夕暮れの旧市街、そのレトロな街並みの中に
すっかりと溶けこむ一軒の豆腐屋があった
古びた外観、辺りに漂う大豆の匂い
・・どこからかあの独特な笛の音が聞こえてくるような感じさえする
そんな豆腐屋の中を覗いてみると、一人の男性が笑顔で声をかけてきた
「いらっしゃい、今日は何をお求めかな?」
私も大分変わりましたよ。体が弱くなったのも娘が生まれた後ですからね
外見は余り変わってないって言われますがね(こちらは困った様に笑いながら)
巷ではアンチエイジングって言うのでしょうか?こう言うのって…私は特に意識はしてませんが…
日頃から食事とかで体に良い物を求めているからでしょうか?(そう言って首を傾げて見せて)
えぇ、義父…あ、主人のお父さんですね。義父からそんな話を聞いた覚えがあります
私もこの島に来る前はスーパーで売られている普通の豆腐を食べていたので、ここの豆腐の美味しさに驚きましたよ
…でも、圭吾君が家を飛び出した、と聞いた時はもっと驚きましたが…。あ、詳しい事は誰も教えてくれませんでしたが…
(PL:了解しました。後輩と言う事でこちらも顔見知りだったとさせて頂きますね。こちらこそ、宜しくお願いします)