this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ミッドナイト・フリーキー・リポート!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
【コラージュ】
墓地から旧市街の外れ、寝子島トンネルへと移動してきても、首筋にへばりつくような嫌な感触は、剥がれないまま。
「……白い顔の、親子? 『ホシノゴさま』?」
同行者のひとりが墓地にて、見たそうです。真っ白く、生気のない……墓石の陰へ隠れ潜むような、おそらくは、親子の姿を。
聞いたそうです。ささやかれる、謎めいた単語を。
それがいわゆる霊であるのか、あるいは別の何かであるのかは、定かではありません。ともかく
音羽 紫鶴
は、そんな話を聞くなり、に、と口元を上げました。取り出したのは懐中電灯に、カメラ。
「それはまた、なかなかに楽しめそうだ。さて、ここは、『写真を撮ると奇怪なものが写り込む』んだったな」
「それに、『トンネル内に響く、何かを引きずるような音』……だったかな」
恐ろしげな怪談話にも自ら赴いた紫鶴、楽しげな彼の隣で、
津島 直治
もポーカーフェイスのままにそうつぶやきます……けれどその内心は、一面の恐怖に埋め尽くされています。
(い、いつの間に、こんなところまで歩いてきてしまったのでしょうか……)
いつもならこんなにも遅くなってしまった夜は、電話を入れて迎えを頼むところが、携帯は充電切れ。仕方なく、やけに暗く思える道を歩いていたところ、そこで何かの撮影……あるいは実況などしているらしい、奇妙な一団と出くわしました。
そのまますぐにも通り過ぎてしまいたかったものの、
「あら、ちょうど良いところにいらっしゃいましたね。よろしければ、ご一緒しませんか? んふふ♪」
などと言う怪しげな少女に腕を引かれるまま、なし崩しに同行することになってしまいました。
「とにかく、早く済ませてしまいましょ……す、済ませてしまおう」
「そうだね。さて、何が写るやら。B子さんの残した、痕跡か何かでも見つかればいいけど」
ぱち、ぱちりと、さっそく撮影を始める紫鶴。手持無沙汰な直治は、ひとりになるのも恐ろしく、何とはなしにその側へついて回ります。
トンネルはごく短いもので、入り口に立てば向こうの出口が覗ける程度の長さしかありません。ただ、トンネルの壁面には明かりのひとつもなく、周囲には街灯の類も見当たらず、彼らが持つ懐中電灯の光がかろうじて、薄汚れて剥げ落ちた壁を照らし出すのみです。
「引きずる音は……トンネルの長さや直径。そんなものがたまたま、特定の音を共鳴させやすくなっているんじゃないかしら」
特に、夜闇へ動じるでもなく。今夜の
朝鳥 さゆる
は、少しだけ、協力的です。手にした懐中電灯の円光を投げ込み、いくらか積極的に、意見を述べました。
そんな彼女へ向けられた、同行者らの怪訝そうな顔へ。そっけなく、さゆるは言い捨てます。
「……どうせ、夜は長いのよ。みんなで適当に、好き勝手な考えを言い合っているのも、悪くはないんじゃない?」
薬で夢も見ずに泥濘のような眠りへ落ちるか、怠惰な快楽へ沈み込むか、あるいは……つまるところこれも、さゆるには、いかにして時間を潰すのか。その選択肢のひとつに過ぎません。自らの言葉が正しいのか、そうでないのかすら、彼女にとっては意味のないこと。
ぱしゃ、ぱちり。ざり。トンネルに落ちる闇へひたすら、シャッターを切る音と、彼らの靴音が響きます。
「先ほどは、驚いてしまいました。なんとなんと、お友だちのおひとりが、この世ならざる恐ろしい光景を目撃したというのです! んふふ、楽しくなって参りましたね♪ さてさて、引き続き、『ミッドナイト・フリーキー・リポート!』をお届けいたします……」
ハンディカメラへにこやかに、楽しそうに実況を続ける秘子を、
「う~~~ん」
後木 真央
は、どこか難しい顔で見つめます。
「真央ちゃん前に、
いつかひめこちゃんに会いに行くのだ友だちになるのだ~!
って言ったけど。こんなにアッサリ出てきてもらっても困っちゃうのだ、真央ちゃんちょっとフクザツなのだ~」
「まぁ……そういう人みたいだからね」
肩をすくめた
恵御納 夏夜
はそう言ったものの、真央は何とも、釈然としません。
「あら、後木さん。どうかされました? つまらないですか?」
「えっいや~そんなことは無いのだっ? 真央ちゃん怖がりだからもーこういうところ苦手で怖くて……」
「そうですか? それなら良かったです、んふふ♪ さ、後木さんもご一緒に、カメラに映ってくださいな?」
「ぴゃあっ!?」
ひょいと隣へ滑り込み、ぴたりと頬をくっつけて、カメラへ向かってピースサイン。びくりと震えた真央は、いよいよもって、複雑です。
「あはは! それにしても胡乱路、こういう番組が似合うよねぇ」
同行する年下の少年たちの手前、見栄を張りたい思いもあったのかもしれません。こんな状況でありながらも、
ロベルト・エメリヤノフ
は、にこやかに笑います。
秘子の手には今、カメラとともに、クリスマス仕様の素敵な
お菓子の詰め合わせ
が揺れています。友だちへのプレゼントついでに用意だけはしていたものの、なかなか渡す機会が無かったもので、先ほどの出会い頭にようやく手渡すことができましたけれど。秘子の喜びようときたらいつになくテンションが高く、渡したロベルトまでも、何だか楽しくなってしまいました。
「胡乱路、仕事増えたんだね。芸能活動? も順調みたいで、良かったよ」
「順調。ですか」
けれど、そんな風に口にした途端。
秘子は、ほんの少しだけ。どこか寂しげに微笑みながらに、言いました。
「実は……『MFS!』は。あちらはしばらく、お休みをいただいてしまいまして」
「……えっ? それって、どういう……」
「降板、とまでは、言われてはいないのですけれど。しばらく、わたくしの出番は無いそうで……わたくし、あの番組がとっても好きで、初めていただいたお仕事でしたし、とっても楽しくやらせていただいていたのですけれど……」
夏夜がぴくりと眉を寄せ、真央がややうつむけた秘子の表情に何かを感じ、ロベルトが尋ね返そうとした……その、瞬間に。
「何か、写ったぞ!」
トンネルへ、そんな声が反響しました。
「夏朝のスマホには、妙なものを入れたくないからね。臨時収入があったから、僕用に、安いのを買ったんだ」
という、夏夜のデジタルカメラ。
彼女の袖にしがみついて、震えんばかりの真央。手放さないようにと、テープでぐるぐる巻きにして留めたデジカメ。
「さて、何が写るかな。何か写れば楽しいけどね」
そして、あくまで軽やかに言ってのけた、紫鶴のカメラの中に。
確かに、何か。写り込んでいました。
「……? これ、何だ……?」
あくまでポーカーフェイス、けれど内心はすっかり怯えた直治が、おっかなびっくり覗き込み、眉をひそめます。
白い、何か。放射状に広がる、白いもやのような。
一見して、それが何であるのか、判別はつきません……けれど確かに、何かがそこへ、写り込んでいます。
「あ、そ、そうなのだ、真央ちゃんのカメラ動画撮影モードにしてたのだ……怖いけど、み、み、見るのだ? 怖いけど……見たくないけど」
「見せて」
「あー!」
さゆるが横から手を伸ばし、返答も待たず、再生ボタンを押し込みました。
液晶画面に映るのは、トンネルの中を少しずつ、少しずつ進んでいく、彼ら自身の姿。
ロベルトは、自分の赤い髪が画面の中で揺れるのを見つめつつ、耳を寄せます。
「……何か……聞こえる。ほら、これ……胡乱路も聞こえる? 何の音だろう?」
「ええ、何でしょう? ずる、ずる。ずる、ずる。何かを、引きずるような……」
「いや。違う……これは……」
秘子の言葉を遮り、夏夜が差し込んだ疑念は、核心を突いていたのでしょう。
「『誰』を。引きずっているんだ?」
つぶやいた、瞬間に。
手。手のひら。一瞬にして画面の奥から伸びてきた、真っ白な、広げた手のひら。
「っ、!?」
言葉を継ぐ間もなく、夏夜は誰かに後ろから髪を掴まれ、凄まじい力で、コンクリートの上へと引き倒されました。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
9
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ミッドナイト・フリーキー・リポート!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月22日
参加申し込みの期限
2016年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!