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<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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●地下牢、見えない三の槍
飛鳥たちが龍の抜け道を探索していたその頃、
双葉 仄
は
骨削 瓢
を先頭に立たせ、明らかにトラップ避けに使いながら、地下牢への階段を下りていた。仄のすぐあとから、
屋敷野 梢
がついてくる。
「ん? 屋敷野はん、いつからいたっけ?」
振り返る瓢に、梢はにこやかに答える。
「ほら、ピラミッドの時いたでしょ! 思い出して下さい! あとじつは紅梟号に乗ってました!」
乗ってたのだ。瓢と仄はリ・ボーン号だったから覚えていないのも無理はない。
「……と、それは置いといて。到着みたいですよ」
暗くじめじめとしていて、静まり返った地下牢。暗がりに向かってうねる通路が一本。通路の左右に、格子戸の嵌った小部屋がずらり並んでいる。しかし今はあまり使われていないらしく、一番手前もその隣も、不要そうな箱やがらくたが積まれているばかりだ。
「ん、ん、ん?」
拍子抜けした表情のまま、瓢は勝手にどんどん奥へ。仄はそれを追いかけることはしなかった。
「いいんですかー?」
梢が尋ねる。
「放っておけ」
余程のことなら止めようと思うが、いまはまだいい。なにしろ、先日瓢に自爆させられそうになったサルのボグルが、隙あらばその首筋に噛みつこうと、虎視眈々と瓢を付け狙っている。ボグルに任せておいても、暫く問題ないだろう。
「そーですか。なら取り敢えず、目には見えない三の槍を探しましょーかねー」
◇
三の槍は地下牢のどこかに隠されているはずだった。槍が封じている宝は亡国の手帳と言って、手に取った人の近い未来に起こる不幸を予言するしろものらしい。
「目に見えなくても、存在するんでしょー?」
それなら、と梢は<胡蝶の詩>を発動させ、手当たり次第にあたりのものを蝶に変え始めた。
木箱、落ちていた古い小皿、壁の燭台……。
「蝶が空に止まる、不自然に避ける。それが、何かしらがある合図なんじゃないでしょーか!」
「それはいいが、灯りは残しておいてくれ。暗くて敵わんだろう」
「ですよねーっ」
梢は燭台を元に戻した。それ以外のものは色とりどりの蝶になり、地下牢の中を自由に飛び回っている。
仄は、溶き絵の具がなみなみ入ったバケツにハケを突っ込んで、不要物がすべて蝶になったおかげですっきりしたところに、ビシャリ、バシャリ、とまき散らす。
「透明ならば、絵の具が付いた段階で場所が浮き彫りになるだろう?」
「わー、ちょっと! こっちに飛ばさないでくださいよ!」
「気にするな」
ビシャリ! バシャリ! 仄の手によって、あたりはみるみる真っ赤に染まってゆく。
一方、瓢は通路の奥の方の牢で、壁に凭れて蹲っている青い肌の囚人たちを見つけた。
数人ばかりで物足りないが、仕方がない。
「自由と宝を欲しいままにしたい奴は聞け、シーノを名乗る黒服共を潰せば言い値で報酬を出そう!」
囚人たちは、王者のように腕を広げる瓢を胡乱な瞳で見つめる。
囚人たちは、思考力が低下しているのか動きもにぶいし、なによりノリが悪い。
だが、ここで引き下がる瓢ではない。瓢はスコップで空の牢の鍵を殴りつけ、叩き壊した。これには囚人たちの表情も変わってくる。
「あんたらの牢の鍵もこうしてやってもいいんだがね。……おおっと、牢から出ても今の状況じゃまともに島から脱出できないよ。あっしと手を組むか、ここに残るか、二つにひとつ。……さあ、どうする?」
瓢の狙いは第三勢力を作る事。それにはこの囚人たちという兵力が必要だ。ということなのだが……。
この三班……自由すぎる。
◇
「……飽きた」
「……ないですねぇ」
蝶作戦と絵の具作戦を展開していた梢と仄は、絵の具で汚れた床にぺたりと座り込んだ。
半分くらいまで来たのだが、この地下牢、100人の島にしては広すぎる!
ちらっとさらに奥を見遣る。瓢は順調にやらかして、手懐けた囚人の数を増やしているようだ。
「もー。槍探してないしー」
梢はほっぺたを膨らませて文句を言った。
「ちょっとー! 仕事してくださいよー」
「そうだぞ。時間が押してるんだからな」と仄もウンザリ顔。
と、そこに、救世主が現れた。
「未月なの!」
鬼崎 未月
は、島の様子を見たりニコと話したりしているうち、私も頑張らなくっちゃ、という気持ちになって、この地下牢に駆け付けたのだ。
「封印の槍探し、未月も本気を出すの。えーい!」
ちょうど瓢が持って来た砂――撒いて槍を探すつもりだった――があったので、未月はその砂を掘ってスコップを突き刺す。
「ん~~~」
未月は唸った。ろっこん<トレジャーセンス>で槍がどこにあるか知ろうとしているのだ。話できいただけの槍と手帳。見つかるかどうかは賭けだ。そして。
「ううう~~~んん! たぶん……あっち!」
何となくだがピンと来た方向を指差す。
未月の勘によると、奥の方の3部屋のどこか。いずれも囚人はいない。
「ごめんなさい、これ以上はしぼれないの」
「なんの、上出来です。3部屋なら、頑張れますよ!」
梢はぽんぽん、と未月の肩を叩くと、<胡蝶の詩>を発動させる。仄もバケツにハケを突っ込み。未月も持って来たカラースプレーを手に気合を入れる。
あたりのものが蝶に変わり、絵の具が飛び散り、カラースプレーの霧が舞う。
最後の一部屋、部屋の隅の天井近く。空中に、蝶が止まった。
「双葉さんそこです!」
「任せろ!」
仄は盛大に絵の具を撒く。狙いをつけたところに槍のシルエットが浮かび上がった。
見つかったと知り駆け付けた瓢に、手が汚れるのを嫌った仄が命じる。
「よし、瓢、抜け!」
「あっしに命令するなよぃ、……っと」
瓢は宝が手に入るとあれば、絵の具なんぞ厭わない。槍に飛びつき引っ張れば、その手ごたえは思いのほか軽く、抜けた槍もついでに手帳も、いまやしっかり瓢の手の中だ。と、瓢は、女子陣の冷ややかな視線に気づき、手帳をひらひら振って見せる。
「悪いがこいつはあっしのもんだ。手間賃はいただかないとねぇ?」
「好きにしろ」
仄は肩を竦める。手帳には興味がない。未来はわからないからこそ面白いんじゃないか。
梢が瓢の背後から、パッと槍を奪い取った。
「槍は預かります。手帳はどうぞご自由に。……ま、近い未来の不幸を知って、どーできるかですよね。避けられない未来だからこその予言で、避けられる未来を記しているのなら予言とは言いませんし」
梢は牢をあとにしながら忠告する。
「人は知らないほうが幸せなこともあると思うんです。知恵の果実は食べないほうが幸せですよ?」
「余計なお世話だよぃ」
「そーですか。じゃ」
しっかしヒトハはんもうちょっとものを考えて事を運んじゃくれないかね、これじゃあ折角の手帳が絵の具塗れじゃないかい、などとぶつぶつ言いながら、早速瓢は手帳を捲りはじめる。
梢は仄と未月に目配せした。
最初は足音を忍ばせて。それから一気に。
三人は通路を走り抜ける。
梢は仕上げにろっこんを解いた。あたりを飛んでいた蝶たちはいっせいにもとのがらくたに戻り、うねる通路のいちばん細いところを塞いだ。
瓢は囚人共々、地下牢の中に閉じ込められたのだ。
「あっ、おい! なにするんじゃい!」
「いやーすみません、一番信用ならないのはグレーな存在なんでー。事が済んだら迎えに来ますからー」
ぺろっと舌を出す梢。
瓢は地団駄踏んで悔しがったが、ボグルの方は瓢の頭の上で飛び跳ねて、ざまあみろ、とばかりにキャッキャと嬉しそうな鳴き声を上げている。ボグル自身は身体が小さいので、物の隙間から自由に出入りできるのだ。
仄はそれを見て、ばかばかしそうに鼻を鳴らす。
「手帳の中身は見なくてもわかるな。――『牢に閉じ込められる』だ」
さて。と仄は踵を返した。
「あとは任せた。私はちょっと出かけてくる」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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