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<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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●市街地にて
ここまで順調に槍を手に入れることができた裏には、街中に散った後方攪乱班の密めやかな活躍があったことを記しておかねばならないだろう。班、と言ったが彼らは集団で動いていたわけではない。各自が各自、自分の判断でシーノの連中を仕留める。サキリしかり、蛇那伊しかり、そして、
朝鳥 さゆる
しかり。
さゆるはひとり、街の中を物陰伝いに移動していた。視線の先には黒服の男が二人。
さゆるは落ち着いてチャンスを待っている。二人とも、体格からして自分より手馴れているのは間違いない。正面からいっぺんに相手をするのは愚かだ。ひとりずつ、隙を狙って――と、そこまで考えて自嘲する。
(流されるままに海賊となって、流されるままに冒険の旅に出て、そして文字通り漂流してて辿りついたのは<伝説の宝の島>リ=ウグウ。……秘宝なんて、全然興味がないのに)
「結局こんなところにまで来て何をしたいの、あたし?」
さゆるがここに来てしまったわけ。
自暴自棄。
なのかもしれない。
生きようが死のうが、どうだっていい。
「この前は、死に損ねたわね……」
そういってさゆるは軽く息を吐いた。
(……それはともかくとして。あたしはまるで興味のない財宝だけれども、それによってこの島の人々は翻弄されている──海底に縫いとられ、歪んだ時空の中に閉じ込められている──上に、欲望まみれの連中に蹂躙される。……まるで自分みたい)
自分の場合は自業自得。いつかその日が来たら仕方ないと受け入れるだろう。
けれど何故だろう。この島の人たちのことは、放っておけない。
きっと自分とは違うから……それとも――自分と同じだから……?
(どうだっていいことだわ)
さゆるは考えるのをやめた。
どうだっていい、いつ死んでもいい、と割り切っているからこそ、できる無茶もある。
曲がり角。街の景色に立ち止まり、後ろの男が遅れる。
さゆるはカットラスを手に躍りかかる。
「殺すなよ」
囁き声がして、白い風がさゆるに並んだ。
サキリ・デイジーカッター
だ。
「あえて負傷にとどめるんだ。その方が治療に手間を割かれて敵は思うように行動できなくなる」
さゆるは彼の神出鬼没さに動じることなく目の前の敵だけを見ていた。
「いい考え。あたしにそんな器用な事、できればの話……っ」
カットラスで薙ぎ払う。
男は驚いて鞘のままのナイフを盾代わりにカットラスを弾く。
だがその腕を、逆側からサキリが浅く裂く。男は呻いてナイフを落とした。
襲撃に気づいたもう一人が向かってきた。
「任せろ」
サキリが走る。
「任せるわ」
言いながらさゆるは男を蹴倒すと、革のブーツのつま先で怪我をした腕を踏みつけた。
ぞっとするほど美しく、冷酷な瞳で見下ろしながら。
「あなた……運が悪かったわね。それとも……良かったのかしら? 殺すな、って言われてるのよね」
◇
また別の場所では。
「ここから先へは一歩もいかせないよ!」
伊藤 佳奈
が使い慣れてきたカットラスで、黒服と刃を交えていた。
佳奈が守っているのは宮殿へ続く道。皆が槍を見つけ終えるまで、なんとしてもこの道を行かせるわけにはいかない。だが、相手はふたり、こちらは一人。日頃鍛えた足さばきで相手の攻撃をかわすも、限界がある。
佳奈は反撃に転じた。
剣の峰で手首を狙う。武器を落とせばそれでいい。だがそれは、ただ切りかかるより難しい。
躱される。繰り出される反撃。躱す。脇から差し込むような別の男の一撃をまた躱す。
気づけば佳奈は、防戦一方になっていた。
佳奈は十分自覚していた。できるだけ傷つけないように、という佳奈のやさしさが甘さとなって、動きを鈍らせる一因となっていることに。
(お爺ちゃんやお父さんならこういう時躊躇しないんだろうけど)
例え敵でも出来れば怪我させたくない、と思ってしまう。
「けどそんな事言ってられないかな? ごめんなさい!」
佳奈は姿勢を低くしゃがみ込むと、足を狙ってカットラスを鋭く突き出した。
脛を割かれて、男は痛みに顔をゆがめる。
「お願い、これ以上傷つけたくない。退いて!」
そのときだ。
「伊藤さんうしろ!」
「えっ!?」
振り向くと男が拳銃を構えている。
走ってきた
エヴァ・ブランシェ
が咄嗟に扇を一閃させる。<タービュランス>! 男の手から、パンッ、と拳銃が弾き飛ばされる。エヴァのすぐ後から走ってきた
小山内 海
は、地に落ちた拳銃を拾うと迷わず男たちに向かって構える。
武器を奪われた男は舌打ちし、足を怪我した仲間を連れて退却した。
「大丈夫?」
「うん。ありがとう助けてくれて」
「いいのよ、それよりあなたにお願いがあるの」
エヴァはやけに真剣だ。海もまた、必死の表情でスケッチブックにこう綴る。
『くがつちゃんが いなくなったの いっしょにさがして!』
「わかった、もちろん!」と答えてから、佳奈はエヴァたちが手ぶらな事に気づいて尋ねる。
「それで、槍はどうしたの?」
「それなら、熱くて持てないから荷車に乗せて……」
まだ四の槍を見つけた路地裏に、と答えようとして、青くなる。
三人で駆け戻るも、荷車はすでに奪われたあとであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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