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『激突! ニャルカトラズ・コロシアム!』(5)
「「またかよっっっ!!」」
腐れ縁。
桐野 正也
と
工藤 耀
は、そう叫ぶのも同時でした。
じゃら、と互いの手首と手首にはめられた手錠。
あの時
と同じく、長さ1メートル強の鎖で繋がれたそれらのおかげで、ふたりは離れることもままなりません。
「ちっ……だからなんで、俺らはセット扱いなんだよ? こんなんでタッグマッチかよ、ハンデありすぎだろ……」
と正也がぶつくさ愚痴をこぼすと、繋がる耀も連鎖するように、
「ほんとだよ先輩、まーた俺の足引っ張ろうっての? あんた、マジでいい加減にしろよ」
「あぁ? お前がハンデに決まってんだろ、人のせいにすんのやめてもらえますゥー?」
「うわムカツク顔。せーんーぱーいー? あんま舐めてると、あんたから潰しますよ?」
「はぁ? やってみろよ子猫ちゃん、叩きのめしてやるよ」
「あんたにできますかねー、ワンコ先輩? とはいえ、まぁ……」
ひとしきりそうしてやり合うのは、茶飯事。ふたりにとっては互いに慣れた、挨拶のようなものに過ぎません。
ロープをくぐりリングへ上がってきたのは、まるで双子の山のような、ふたりの看守たち。同時にごきり、と首を鳴らした彼らを、すうと細めた目で見据えながらに、
「ちっ、面倒くせぇ。けど、お前より先に、こいつらを片付けるとするか……さっさと勝って帰るぞ、ボスを待たせてられねぇ」
「はぁ。俺はもっとスマートに行きたいの、ご主人様大好きな忠犬きり公とは違ってね。けど……ま、仕方ない。視聴率? だか何だか知らないけど、俺らを見世物にするなら」
「「高くつくぜ?」」
片足ずつを踏み込んで、背中合わせ。長年の相棒のように、拳を構えたふたりの息は、ぴたりと合っていました。
挟み込むように、前後に看守たち。
「変則ルール適用、チェーン・マッチ! なぜだか鎖に繋がれた桐野選手と工藤選手、果たしていがみ合うがまま、足ならぬ腕を引っ張りまくって共倒れになってしまうのでしょうか? それともそれとも、熟練の華麗なバディっぷりを見せつけてくれるのでしょーか、個人的には後者が見たいなーお姉さんは!」
何やら興奮した様子のレフェリーに、正也はつまらなさそうに鼻を鳴らして、
「そんなことにはならねぇ、よッ!!」
初っ端から渾身のストレート。拳はすぱんと看守の顔面へ綺麗に吸い込まれ、踏み込んだ拍子に耀の身体はぐいと引っ張られ、
「ちょ、邪魔すんなよ先輩!」
振り下ろされた警棒の先端は、耀の鼻先で空を切り。
今度は耀が地を蹴り、半ば飛び上がって看守の頬へつま先を叩き込むと、
「だーから、足を引っ張るなっての!」
手錠に引かれる勢いで、正也はくるりと回転、看守のキックは的外れ。
意図したものか偶然か、ふたりは張り合うまま突っかかり合うままに、一方が攻撃を加えるともう一方が身をかわすのに一役買い、逆もまたしかり。奇妙なコンビネーションに、場の内外からはどよめきと歓声が混ざり合って届きます。レフェリーも勝手にひとりで盛り上がり、
「きゃーーー、息ピッタシ♪ Amazingッ、よねー仲良いんだぁこのおふたりったらもう! お姉さんはキュンキュンよ、キュンキュン!」
「「だーかーらー!!」」
耀の蹴り上げた看守の手から、警棒がすぽんと飛んで、正也の手へ。看守が腰から抜き出し構えたスタンガンを正也が拳で弾くと、放物線を描いて飛んだそれを、耀がナイスキャッチ。
「ちっ、こいつら、ほんとどうやったらこんなゴツイ身体になるんだか……拳が効きやしねぇ。愛用のトンファーもねぇし、こいつを使うとするか」
「単発式じゃんこのスタンガン、使えないなぁ。まぁ、何も無いよりはいいか!」
耀は突っ込み、ロー、ミドルと蹴り上げてからぐるりと反転、正也と相対する看守へスタンガンを発砲。伸びるワイヤーは正也をかすめて巨体の胸元へ、ばしりと走る電流。
「うおっ? おい工藤、どこ狙ってんだてめ……」
「チッ、外したか」
「ああそうかい、わざとかよ!」
正也は手のひらでぎゃりりと警棒を回転、腕の振りと遠心力を加えて、耀めがけて突き出された巨大な拳をかち上げ弾き、流れるように鼻面へと一撃。
体を入れ替え、時には繋がる鎖で足を払い、変幻自在。手錠というハンデを感じさせない立ち回り、コンビネーションで、ふたりは看守たちに虚を突かせず、巨漢へ挑み続けます。
とはいえ、それもしばしの事。徐々に看守たちも目が慣れてきたのか、それとも疲労が溜まってきたからか、
「……ぐぇっ!?」
「痛ってぇ……!!」
横っ面に、腹部に剛力で繰り出す殴打を受け、ふたりは吹き飛び床へ身を叩きつけられます。続く追撃も、ひとりの大振りなフックに身をかがめた耀のあごへ、膝が。鎖に引きずられて態勢を崩した正也の後頭部へ、警棒の一撃がそれぞれにぶち当たり、ふたりは流血とともにダウン。
カウントが1、2、3……遠く刻まれていく中で、正也はずきずきと走る痛みに顔をしかめて、
「痛ぇじゃねぇか……おい工藤、黒猫ちゃんよ。お前が妙に焦ってやがるからだぞ、可愛い子猫ちゃんのお友だちが出来たのが嬉しくて、早く帰りてぇーってか? くくっ」
「なっ!? あ、あいつは関係無いでしょ、ただ店の常連ってだけで……! 俺には甘い話なんていらないんだよ……笑うなこのっ、バーカ!!」
カウント、4。5。6。
「あー……そういや。あんた、最近恋人できたんだっけ? 知ってますよー、あんたの噛みッ噛みの告白ゼリフ。えーっと確か……」
「なっ!? 何で知ってんだ、おい……っつーか、お前に関係ねーだろ! 別にっ、俺はそーいうんじゃ……! ば、バーカ!!」
カウント7。8。9。
「先に茶化してきたのはドヘタレワンコ先輩のほうでしょ……よっと」
「うるせぇバカネコ、お前は生意気なんだよ、っと」
敗北の直前。事も無く彼らは立ち上がり、ぐいと口元を伝う赤い雫を拭い、軽く頭を振って、ととん。足元を確かめるように、ステップ。
じゃら、と鎖が鳴り……見据えた瞳がぎらと鋭く光を返すと、看守たちはびくり、巨体を震わせ一歩、後ずさり。
「じゃ、第2ラウンドといくか」
「そーですね、先輩。あれ、看守さんたち、何かビビっちゃってる?」
「ま、伊達にこの先輩の相棒やってないから。俺は、強いよ?」
「……はん。こんなところでくたばる相棒とも、思ってねぇよ」
にっ! 流血に汚れた頬へ浮かぶ、ふたつの不敵な笑み。
その後の展開は至極一方的なものとなり、レフェリーの告げた勝利宣言に、天へ向かって突き出されたふたつの拳を繋ぐ鎖は、やけに光が照り映えて見えました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月23日
参加申し込みの期限
2016年07月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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