂力を乗せて打ち込み、叩き伏せられて。
「これはーーーっ、曖浜選手一歩も引かず! ノーガードで殴り合いの応酬ですっ、痛そう!」
「何のために、鍛えてんだ……倒れないぜ。俺は……ッ!!」
唇は裂け、あばらは軋みを発し。一、二本くらいは折れたかもしれません。流血は顔面のみならず全身へと流れ出て、それでも打ち込み。打ちのめされ。叩き込み、叩きのめされ。
「が、あッ!」
横殴りの殴打にぐるりと身体ごと回転し、ついにはがくりと膝を突こうとも、
「……俺は、負けね……」
「ぐ、ぁぁぁぁッ!?」
喉を走り抜けるように響いた悲鳴は、鴻の背後、ねむるのもの。
ずっと前から、予感はありました。どうしても、半ば確信めいたその思いは脳裏へこびりつき、離れてはくれませんでした。どれほどに鍛えようとも、修羅場を乗り越えようとも。
(……分かってたんだ。自分が、みんなほどには強くないこと……)
すくい上げるような、高速のフリッカージャブ。看守の気に食わない笑いを牽制しつつ、隙を見てストレート。
「日暮選手、素早い身のこなしで看守を翻弄! しかし体格差は歴然、日暮選手攻め切れるかーっ……!?」
そこに、さしたる手ごたえはありません。
(そんな現実から、逃げて……目を背けたくて。僕は……)
ねむるのろっこんは、相手に触れることさえできれば強力な効果を発揮し、そのために彼は策を練り、真正面から戦わずして昏倒させ、これまでの戦いを凌いできました。
(そんなやり方で……戦うのが好き、だって? 戦いから逃げていたのは、僕だっていうのに)
大振りのボディ、ステップバックで回避。小さくジャブを刻み、フック、アッパー。
看守に、効いているそぶりはありません。
「ホント……カッコ悪い」
大仰に肘を引き、看守は豪腕を構え、正拳。ねむるは隙を逃さずステップイン、カウンターのストレートを、全力で。
「!? ぐ、ぁぁぁぁッ!?」
大振りは見え見えのフェイント。気付いてからでは遅く、ねむるの胸元へ突き立った針とコードをたどれば、看守の手元、射出型のスタンガンがありました。
瞬間、視界が大きく斜めにブレて。焼けるような痛みが遅れてこめかみを走り抜け、続く乱打を、ねむるは力の入らない四肢で、成すがままに受け入れます。
「ああーっとォ! やはりこの看守たちはえげつないッ! 日暮選手へ振るわれる、警棒の乱打乱打……!!」
「おい、大丈夫か……!? 反撃しろ……ちっ」
鴻の声がぼんやりと届くものの、彼にとて、こちらを助ける余裕があるとも思えません。
意識がふわりと、遠のいて。痛みはすぐにも感じなくなり、急激に襲い来る眠気に、このまま目を閉じてしまえば、楽になれるような気がして。
(ホント……僕は……どうしようもなく……)
刀と庚も、仲間たちの劣勢には気付いてはいたものの、
「ぐ……ッ!? の野郎……テメェッ」
「パワーは……さすがだな……ッ!」
ただのひと振り。飛びかかったふたりを、看守長は事も無く、特別製の警棒を振り回してまとめて弾き返し、マットへと叩きつけました。
くちゃくちゃと不快な音が耳に付き、看守長の口元から、ぷうと膨らむチューインガム。
「看守長、余裕ッ!! 手練れのふたりを相手取りながら、まったくの余裕です!! なんて憎ったらしいの!!」
「……まったくだぜ」
軋む身体には構わず、庚は再び額の傷跡をなぞると、マットへ足を踏み込み、再び突進。
「喰らいな……ッ!!」
ごう、と蒼く灯る拳を、一発、二発。看守長は怯んだものの、三発目は腕を取られ、そのまま力任せに投げられて、庚はコーナーの一角へ激しく額を激突させました。
巨体の背後へ音もなく、刀。敵のつま先や肩、顔の向きなどから狙いを読み取り、視線から体を外して潜り込み、脳裏へがちりと撃鉄を。一気に加速し、背中へ斬りつけるも、
(! 浅いっ)
そう言葉が浮かんだ瞬間に、スタンガンの針が腿へ突き立ち、ばしりと全身を貫く衝撃。
「が、あああああ……!!」
「ち……ッ。さすがに、簡単にゃ……いかねぇか」
爆竹のように弾け飛んだ刀の背を空中で捕まえ、庚はかすむ目を細めて、吐き捨てるようにつぶやきます。
「ぐ……すまん、如月」
「構やしねぇ。それより、おう。やるぜ」
頭を振った刀と並び立ち、相対します。何度でも。思えばこの瞬間を、庚は待っていたのかもしれません。
「野郎、相変わらずみてぇだがな。こっちだって、あの時のままじゃねぇ。それに……」
それに。庚にはまだ、ここで膝を折るわけにはいかない、理由がありました。
ふと思い浮かぶのは、あの顔の無い男と、桃色髪の少女のにんまり顔。
「連中に、言ってやらにゃならんこともあるんでな。テメェらとは今日限りだ、俺は先へ進ませてもらう……」
「……白黒、つけようぜ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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