月光が差し込む静かな夜。
白い月の光に照らされた泉は
より神秘性を増して見える。
ある少女は静かに語る。
「夜になると月の女神様も時々ここへやってくるのよ。」
*夜の雑談トピックです
*独り言や探索にもどうぞ
退屈というよりは…。
(言葉を途中で切り、夜空を見上げ
…月は好き?
(誤魔化す様に問い掛ける
ふむ…何も無いからこそ退屈ということか…。
別にお主が謝る事ではないさ、こちらこそ変なことを聞いたな。
すまぬ。
(少し空を見上げ、月を見る。
成る程、そういう…。
んー…。
何かあったというより、何もないからこそというか。
ほんの少し拗ねていただけ。
気を使わせてしまってごめんなさい。
(申し訳なさそうに苦笑して
仏道?
いいや、単に心技体を鍛える程度の山籠もりみたいなものじゃ。
そういえばさっきは、何か思い詰めていたいたようだが?
何かあったのかのう?
私は花風 冴来。よろしくね。
山奥で修行というと…仏道関係の?
こんばんは…。拙者は夏神 零…よろしく。
(ぼんやりと水に映る彼女の姿を見つつ水汲みを再開、杓を入れるたびに水面が揺れる。)
丁度、この泉の近くで修行の為の小屋があるから距離は近いがね…。
(改めて顔を見上げ振り向き答える。)
(大気をゆるりと揺らす水音に髪を弄ぶ手を止め顔を上げる。
視界に映る人物は女性のように見えるが、はたして。)
…こんばんは。
わざわざこんな夜更けに、こんな所にまで水を汲みに?
すっかり夜も遅くなってしまったか…。
久しぶりの九夜山上りだったから足腰もこたえるな…。
確か師匠が言うにはこの辺りに泉が…。
(水汲みに小さな手桶と杓を手にふらりと泉へたどり着く
ん?この夜更けに…人?
(ちゃぷんと杓をつけると水面に人影が目に入り手を止める。
…………(地面に座り込み、自身の長い髪を弄る)
……髪でも切ろうかしら。(拗ねたような声でポツリ
*リセット
そう。薔薇よ。
だけど、ただの薔薇じゃないわ。
この薔薇は世界でたった一輪しかないの。
同じものがこの世に生まれることも
きっともう二度とないでしょうね。
神魂が宿っているだとか、特別な力は特になにも無いけれど
そういった意味で特殊で特別なものよ。
…返すなら、今のうちにどうぞ。
特殊…そうなのか。
まぁ、ありがとう…薔薇?
まあ…。ちょっと特殊なものだからね…。
はい、どうぞ。受け取って。
(甘い芳香を放つ青薔薇の造花を取り出して
どこが疑問なのかさっぱり分からん。
はいはい。光栄ですよお嬢様(笑いながら
ん?なんだ急にかしこまって。
俺は貰うもんは貰う主義だぜ?
はいはい。
大丈夫よ。貴方は可愛いだけじゃないから。
高い頭脳を持っているかとか
非の打ち所がないとか
お淑やかだとかは疑問だけどね。
まあね。
でも、誰にでもこうってわけじゃないわ。
貴方が相手だから特別に甘えたくなるのよ。
光栄に思って頂戴ね。
そうそう。私、貴方に渡したいものがあるの。
受け取ってくれる?
そりゃあ…、高い頭脳と運動神経を持って、尚且つ人の心を機敏に察す海より広い器量を持った非の打ちどころの無い一途で心優しい御淑やか系爽やかイケメン純情派とかなぁ…あるだろ。
お前、本当に、甘えただな。(抱きしめながら)
じゃあ、貴方は私にどう言われたいの?
まあ、どちらの体温の方が高いにせよ
こうしていれば、二人とも凍える心配はないという事で。
ねぇ、もっとぎゅってして?
私、寒いのは嫌いなの。
だが、俺はお前ほど純粋じゃあないんだ。
だから可愛いはやめてくれよ。
似合わねぇだろ、俺が可愛いって。
そうか?お前の方が体温高いと思うぜ?
貴方って、私によく似てるわね。
恥ずかしがり屋の照れ屋さん。
可愛い人。
私は子供よ。
貴方だってそうでしょう?
貴方の体、やっぱりあったかい…。
あれだな、いくら俺でもそんなに真っすぐ言われると照れるな。
ったく、お前は子供か(抱きしめながら)