月光が差し込む静かな夜。
白い月の光に照らされた泉は
より神秘性を増して見える。
ある少女は静かに語る。
「夜になると月の女神様も時々ここへやってくるのよ。」
*夜の雑談トピックです
*独り言や探索にもどうぞ
………。
(広げた大きな布の上に
幻想的な絵柄が描かれたカードを一枚一枚丁寧に並べていく。
繰り返すこと78回。
動作を終えればそのすぐ傍に腰を下ろし
月の光を浴びるそれらを眺め、そっと小さく息を吐いた)
(周辺の木の下に腰を下ろし、本を開く。
月明かりを頼りに文字を追い
紙の表面を指先で撫ぜてはそっと瞳を細める。)
*リセット
使い所が難しい、とか…?
うん。
ここから結構近くにあるの。
その場所まで案内するわ。
(嬉しそうにその手を取り、楽しげに歩き出す)
*此方にどうぞ
http://rakkami.com/topic/read/2749
あんまり僕がろっこんを使う機会はないと思うけどね。
薔薇の咲いてるところがあるんだったよね。
一緒に行こうか。
(手を差し出し)
別のもの…。
(少し考えて)
…うん、見てみたい。
じゃあ、薔薇を摘みに行かないと。
僕のろっこんは別のものなんだ。
そうだな……ちょっと白い薔薇を用意しないといけないね。
お嬢さんも実際に見てみたいと思わないかい?
(少し楽しげに笑いながらそういう)
薔薇だと青が一番好き。
でも、白い薔薇を青にって…。
そういうろっこん?
(不思議そうに小首をかしげ
実は僕は不思議な力を使えてね。
白い薔薇を青い薔薇に変えることができるんだ。
青い薔薇、お嬢さんは好きかな?
ありがとう…。
(大人しく頭を撫でられて表情を緩める)
花?
花は好きだけど…それがどうかしたの?
謝らなくてもいいんだよ冴来嬢。
僕も思ったことを言ってるだけだし、君も思ったことを言っているだけだ。
お嬢さんに「そんなことない」と言葉にすることは簡単だけれど、
きっと態度で示した方がいいような気もするね。
(弱々しく微笑む彼女の頭を撫でようとし)
……時にお嬢さん、花は好きかい?
(唐突にそう話し始める)
…駄目なの。そのままの私でいいと
心からそう言ってくれる人ばかりならいいけど
この世界にそんな人はいないもの。
私を普通に正そうとする人はいても
そのままを受け入れてくれる人なんていない。
仕方ないことだって、諦めているからもういいの。
出来るか出来ないかで言えば、出来るとは思う。
大切なものを、ずっと大切にし続けるだけなら。
でも、同じ様にわたしを大切にしてくれる人が
この世界に一体どれだけいるだろうって考えたら
一人もいない様な気がして。
私はお人形と同じ。
最初は大切にされていても、いつか誰も彼もが私を忘れて
どこか遠くにいってしまうの。
…ごめんなさい、折角励ましてくれているのに。
今の私にはこんなことしか言えない。
きっと疲れているんだと思う。
(そう言って弱々しく微笑む)
人の数ほどの“普通”があるから、違うのに合わせようとするとお嬢さんも疲れてしまうだろう?
そのままのお嬢さんでも大丈夫だとは思うけど、
周りの望む“普通”はいつも簡単なようで難しい。
ささやかだけれど、とてもいい生き方じゃないか。
その生き方、お嬢さんならきっとできると僕は思う。
(優しげに少女に笑いかける)
…うん。
「考えすぎるな」とか、よく叱られるのだけど
楽しさよりもまず、違和感や自己嫌悪に意識が向いてしまって。
…みんな、私に普通である事を求めるの。
明るく、楽しく、普通にって。
でも私には、その普通が難しい。
「普通の真似事」は何とかできても、「普通」にはなれない。
どうだろう。
楽になりたいとは思うけど
楽な生き方がしたいかと言われると
それは少し違う気がするの。
でも、沢山のものが欲しいわけじゃないって事は確かかな。
地位にも名誉にも金銭にも興味なんてなくて。
ただ、今手の中にあるものを大切にしたい。
私はそういう生き方がしたいの。
それで実際に相手が望む自分をしてるんだと、
確かに息苦しいように感じてしまうだろうね。
自覚しているなら尚更自己嫌悪だったりとか、
自分の振る舞いに意識が向いてしまって落ち込んだりしてしまいそうだ……。
お嬢さんはどんな風に生きたいんだい?
さっき言っていたけれど、楽に生きていきたいのかい?
私自身にも良くわかっていないからね…。
人といると…そう。
その人が望んでいる通りに
振る舞わなければいけない気分になるの。
自由な筈なのに檻に閉じ込められている様な
望んでもいない枷を嵌められている様な。
今はそんな気少しもしないのだけど。
生きている実感は…確かにまあ…。
でも、最近少し限界を感じるかな…。
楽しいことがないわけじゃないけど
辛い気持ちや悲しい気持ちが積もって、訳もなく泣きたくなる。
変な話、自分が生きているのかどうかも曖昧で。
私は不器用だから、こういう生き方は向いていないんだと思う。
うーん、やっぱり話を聞くだけだとわからないものだね。
(ふむ、と考え込むように腕を組み)
確かに楽ではあるよ。
けれど僕としてはそちらの方が“生きてる”って感じがするかな。
ま、それでもお嬢さんの考えにも賛同できてしまうから、なんとも答えにくいものだね。
(そう口にし、曖昧に微笑む)
どういう時かっていうと、そうねー…。
人といる時とか、人と別れて一人になった時とか?
そういう風に羨ましいって言われたのは生まれて初めて。
でも、羨ましがるような事じゃないと思う。
手に入るかもわからないものを求め続けて
諦める事すら出来ないのは苦しいよ?
全部諦めるか、ある程度の所で妥協して
自分にも他人にも期待せず、のんびり生きていく方が
きっと楽だし、楽しいんじゃないかな。
(そう言って何処か寂しげに笑う
何かが違う、かぁ。
お嬢さんはどういう時にそう感じるんだい?
ははは、僕の場合はそんなに親密な人をあまり作らないからね。
誰とも仲良くなれるけど、深い関係ではない。
どこにでもいる仲のいい、変わった陰陽師が関の山かな?
それに冴来嬢のように悩みながら変わりたいと思うことの方が、僕は羨ましく感じてしまうよ。
(いつもの笑顔でそう口にする)
私も、好き勝手自由に過ごしているつもりではあるの。
みんなにも私のこと、好き勝手自由に
我儘に過ごしてる風に見えてると思う。
でも、ときどき何かが違う気がする。
私もどちらかといえば一人より一人じゃないほうが好き。
でも、大勢の中は息苦しいし
そうでなくても辛くなる時が多くて
結果的に一人でいることが殆どかな…。
白露さんは誰とでも仲良くなれそうで、ちょっと羨ましい。