夕暮れの旧市街、そのレトロな街並みの中に
すっかりと溶けこむ一軒の豆腐屋があった
古びた外観、辺りに漂う大豆の匂い
・・どこからかあの独特な笛の音が聞こえてくるような感じさえする
そんな豆腐屋の中を覗いてみると、一人の男性が笑顔で声をかけてきた
「いらっしゃい、今日は何をお求めかな?」
んーと…此処で良いのかなぁ。
笛の音は聞いてないけどお豆腐屋さんっていったら此処だと思うし…。
(手縫いのエコバッグ片手にお店の前をうろうろ)
庚くんにちゃんと場所聞いて来れば良かった。
はうぅ…(今にも顔から煙が出そうなぐらい顔を真っ赤にして可愛らしい声をあげながら)
そ、そんな、に、人気があったとか…ぞ、ぞっこんだなんて…あの…私…えっと…その…(恥ずかしいのか言葉が上手く出ない)
その…あの…ごめんなさい(恥ずかしさを振り払う様に反射的に謝りながら大きく頭を下げてしまう)
あ、はい。主人にもそう伝えておきます(そう言って豆腐を豆乳を受け取って)
それでは、また利用させて頂きますね(最後は外見相応の笑顔を浮かべながらゆっくりと店から出て行くのであった)
ははは、みんな羨ましかったんですよ
知ってましたか?若喪先輩って結構人気があったんですよ?カワイイって
でも、若喪先輩は宗仁先輩にぞっこんでしたからね
若喪先輩に好意を持って居た人からしてみれば、面白くなかったのかもしれませんねぇ・・
はい、確かに(代金を確かめて)
毎度ありがとうございます、宗仁先輩にもよろしくお伝え下さい
もう…圭吾君ったら…恥ずかしい事言わないでくださいよ…(かなり顔が真っ赤に染まってる)
あ、その、始めは疎まれてましたよ。主人からは。ただ、私がよく主人を追いかけてた…様な感じで、それが一人歩きして夫婦みたいだって…
あの…今は本当に夫婦ですから大丈夫ですが、あの当時はそう言う事を言われた時、反射的に誰であろうと殴ってた見たいで…結構、喧嘩の原因になってました
あ、はい。えっと、代金です(丁度の代金を財布から取り出して支払う)
(PL:ありがとうございます。こちらも若くてほんわかとした若喪の笑顔に…和みました。本当に)
ははは、惚気られちゃいましたね
高校の時からもう夫婦みたいでしたもんね、先輩方
あ、えっと・・豆腐と豆乳で○○○円ですね
(PL:アイコンおめでとうございます、思ったより若くてビックリしました!)
熱くなりやすくて、正義感が強くて、そして優しすぎる人なんですよ
だから誤解を生みやすい人ですし人との衝突が多かったですし何よりも喧嘩が絶えなかった人です
それと結構心配性な一面もあるんですよ。優しすぎるのですから
…そこに惹かれた訳ですし…後、一目惚れでしょうか?よく考えれば私、何も考えずに普通に主人と接して…(小声でボソッと)
(何だか恥ずかしくなってきたのか顔を赤くしながら慌てて手を前に突き出して振りました)
あ、あぁ、でもタバコは吸ってましたね。今は止めてますが、やっぱり背伸びしたい年頃だったんだと思うのですよ
あ、あ、はい。ありがとうございます(やっぱり恥ずかしさが残るのか思いっきり深々と頭を下げて)
えっと、代金の方は…(そう言って財布を取り出して代金を支払おうとする)
宗仁先輩ですか・・ええ、うちの学年でも噂になってましたよ、上級生に怖い先輩が居るって
でも僕は小さい頃から知ってますからね、僕にとっては頼れるガキ大将ですよ、先輩は
それに僕もあまり人のこと言えませんし(ボソ
お互い、もう高校生の子供が居るんですもんね
歳も取るはずです・・・って
あぁ、すいませんすっかり話し込んでしまって!
お待たせしました、ご注文の豆腐と豆乳です(袋に入れて手渡し
10年間、色んな事がありましたからね…寝子島はすっかり変わってしまいましたよ
でも、私や主人は…変わりましたかね?あぁ、主人は学生の頃よりは丸くなったとは思いますね
噂になってるかと思いますが…主人の高校時代の荒れ具合は、多分この辺りにも伝わってると思いますね…
圭吾君がいなくなってから少し寂しい思いをしたのは確かですね。同じ寝子島高校卒業で後輩でしたから
理由は誰も教えてくれませんでしたし…少しだけ、心配してました
この寝子島に戻ってきてくれた時は嬉しかったですよ。何があったかは知りませんが、無事に戻ってきてくれたんだって
…って、元々、島外生まれの私が言う事では無いかも知れないですけれどもね(そう言って笑顔を浮かべる)
…お互い、歳を取りましたね。感傷的になってしまうのは(少しだけ寂しそうにこんな事を言って)
やっぱり、若かったんですね。私も主人も、圭吾君も(そう言った後はやんわりと笑顔を浮かべる)
僕もよく歳の割の若いって言われますけど、若喪先輩には敵いませんね(苦笑
・・でも、僕は嬉しかったですよ?
10年間寝子島を離れて、仲の良かった友人も・・好きだった店もガラリと景色を変えててしまっていたのに
若喪先輩は昔のまま迎えてくれて・・
変わってしまった寝子島の中で、それがどんなに懐かしく・・そして嬉しかった事か
・・ははは、ちょっと感傷的過ぎましたかね?
でも・・ありがとうございます若喪先輩(笑顔)
うちの豆腐とスーパーの豆腐を比べてもらっては困りますね、スーパーに気の毒ですよ
僕が、家出したことですか・・ははは、まぁ僕も若かったと言う事で(苦笑)
私も大分変わりましたよ。体が弱くなったのも娘が生まれた後ですからね
外見は余り変わってないって言われますがね(こちらは困った様に笑いながら)
巷ではアンチエイジングって言うのでしょうか?こう言うのって…私は特に意識はしてませんが…
日頃から食事とかで体に良い物を求めているからでしょうか?(そう言って首を傾げて見せて)
えぇ、義父…あ、主人のお父さんですね。義父からそんな話を聞いた覚えがあります
私もこの島に来る前はスーパーで売られている普通の豆腐を食べていたので、ここの豆腐の美味しさに驚きましたよ
…でも、圭吾君が家を飛び出した、と聞いた時はもっと驚きましたが…。あ、詳しい事は誰も教えてくれませんでしたが…
(PL:了解しました。後輩と言う事でこちらも顔見知りだったとさせて頂きますね。こちらこそ、宜しくお願いします)
ははは、ごめんなさい若喪先輩、改めていらっしゃいませ
若喪先輩は昔と変わりませんね..(懐かしそうに、それでいてどこか哀しそうに)
豆腐と豆乳ですね、いつもありがとうございます
ええ、味と栄養には自信がありますよ!
曾祖父の代から受け継がれてきた自慢の豆腐ですからね(ゴソゴソ
(PL:ありがとうございます、寝子島高校の先輩で顔見知りだったという事にさせて頂きました。
これからもよろしくお願い致します)
あ、こんにちは。斉田の奥さんって少し堅苦しいですよ(苦笑いを浮かべながら)
体の具合は大丈夫ですよ。日常生活に影響はありませんから
あ、今日は豆腐と…それと豆乳を買いに来ました
ここの豆腐屋さんは昔から良い大豆の天然のにがりを作った豆腐ですからね。とても美味しくて体良いですから。主人もここの豆腐が好きらしくて…
(PLより:既知の方は歓迎です。同じ商店街と言うのもありますが…プロフを拝見させて頂きましたが、若喪と年齢が一歳差、寝子島が実家と言う事で19歳で家を飛び出す前から顔見知りの可能性や同じ高校(寝子島高校卒業)と言う可能性もありますね…。その辺りも圭吾PL様の考えを含めて既知は歓迎させて頂きます)
あ、かなえはいってらっしゃい
車に気をつけるんだぞー!
いらっしゃいませ・・あ、斉田さんの奥さん
ええ、やってますよ、最近の体の具合はいかがですか?(心配そうに)
(PL:同じ商店街なので既知にさせて頂きました)
あの~、すいません。今やってますか?(買い物籠を持ちながらゆっくりと店内へと入ってくる)
おとん、それじゃあうちは移動販売行ってくるでー
旧市街ぐるっと周ったら帰ってくるからなー(ガラガラ..(プーパー♪)