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旧市街商店街の通りに面する家の表から、祖父母の笑い声がする。
(いつもの常連さんの声、かな)
店舗の裏に位置する住居スペースの台所に立ってエプロンをつけながら、
宮祀 智瑜
は表から聞こえる賑やかな声に耳を澄ませる。
青果店を営む祖父母は、夕暮れに差し掛かったこの時間が一番忙しい。だから、夕ご飯を作るのは智瑜の大切な仕事。
「よーし、」
(頑張ろうっと!)
亡くなった父母に代わって自分を育ててくれている、大好きな祖父母と三人で囲む食卓のため、智瑜は張り切って腕まくりをする。冷蔵庫を覗きこみ、何があるか確かめる。
人参に葱、大根に白菜。青果店を営むだけあって、野菜室はいつだって新鮮な野菜がたくさん入っている。
台所の窓の外、冷たそうな秋風が黄昏の空を流れていく音がする。
(鍋にしようかな)
朝に夕に、随分と冷え込むようになった。こういう日は、体が温まるようなものがきっと美味しい。
鼻歌を歌いながら、新聞紙に包まれた人参や大根を取り出す。新鮮な春菊も入れよう。葱もたくさん入れよう。新鮮な野菜は、鍋に入れればとろけるように甘くて美味しい。
冷たい水にも怯まず使う野菜を洗い、慣れた手つきで切る。白菜は火が通り易いように削ぎ切り、人参と葱は斜め切り、椎茸は飾り包丁を入れて。
窓の外、冷たい風に吹かれて茜色の夕日が沈んで行く。
鱗雲や刷毛で引いたような雲の端、ぽっかりとはぐれて浮かぶ雲がまるで面を掛けた人のかたちに見えた気がして、
(日暮さん風邪ひいてないかな?)
ふと、いつかの不思議な町で出会った男を思い出した。
一寸先も見えぬ白霧の向こうで出会った際、夢で会えないか、そう問いかけて、そんな力は持たないとすげなく断られたことを思い出した。
エプロンで手を拭き、上着のポケットから朱色のお守り袋を取り出す。何の力も持たぬという、小さなお守り。
「また会いたいな……」
祈るように囁いて、背後に聞こえた足音に振り返る。接客の間を縫って様子を見に来てくれたらしい祖母が、どうしたの、と不思議そうな顔で立っていた。
「今日は寄せ鍋だよ」
お守りをポケットに仕舞い、なんでもないよと明るく笑う。手伝おうかと言ってくれる祖母に、
「大丈夫だよ」
首を横に振る。お祖父ちゃんのところに戻ってあげて、と手を振れば、祖母は先にお風呂を使ってねと言い置いて店に戻った。閉店時間が今日は少し遅くなるらしい。
作業に戻る。大根を分量だけ切り分け、桂剥きする。
(お祖母ちゃんはもっと早くて上手だよね)
料理も包丁捌きも、少しは上手くなったつもりだけれど、長年主婦を務めてきた祖母にはやっぱり敵わない。
(私も見習わなくちゃ)
野菜の次は鶏肉と豆腐を切り、別々に大皿に盛り付けてラップを被せ、冷蔵庫に仕舞う。そうしておいてから、土鍋に湯を沸かし、鰹節で出汁を取る。味醂と醤油を足し、塩で味を調える。
「……うん、美味しい」
味を確かめ、とりあえずは火を落とす。
箸や取り皿を一通り揃えれば、夕ご飯の準備は完了。
エプロンを一先ず外し、祖母に言われた通り、先にお湯を使わせてもらうことにする。
秋風に冷えた身体をお風呂で芯まで温めて、居間に戻れば、仕事を終えた祖母が食卓にカセットコンロを出してくれていた。祖父がのんびりとお茶を啜っていた。
祖母を手伝い、食卓にお皿や食材を並べ、コンロに火を入れる。
「いただきます!」
三人で声を揃え、笑いあう。
最近の夕食時の話題はやっぱり、間近に迫った寝子祭の準備のこと。
「写真、いっぱい撮って来るね」
店があるため祭に来られない祖父母と、智瑜は約束する。
(楽しさが伝わる写真になればいいな)
祖父母に笑いかけながら思うのは、もう居ない両親のこと。
(きっと空から見てくれるよね)
また夢で出てきてくれないかな、そんなことをほんの少し期待しながら、智瑜は出汁のしみた人参にかじりつく。
一緒に食べるご飯がやっぱり美味しい。
ごちそうさまの後は、湯を使う祖父を見送り、祖母と並んで後片付け。
「明日は牛肉の特売だからすき焼きにする?」
洗い桶に一度つけた食器を洗いながら祖母と交わすのは、明日の夕飯の相談。
ふと上げた視線の先には、窓の外に広がる夜。きらきらと瞬く星や白々と輝く月が綺麗に見えて、智瑜は柔らかな笑みを浮かべる。
明日も、晴れそうだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月17日
参加申し込みの期限
2015年08月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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