かんかんかん、とゴングが鳴らす甲高い音を聞きながら、庚はロープに背を預け、刀はその場にへたり込み、サムズアップ。
とうに自ら立つ余力も無いねむるを両脇から支えるのは鴻と、レフェリーのハルさん。
「決っ着!! 激闘を制したのは、我らが囚人チィィィーーーッム!! 彼らの強き意思は、決して折れることがありません。なぜなら彼らは寝子島を背負って立ち、いつだってその責任と誇りを胸に、どんな戦いへも飛び込んでいく、紛れもない戦士たちなのですから……熱戦を見事勝利で飾った彼らへ、今一度称賛の拍手をお願いします!! 彼らに喝采を!! Congratulatiooooooonsッ!!」
えっほえっほと、赤い腕章を付けたスタッフに担架で運ばれていく看守長へひらひらと手を振って、ハルさんは興奮冷めやらぬまま、閉幕を宣言しました。
「以上を持ちまして、ニャルカトラズ監獄からの放送を終了させていただきまーす! 引き続き『ミッドナイト・フリーキー・ショウ!』をお楽しみください、Have a good Freaky Night! See you again♪」