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寝子島は撮影されている ~ひめこの世界
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【視覚】
「あれ……」
スマートフォンの画面を覗き込む、
御剣 刀
が漏らした声に。
恵御納 夏朝
と
八神 修
が振り返り、怪訝そうな顔を彼へと向けます。
「……どうしたの?」
「御剣、何か見つけたか?」
「ああ……これ、見てくれ」
静謐で、そして陰鬱な空気を漂わせる、図書館。刀は愛用の刃引き刀の存在を意識し、警戒は絶やさず。仲間たちが調べものを始めた傍らに、ふと気になって取り出したスマホで起動したのは、ワンセグ視聴画面……彼もまた、ルールを思い出していたところです。
「お前たちのレンズ・キャッツが、何か映してくれるかと思ってな。確かめてみたら、これだ」
夏朝の足元に寝そべり興味深そうにあたりを見回している、『
おはぎ
』。修の肩に乗っかりのんびりとあくびをした、『
アイ
』……以前にとある依頼にて出会い、そのまま飼うこととなった、カメラ・レンズの眼球を持つ黒猫たちです。
彼らの瞳は、隠された真実を映し出します。寝子島に進行しつつあるという
異変
もまた、その目を通じて確認されたものでした。
そして今、二匹のレンズ・キャッツが、刀のスマートフォンへと映した映像は、
「フツウ……だね?」
肉眼で見る図書館内には確かに、暗く鬱屈した黒いもやがかかり、そこに佇む利用客たちの顔は、塗りつぶされて真っ黒……けれど。夏朝のつぶやきのとおりに、画面の中へ映し出されたのは何の変哲もない、どこにでもありそうな、地方の図書館です。立ち並ぶ書棚を物色したり、机に向かって書き物などしている客たちの顔はクリアに見えて、その表情までもはっきりと確認することができました。
修もまた、スマホを取り出しながらに、
「……どういうことだ? アイたちの目を通じて見える、これがこの町の本当の姿だとしたら……俺たちが今見ている光景は、一体何の」
「あの。申し訳ありませんが、館内での撮影は、ご遠慮願えませんか?」
声をかけてきた顔の無い司書もまた、ワンセグを通じて見れば平々凡々とした、三十そこそこの生真面目そうな女性に過ぎません。
と、夏朝が修の袖を引き、
「八神くん。この人に、胡乱路先輩のこと、聞いてみようか……? 写真、持ってたよね?」
「ん……ああ、そうだな」
言われてスマホに呼び出した画像はまさしく、にんまりと微笑む、彼女の写真です。
「すみません、このあたりで、こんな人を見かけたことはありませんか? うろんじひめこ、と言うんですが」
画面を覗き込み、司書の女性は訝しげな表情を浮かべ……ワンセグ画面を通じて見るなら、ではあったものの。ともかくも首を振り、そしてどこか、うんざりしたように彼らを眺めて、
「いいえ、無いですね。例の事件を調べてるなら、あちらに当時の新聞がありますから。どうぞご自由に閲覧なさってください」
お静かにお願いしますね、と一言添えてから、女性は気のないそぶりで足早に、受付カウンターの向こうへ行ってしまいました。
「……例の、事件……?」
くつろいだ様子のレンズ・キャッツ、おはぎを抱き上げると。夏朝は女性の示した一角へと向かい、棚に収められている地方新聞の束を適当に見繕って引っ張り出して、手近な机に広げます。
しばし、それらしい記事を探してみれば、
「あ……これ、かな……」
「見つけたか?」
夏朝は、目に付いた記事……十年ほども前のそれを、読み上げました。
「……『女児連れ去り、未だ行方分からず』……中央区在住の小学校三年生の女の子ひとりが行方不明となっている事件で、捜査本部は容疑者とみられる男二人の身柄を確保したものの、女の子はまだ見つかっておらず依然捜索中であり……」
いささか寂れた、スーパーマーケット。ちらほらと見られる客に混じり、
志波 武道
が適当な食品を手に取り確認したのは、賞味期限です。
「変わらない……か」
寝子島の同じような店で見られるのと何ら変わるところのない、違和感の無い数字。
日付を確かめる傍ら、手にしたスマートフォンに起ち上げたままなのは、ワンセグ視聴画面。直に見た光景とは異なり、液晶に映る店内の様子は、黒い霧がかっているでもなく、顔の無い人々がうろめくでもなく。
買い物中の母子が、ゆっくりとカートを押しながら、武道のほうへとやってきます。
「やだあ! 半壊ボッチチョコ、買ってぇ! 買ってぇ!」
「ダーメっ。あんまりワガママ言う悪い子は、『ひめこちゃん』みたいにさらわれて、バラバラにされちゃうわよ?」
スマホをしまい、さりげなく会釈をした武道へ軽く頭を下げ、顔の無い母子は通り過ぎていきました。
「……うーん。どーオモウ?」
「別に。興味ないわ」
尋ねた武道へ、そっけなく返した
朝鳥 さゆる
。同じ南区へ向かうということで何となく同行しているだけで、彼女はこの暗く奇怪な町や、黒く塗られたような顔の住人たちにも、言葉通りに興味を抱いていないように見えました。
その隣では、
「あらあら、まあまあ。さすが秘子さん、ファンの方がたくさんいらっしゃるんですのねえ?」
毒島 虹子
が、遠ざかっていく母子の背を見送り、にこやかな微笑みを浮かべています。
「志波さん、こちらで収穫はありまして?」
「んーソウダネ! ここはどうも、こーいう風に見えてるだけで、実際はどこかに本当に存在している場所……みたいだなあ」
壁に張り出されたチラシなど眺めても、どこにでもある普通の商品販促用ポスターで、いずれもそこに記されている日付は、彼らに馴染み深いものと変わりはありません。
「なるほど、そうですか。では、私はそろそろ、警察署のほうへ行ってみますね。警察の方なら、彼女について何か教えてくださるかもしれませんから」
「って、ひとりでダイジョウブー?」
「ええ、ご心配なく」
と言って、虹子はひとり、すたすたと歩いて行ってしまいました。
所在なく頭をかいた武道は、つまらなさそうなさゆるを振り返り、
「じゃ、俺たちもイコッカー。まだ調べたいとこもあるし、陽太くんたちとも合流しなきゃナー」
虹子も、さゆるも。それぞれに、何かしらの思惑を胸に秘めているように見えて……そして彼自身にも、思うところはありました。
(ま、正直言って気になるのは、秘子ちゃんより『MFS!』のほうかな……どうも、この状況。この町は、あの番組のために用意された……セット。舞台? みたいなものなんじゃないか?)
足元に付き従ってついてくるのは、レンズ・キャッツ。彼らの存在も、武道のそんな思いつきに、真実味を与えているような気がしてきます。
(あの番組の主役はいつも出演者、つまりは振り回される俺たちであって、秘子ちゃんにスポットが当たるのは今回が初めてだ。さて、それにはどういう意味がある……ん?)
「……どうかした」
はっ、と顔を上げた武道へ、さゆるが一応の義理のように尋ねます。
根拠のない閃き、ではありました。けれど。
「ひょっとして……秘子ちゃんにはこの町が、こんな風に見えていた? これは彼女の見た、周囲への認識……ということか?」
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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寝子島は撮影されている ~レンズ・キャッツ捕獲要請
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月23日
参加申し込みの期限
2015年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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