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【演戯】
そう、コンクリート。背を打ったのは、固いアスファルトの上であったはず。
ずるずると。ずるずる、ずる、と。
「あ、あ……あああ、うああああ」
津島 直治
はわけもわからず、意味を成さない言葉を漏らすのみ。
気付けば周りには誰もおらず、自分ひとり。
一面、緑。トンネルはおろか、寝子電の線路も、何かしらの建物のひとつとて辺りには見つけられず、草むらの生い茂る野原の上を、ずるずる、ずる、ずるずる。直治は、抵抗することもできずにただ、引きずられていきます。
ずるずる。ずる、ずる、ずる。ずるずる。
「あ、うあ……な、に……何、を……」
ひっくり返ってどうにか見上げたそれは、ぼろ切れのようなものを身に着けた、男のように見えました。肌が真っ白い、生気のない、男が直治を凄まじい力で、引っ張っていきます。ずるずるずる、引きずっていきます。
「や……やめ、っ……!」
「てまあかげさせやがっで! ていごうすんでね、こんばちゃあだりが!」
ろっこん。もれいび。そんな言葉を、直治も昨今、知りました。島で起こる不思議なことは、大様にしてそんなものが引き起こしているのだと。心霊スポットなど、突き詰めれば、そうした人々の仕業であるのだろうと。
けれど、これは。
この、男は。この場所は。
「ひ、あ、ああ、うあ……あああああ!」
直治はただ、ずるずる。ずるりと。
後木 真央
もまた、ひとり。
「な、何、するのだ……っ!? や、やだ……やなのだ、はなし、離し、て……ッ」
ずる。ずずず、ずるずるずる。
髪を鷲掴みにして、毛が千切れそうなほど、あまりにも強い力で、男は真央を引きずります。
野原の上を。一面の緑の中を。
いえ……視界に、何か、赤いもの。
「ひ……」
真央の引きずられる跡、倒れた草や土の上、延々と長く尾を引く、赤黒い痕跡。ずるり。ずるずる。ずる、ずるり。
真央は自分が、見たことも無いぼろ切れのような服を着ていて、全身におびただしい傷を負い、真白い肌のあちこちが赤く染まっていることに気付きました。
「あ、あ。助け、夏朝ちゃん、夏夜ちゃ……うあ、あああ! やあああああ!!」
叫ぼうと、わめこうと、恐るべき力で、男は真央を引きずっていきます。
真央を?
「だ……誰を? 真央ちゃんなのだ? これは、真央ちゃんが……されてるのだ? 誰が、誰を、あ、あああ、あああああ」
(……ち。これは……!)
全身の鈍痛が、恐らくは自身の負った傷によるものでないことを、
恵御納 夏夜
は悟りました。
どこか、覚えがありました。
この身体が自分のものではないような、そんな感覚には。
ずる、ずる。ずるり。ずるり、ずるずる。男は血塗れになった誰かを、夏夜の意識とともに、血痕を野原の上へ染み込ませながら、引きずります。
引きずります。ひたすらに。引きずり、連れていきます。どこかへ。
(真央は……真央は、どこへ)
彼女のことが、頭によぎりました。
ぎゅっと握られた腕。自分を頼るその温もりには、戸惑いを感じずにはいられません。自分などを頼って……けれど。
夏朝の、大切な友人。そして、夏夜にとっても、彼女は。
「……く……! 離し……真央を……僕は、守り」
「おめえのわがままで、なんのゆがりもねえこのしまのもんさ、めいわぐかげっきか!?」
ひどくなまりの強い、けれどどうにか聞き取ることができた、そんな言葉。時代がかった言い回し。ややくぐもっていながらも、はっきりと聞こえました。
「ホシノゴさまさおごらしてみ、みんなころされてしまうど……」
(……ホシノゴ、さま?)
気付けば目の前に、月。まぶしい月。
「大丈夫かい? ケガは……うん、無いようだね」
上から覗き込んだ
音羽 紫鶴
のそんな言葉に、直治はアスファルトの上、身を起こしました。
「……え?」
「驚いたよ。あの映像を見た途端、君たちは、こう……突然に、倒れてね。ひとりでに、滑り出したんだよ。コンクリートの上を、まるで、見えない何かに引きずられるみたいにね」
紫鶴が冷静に撮影したという写真を見せられて、直治は絶句。確かに彼は画像の中、透明な誰かに髪をひっつかまれ、引きずられるようにして、ひとりで地面を滑っているように見えました。
「はは、怖かったかい?」
「べ、べべ別に、怖くなんかないです……ないぞ? ただ……」
「ただ?」
二の句を継げず、ただ、直治は思いました。
(ひとりには、しないで欲しいです……)
紫鶴に汚れた制服のほこりを払ってもらいつつ、見回すと、どうやら同じ目にあったのは、ひとりでは無かったようです。
「……真央。大丈夫?」
「な、な、なんだったのだ夏夜ちゃん? あれって? あああ怖かったのだ~真央ちゃんもーダメかと思ったのだひい~なのだ……」
涙目で袖にしがみつく真央を、夏夜は真っ直ぐに見つめます。
先ほどの、あの感覚。誰かが自分の中にいるような……あるいは、自分が誰かの中にいるような。
あやふやで、確信が持てず、夏夜は尋ねました。
「真央。この前行った、
あの国
のことは覚えてる?」
「えっ、えっ? あっ。それってあの、白黒猫の……なのだ? あれ、そういえばあの子今どこにいるのだ……って、それがどうしたのだ夏夜ちゃん?」
「……何でも無いよ。覚えてるなら、良いんだ」
ぽん、と、真央の頭に優しく、手を乗せながら。
(B子は……乗っ取られた? 入れ替わられた? 分からない……が)
安堵とともに、夏夜の胸には、ふつふつと湧き上がる思いがありました。
(夏朝や真央と、入れ替わろうとするのなら……容赦はしない)
「ああ、驚いた……」
ロベルト・エメリヤノフ
はほっとして、胸を撫でおろします。引きずられた彼らには、どうやらケガのひとつも無いらしく安堵したものの、先ほどの不可解かつ奇怪な光景には、肝が冷えました。
「写真や映像にもゾッとしたけど、あんなのを見ちゃうとはね……」
「ええ。心霊現象、というのでしょうか? 実際に見るのは、わたくし、初めてです」
「えっ」
思わずそう声を返すと、秘子は、浮かれたように、にっこり。
「んふふ、楽しいですね♪」
「そうね……暇つぶしにはなるかしら」
朝鳥 さゆる
は言葉と裏腹に、つまらなさそうにぽつりと言って、月を見上げます。
彼女自身は、先に目にしたような事態に、塵ほどの揺らぎもなく。ただ、どうやら相当に摩耗してしまったらしい自身の感性の鈍さを、ため息まじりに思うだけ。
いいえ、それ以前に。
(私自身も、また……)
傍らの秘子。にちゃ、と開いた口の中で糸引く唾液の音、にまりと怪しい微笑みが見せた、
あの夜
や、
あの夜
の残景。過去。
後ろ暗い、さゆる自身の抱える、闇。その深さ。
(それに比べれば……こんなのが、恐怖だなんて)
お笑い種だと。さゆるは酷薄に彼らを、そして自分を笑いました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月22日
参加申し込みの期限
2016年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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