(おもむろにスケッチブックに文字を書き出す)
『あ、こ、こんにちは。ここは学校の屋上みたいですね…教室は凄く賑やかですし、ここなら少し落ち着けるかなと思いまして…。
まだ昼休みですし、街の景色を眺めながらゆっくり時間を過ごしながら交流出来たらいいなって思ってます。』
(両肩から皇の手の圧が抜けたのを感じた後、ふと背後にいる皇に視線を向けた。彼の少ない口数から彼が何を言わんとしたいのかを無意識に都築自身理解していたが、彼の口調を訊いたら心配心が生まれてしまったからだ。自らの眉を軽く動かしつつ、皇に行事の話題を尋ねた)
ん? そうなのか? ……そうか。まあ、色々あるんだろうが、一年なんだから、色々気軽に参加してみれば良いんじゃねーのか? みんな仲良くしてくれると思うぞ? 想い出も作れるぜ?
(都築は考えていた。なんだかんだで彼には彼なりの考えや価値観があるだろうし、あまり無理強いは良くないと感じていたが、せっかく出来事が多い島だ。しかも1年。まだまだ愉しめる事も多い時期だ。彼の反応に気をつけながら都築は尋ねた)