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ミッドナイト・フリーキー・リポート!
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【にせものの月】
空は暗く、それでいて目を射るようなまぶしい月明かりが落ちる、どこか歪で、何かが奇妙な夜でした。
揃った顔ぶれもまた、いつになく奇妙なものではありました。
「お久しぶりです、胡乱路先輩」
ふと目にした、とある動画サイトにて放送中の、いわゆる実況動画。
綾辻 綾花
がそれを不思議に思い、小首を傾げたその瞬間に、綾花はこの場に立っていました……けれどそんな現象とて、彼女やこの場に集う人々には、今更のことではあったでしょう。目の前で微笑む桃色髪の少女に、不可思議なことは付いて回るのだと、このところは知る者も増えてきたようです。
「秘子さん、今日はどうされたんですか? ネコネコ動画で実況、だなんて」
幾度も邂逅し、ファンを自称する
毒島 虹子
の親しげな笑みに、
胡乱路 秘子
は、少々型の古い手持ちのカメラを綾花や虹子に向けながら、理由を告げました。
「プロデューサーさんが突然、『これからは、ネットも視野に入れるべきかね……ちょいと、試してきちゃあくれないか?』なーんて、仰いまして」
「プロデューサーさん……ですか」
綾花の怪訝そうな口振りには、気付きもせずに。
「けれどわたくし、実況だなんて、あまり良く分からなくて。だから皆さんがご一緒してくださって、とっても心強いです。んふふ」
「でしたら。こうしてしまいましょうか♪」
虹子がふと、秘子のカメラへ自分の手を添えて、くるりと向きを変えさせて。自身は秘子の隣へ、ぴたり、頬と頬がくっつくほどに身を寄せて、
「女の子同士がくっついてるところなんて、下種な視聴者は盛り上がるのでは? こうやって、秘子さんの素敵なお顔や髪の毛を、もっと映して……露出を高めてみるのも、再生数や視聴者を増やすのには良いかもしれませんわね」
「まあ、そうなのですか? たくさんの方が見て下さるのは、嬉しいですね♪」
「ええ。ほら、一緒にカメラへ手を振りましょう?」
少女ふたりの笑顔がアップになると、確かに動画へ伴う数字やコメントの類は、目に見えて加速していくようです。
「女の子がくっついていると、視聴者さんがいらしてくださるのですか。それでしたら……綾辻さんも」
「あ、私もですか?」
秘子は楽しそうに、綾花の腕をくい、と引き寄せて。次いで、近くに物憂げな面持ちで佇んでいる
朝鳥 さゆる
へ、
「朝鳥さんも、ほら。ご一緒しませんか?」
「……あたしも、その『素敵なお友だちの皆さま』とやらのひとり、というわけ?」
「ええ、もちろんです。んふふっ♪」
「仕方がないわね……」
少し戸惑いがちな綾花と、あまり興味の無さそうなさゆるもまとめて腕を引っ張って、画面にぎゅうぎゅうの少女たちの顔が並ぶと、『いいぞ~』『もっとやれ』といったコメントが並びます。
「ああ。動画の実況って、とっても楽しいんですね! さ、恵御納さんもご一緒に、いかがですか?」
「……僕は、遠慮しておくよ」
そんな風にして嬉しそうな秘子を、目を細めて眺める、
恵御納 夏朝
……いいえ。『夏夜』は、少しばかり複雑そうな表情を浮かべ、首を横に振りました。
思い返すのは、『MFS!』。その、つい
先日
の放送のこと。試験放送、などと銘打たれた番組に夏夜もまた巻き込まれ、ひどく陰惨な目にあったのは、記憶に新しいことではありました。けれどそれ以上に気になるのは、その進行役を務めていたのが、本来のストーリーテラーたる、彼女では無かったこと。
(胡乱路先輩が無事だったのは、良かった……か? しかし……)
どこか、肩透かしを食ったような気分。何かが腑に落ちません。
彼女がこうして元気な姿を見せてくれたと知れば、夏朝は安堵するでしょう。夏夜自身もまた、同じ気持ちではありました。けれど……。
警戒は、解かないまま。夏夜は眉を寄せ、周囲の様相をぐるりと一瞥し、冷たい夜に、気を引き締めました。
「さ、さーっそれでは! 『バグった寝子島を実況プレイ』! はっははは、始めちゃいますよー?」
「震えてるわよ、声。大丈夫?」
実況主のコズ、こと
屋敷野 梢
は日頃から、ゲームの実況動画……主に難易度を高めるための縛りプレイや、超難度のゲームを見事に攻略する様を記録し、動画をアップロードしています。そのためなのか、唐突に実況動画など始めた秘子へ対抗するように、裏番組をぶち上げた梢の心境としては、先達としての自負心や、負けず嫌いであったのかもしれません。
けれど隣に立つ
桃川 圭花
の目に、梢は早くも青ざめて、限界が近いように見えました。
「というわけで、本日はここ、桜台墓地へやってきました。実況者のコズです。今夜の特別生放送は、とあるオカルト系サイトへ投稿されたという情報、そこに隠された真相を探り……えっと、もうこれ、フェイクでした! ってことで、終わっちゃ……ダメ? ダメですよねー?」
「私に聞かれても。あなたの番組でしょ? 怖いならやめればいいのに……」
「だ、大丈夫! ネコchの『洒落じゃ済まない怖い話』もいっぱい読んでますし、平気です! つっつっ、続けちゃいますよー……!」
どうもこの手の雰囲気には弱いらしい梢に苦笑いしつつも、圭花もまたどこか不快な緊張感を胸に、立ち並ぶ墓石やそこに刻まれた墓標など眺め、ついと眼鏡を押し上げます。
圭花こそ、幽霊話や階段の類には幾度も遭遇し、自ら体験してきたこともあり、いくらか慣れてはいるのです。けれど、そんな経験や生来の度胸の良さを差し引いたとしても、
「こ、ここって、こんなに不気味なところでしたっけ……?」
「普通に知ってる場所ではあるけど。さすがにこんな深夜に、中を歩き回るのは初めてよね。それに……」
ちりちりと。うなじを這うような、この恐れを全て振り払ってしまえるほどには、肝が据わっているわけでもないようです。
(……それに……何かしらね。何か……)
奇妙な感覚。この場に頼もしい同行者の姿は事欠かなくとも、闇夜の暗がりが、外からはそうとは見せずとも、確かに圭花を怯えさせているのかもしれません。その影響のため、ではあったのかもしれません。
何か……得も言われぬ、この、不安感。胸の内を、何かが這うような……なぞるような。かすかな、表現しがたい悪寒。
「ふ、フフフ。今のところ、何も起こりませんねー……これはきっと、幽霊も私を恐れて、近づいて来ないということですねー! 仕方ありませんね、ということで、それでは今夜の実況を終わります! ご視聴ありがとうございま、えっ『ダメ』? 『もっと奥のほうに行け?』ううっ、本気ですか? 私が何かに取り憑かれでもしたらどうす……いやややや、『どれでもいいから墓石倒してみ?』はフツウにダメでしょー!?」
梢の怯えが冗談で済むのなら、それも良し。あるいは、
(何か起きて、その時に冷静な判断を下せるのなら、それも良し。経験が活きた、ってことよね)
怖気を振るう夜は、いまだ始まりを告げたに過ぎません。
「さ、それでは調査を始めましょうか。『ミッドナイト・フリーキー・リポート!』、スタートです♪ んふふっ」
圭花のあやふやな予感は、大いにその正しさを証明することとなりました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月22日
参加申し込みの期限
2016年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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