月光が差し込む静かな夜。
白い月の光に照らされた泉は
より神秘性を増して見える。
ある少女は静かに語る。
「夜になると月の女神様も時々ここへやってくるのよ。」
*夜の雑談トピックです
*独り言や探索にもどうぞ
うん。
悩むにしても、ゆっくり休んでからにして。
一人で悩むのが辛いなら、いつでも声をかけて。
話を聞いて、一緒に悩むぐらいなら出来るから。
どうか、そうさせて。
謝らなくていいわ。
そんなことより…ありがとう。
疲れてるのに会いに来てくれて。
ずっとずっと、会いたかった。
嬉しいよ。貴方に会えて。
会いに来てくれて、本当に私は嬉しいの。
…大好き。世界で一番、貴方が好きよ。
休息か…ふっ…馬鹿とでもなんとでも言ってくれ、否定はしねぇよ。
ま、もうしばらくはどっちも捨てる気はないがな。
もう少し、悩んでみるよ。
急いで答えを出そうとすると、それこそ後悔しそうだ。
ま、なにはともあれ…あー…あれだ。すまんな。あんまり会いに来れなくて。
別に会いたくないとか、嫌いだとか、めんどくさいとか…そういうわけじゃないんだ…
そう…。そうね…。
どこで何をしてどんな気持ちで生きていきたいかを
自分自身と向き合って良く考えてみるといいんじゃない?
何かを捨てるということは
それが他人にどんなに荒らされても
原型を留めないぐらいに壊されても構わないと…。
そういうことだと、私は思ってる。
それが嫌なら、嫌だと思う内は捨てるべきじゃないわ。
そうじゃないと後悔で苦しむことになるからね…。
まあ、取り敢えず。
今の貴方に一番必要なのは休息でしょうね。
姿を見ない間、無理をしてるんじゃないかって
心配してたら案の定だし…。
本当に馬鹿な人。
なんでもな…マジか…(なんでもないと言いかけてやめる
この島にも最近あまり来れてないなって…。
俺としてはこの場所が嫌いじゃないからな…。
下らないことですまねぇな。ただ、本当にそれだけなんだ。
自分の大切な場所を捨ててまで、俺は生きていくために何必死になってるんだって、ふと思ったんだ。
先に言っておくけど、何でもないとか気にするなとか
そういうこと言ったら泉に突き落とした上で
容赦なく踏みつけるから。
心配すらさせてくれる気がないっていうなら
今すぐここから消え失せて。
そんな弱った姿を私の前に晒さないで。
心配するなって言われても、勝手に心配するけどね。
クロウディア…?
あの…本当にどうしたの?
何か辛いことでもあった…?
そうだな、笑っていないと損か……ははは………
…そんなに落ち込んで、どうしたの。
そんな顔をしていると幸せが逃げるわよ。
……何やってるんだ俺は………
…馬鹿な子。
貴方って本当に馬鹿な子ね。
どうしようもなくお人好しで優しい子…。
…引き返すもなにもないわ。
もれいびだからとか、関係ない。
誰がなんと言おうと貴方は「ひと」だわ。
ありがとう…。
いつもいつも、本当に本当に、ありがとう…。
大丈夫、覚悟は決めてるからね・・
それに、僕が本当に辛いのは冴来さんが悲しんでる姿だよ。
もし君が目指す先に微かでも可能性があるのなら
そしてそれが成就するのなら、僕が悲しむ理由はないはずさ(にこっ
それに、今ならまだ引き返せるかもしれない
僕は・・やっぱり、もれいびであっても心根だけは「ひと」でありたいから。
…ねむる…。貴方って子は、本当に…。
…本当にいいの?後悔しない?
茨道だと分かっていてそれでも
貴方は私と同じものを目指してくれるの?
もしかしたたら今までよりずっと傷ついて
辛い思いをすることになるかもしれないのに。それでもいいの?
それでも貴方は、私の味方でいてくれるの…?
そうだね。僕らは強くなる必要がある
相手を壊さずに、受け止められるだけの広さが必要なんだ・・
(冴来さんの話を聞きながら少し考え)
決めたよ、冴来さん。僕はもう彼らに拳は振るわない
その為に僕のろっこんはあるんだ。
もう同じ過ちを繰り返さない為にも、何より大事な友達を傷つけない為にも
リングの外では僕はもう闘わない。誓うよ・・
(そっと片膝をつき)
君が目指す道は茨の道、万人が受け入れられる者では無いかもしれない。
それでも味方はいる・・僕が味方になるから、冴来さんと同じ速さで
僕も横を歩いてもいいかな?
…守れる筈だと言いたいけれど、どうかしら…。
少なくとも、今のままでは不可能でしょうね。
今よりもずっと、身も心も強くならなければ
私は私の大切なものを、きっと何一つとして守れない…。
…どうしてかしら。
お互いに傷つけ合うことを望んでいない筈なのに。
非道な手段を行使しなくとも…。
それこそ、神魂の力で世界を作り替えなくとも
人の心次第でどれだけでも、この世界を幸せな世界に出来るのに。
それとも、間違っているのは私の方?
私の考えが甘過ぎるのかしら…。
うん・・(少し表情が曇り
あの時、冴来さんが襲われそうになって
気づいたら体が勝手に動いて・・止めてくれていなかったら僕はあの人を
今までの僕は目的の為なら手段は選ばずその場で出来る事は何でもやってきた。
それって僕が止めようとしてきた人達と同じ手段を選んでる・・て事なんだよね
けどそれじゃダメなんだ・・僕は変わらなきゃいけないんだと思う。
でもさ。ただ触れた人を眠らせるだけのこのちっぽけな力で
真正面から正々堂々と非道な敵と向き合って
君や僕の大事な人達を・・守れるんだろうかねぇ
ええ。そうでしょうね…。
今迄の非日常な日常が、今の貴方を形作っているのだから。
今も貴方は日暮ねむるよ。
お人好しでとっても優しい、私の大切な宝物。
…ありがとう。
あの時、私の為に怒ってくれて。
忘れることは・・できないよね。
だって今まで過ごしてきた時間は非日常ながらも紛れもない、現実なんだからさ。
楽しかったことも、苦しかったことも、何もかもがね。
ねぇ、冴来さん。今の君の目には僕の姿がどう映っているだろう。
僕は今も、日暮ねむるでいられているかな?
…戻ろうと思えば戻れるはずよ。
明日からでも…今からでも、ね。
普通でない事を忘れて、遠ざけて…。
そうすれば、貴方は普通の高校生に戻れるわ。
忘れてさえしまえれば、ね。
そうだねぇ(近くにそっと座り
普通の高校生に戻りたい、かもね。戻れるのかなぁ
…ええ、どうぞ。
ねむる。貴方の願い事は何?
貴方はここで…。貴方自身に、何を願うの?