白い布製のハンモックがかけられた木陰。
ハンモックの傍には木箱が置かれており
羊柄の可愛らしいブランケットがはいっている。
三人までなら一緒に寝れそうだ。
んにゅー〜…。んんん…。
もームリ、これ以上食べらんにゃいよぅ…。
Zzzz…。
(ハンモックに寝転がり、心地好さそうにお昼寝中。)
堀君を抜かすのは結構大変そうだよね!牛乳一杯飲まないと!牛乳好きだったオレが言ってもダメな気がする!しまったぁあ……がーん!
で、そのちび堀君の野望は達成された?
それと、身長伸ばす秘策はオレも知りたい!
ありがとー!堀君うまいなあ(と言って少し照れます)
玉葱、毒なんだ!あ、あれかな、血がサラサラになるってヤツ?他の動物だと……えーと……(しばらく考え)なんかあるよね!
留年はまずいよ~お金もかかっちゃうしねー!
そっかー堀君煙草吸ってるんだー!
スッゲーじゃん!めっっちゃオトナ!オレも吸ったコト無いのにー!
へえーカッケー。ハードボイルドの基本アイテムじゃーん。
もしかして、お酒も飲むの!?
あいつは結構背が低かったな。
いつか抜かす!とかよく言われてた。
後、身長伸ばす秘訣教えろ!とか。
優しそうか。有難う。
説男さんも優しそうな感じがするぞ。
因みに、犬も玉葱が食えない訳じゃないが
毒だから食わせない方がいいらしい。
そうだな…。留年はな…。(遠い目
(煙いと言われ)
ん、そうか?自分じゃ気にして無かったが。
多分煙草の匂いだな。
まあそういうわけで、俺はそれなりに不良なんだ。
(堀さんににこにこと笑いつつ)
んーん、いいっていいって。
チビ堀とデカ堀かー。たしかに堀くんはおっきからねえ。もひとりの堀くんはちっこかったんかもしれないし、意外と小さくないのにチビ堀だったりするかもしれないヤツ?
そうかかも、敬語使うねー。そりゃそうだ!こいつは一本取られたなあ!(大げさに頭に手をやりくひひと笑い)
いぬー?あーなんかソレよく言われる!
首輪もしてるし、犬っぽいかも!あ、でも玉ねぎ食べられるからそこまで犬じゃあないかもなー。
堀くんはなんだろ、セントバーナードか、ニューファンドランドっぽい!なんかこう、のっそりしてて、優しそう!どっちもお利口さんだしね。
サボりかー!サボリはよくないねえ。
卒業できれば、まあいいかもだけど、学費って結構バカにならないから、留年とかは、できるだけしない方がいいよねえ。
(堀クンにちかづいて鳴らし、神妙な顔をします)
……ところで、堀くん、ちょっと焦げ臭い?なんだろ、煙い?だいじょぶ?
ああ、そういうことか。
俺の方こそすまない。
俺の方はもう一人の方がチビ堀で
俺はデカ堀とか呼ばれてたな。
本当に礼儀正しい奴は
年上には敬語使うんじゃないか?
こういっちゃ失礼だが
説男さんは弟というか、子犬みたいな雰囲気あるよな。
うん。そうだ。卒業できれば問題ない。
…卒業できればな…。(遠い目
行きたくないってことはないんだ。
学校は好きだしさ。
ただ、サボり癖が治らなくてなー…。
(堀さんに「さっき同じ苗字のヤツがいないっていなかったけ」と言われ、あっと気づく)
あ。ゴメンゴメン!勘違いさせちゃった!
そうじゃなくて。
オレの友達に、オレとは違う苗字の人が二人いるっていいたかったー。
ぱぱっと話しちゃダメだねえ。
堀くんは礼儀正しいんだねえ。
堀くんの方が大人っぽいからオレ年下判定でいいよ。
あ、でも堀くんの好きなのでいいぜ!
名前で呼んでくれるんならオレは何でもいい。
(気まずそうな堀さんを見て、優しげに笑いながら)
そっかそっかー。
うんうん、外にいたい時もあるよねー。
卒業できればまあ学校行かない日があってもいいよね。
ここに来たかったってのならイイんだけど。それとも行きたくないからここに来たの?
(笑顔だけど少し心配そうに)
(同じ苗字の友達がいたと聞き)
ん?
いや、さっき同じ苗字の奴に
あったことないって言わなかったか?
いやまあ、そう言ってもらえるのは有難いんだが
歳上の人を呼び捨てにするのは若干抵抗があるんだよな…。
(休み?と聞かれ、気まずそうに目を逸らし)
あー…。いや…。休みではないな…。
こう…。今日は教室の中より
秋空の下で勉学に励んだ方が
知識が頭に入りやすいんじゃないか、とか…。
そう感じてだな…。
(歯切れ悪く答えながら頭をかく)
そっかー背が高いと頭ぶつけちゃうか(と言って頭を押さえるポーズ)
前は別のガッコにいたんだ!
あるある!オレもクラスに同じ苗字の友達がいて、呼びにくいからってあだ名つけられてた!2号とか呼ばれてたなあー。
(驚く堀さんにピースサイン)
よく言われる!
中身が子供っぽいからね!
えー呼び捨てでいいのに~。
その方が仲良さそーにきこえるよー。
おお、堀君は寝子高生!?
えーと、今日学校お休み……?
まあ、その分頭もぶつけやすいけどな。
(苦笑して
そうだな。
前いた学校にも同じ苗字の奴がいて
苗字で呼ばれると俺とそいつのどっちが呼ばれたかわからん
って事が良くあったよ。
(大学生と聞き、少々驚き)
…年上だったのか…。
見た目が若いもんだからてっきり…。
呼び捨てにして申し訳ない。
皆口さん、だな。うん。
俺は高校生だ。
この島の寝子高校に通ってる。
(変わった苗字と言われ)
あーそう言われたらそーかも。同じ苗字の人って会ったことないや!
(朗らかに笑う堀さんを見て、自分もえへへと笑います)
高いところに手が届くのいいなあ~。
羨ましい!(じーと見上げ)
堀 和哉くん!
堀って苗字はそんなに珍しくないかも!
オレ?
学生は学生だけど大学生だよ!一応ハタチ!
堀くんは?
皆口か。変わった苗字だな。
(大きいと言われ朗らかに笑い)
はは、そうか。
でかいと結構便利だぞ。
高いとこに手が届きやすいしな。
っと悪い。
俺の名前は堀 和哉だ。
皆口は見たところ学生っぽいが、高校生か?
(俺とか?聞かれ、にっこり笑って即答します)
うん!
オレ?
オレは皆口説男!
なんて呼んでくれてもいーよー♪
(と言いながらハンモックにぴょんと、上がってきて、ぺたんと、座り、堀さんを見て、両手を挙げて嬉しそうに)
えへへ、妖精さんの近くに来ちゃった♪やっぱり大きいやー。
(じーと顔を見て)
ねえねえー妖精さんは名前何て言うのさー?
教えてほしいな~♪
上で暴れたりしなけりゃ壊れることはない筈だ。
俺とか?
男と寝ても楽しくはないと思うが…。
まあいいか。
…よっと。
(ハンモックの上に上がる)
ところで、名前はなんていうんだ?
(掘さんの話を楽しそうに聞いています)
そうなんだ!
やっぱプロは詳しいなあ!
妖精さんのお墨付きなら、安心だ!
ああーでもオレハンモック初心者だからなあ~壊さないかなあ。
あ、そうだ!(にぱーと笑って)
妖精さん、一緒に寝てくれない?
きっと一緒に寝たら落っこちないと思うんだ♪
お、おう…?
(冗談のつもりが間に受けられた様で
多少面食らうが、気を取り直し)
妖精ってのは伸縮自在なんだよ。
なんたって妖精だからな。
まあ中には伸び縮み出来ない
不器用な奴もいるみたいだけどな。
ああ。好きなだけ寝ていいぞ。
落ちないようにだけ気をつけてくれよ?
別に俺のものってわけでもないな。
元俺のものだったとしても
ここに掛かってる以上、今はここに来る奴全員のものだ。
そうなのか!
ハンモックの妖精ってわりと大きめなのかと思ったよ!
(寝て見るか?と言われて)
いいのっ?
やったあ♪(両手を拡げて喜びを表現)
このハンモックは、元妖精さんのもの?
ん?
おお、そうだ。
俺はこのハンモックに宿った妖精で…。
なんつってな、冗談だ。
俺はただの人間だよ。
良かったら寝てみるか?
結構寝心地いいぞ。
(わたわたとやって来ます)
わー自然がいっぱいだー♪
こんな癒しすぽっとがあったなんて!
(ハンモックの点検をする和哉さんを見つけ、笑顔でぱたぱたとよっていく)
お、こんなところに人が……はっ、もしかして妖精さん!?
ハンモックでお昼寝するとこだった?
っと…よし。
何処も緩んだりしてないな。
にしても、もう十月か。
時間が経つのは早いもんだな。
(ハンモックの点検をしながら独りごちる)
(ハンモックに興味津々、周りをぐるぐるしたり引っ張ったりしている)