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寝子島高校
<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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●エピローグ
『――また学校で』
こうして冒険は終わった。皆はそれぞれ元の寝子島の日常へと帰ってゆく。
だが、この日常にはいくつかの旅の残滓が見え隠れしていた。
金の金魚は、気づけば小さな髪飾りになっていた。もう金ピカでも弾丸のように飛んだりもしない。結局ずっとほっぺたにいれていた小麗が貰うことになり、いまは学校へと向かう小麗のお団子髪に飾られている。
星ヶ丘寮の中にある時子の日本家屋には、新たに一羽のヒヨコが仲間入りした。あの雷鶏のなれの果てである。ひと鳴きで雷を落とす力は失われ、ふわふわの黄色い羽根の愛らしい幼少時代に戻ってしまったようだ。真央はもちろん猫鳴館の鶏小屋で繁殖させると言ったのであるが、時子の決意は固く、頑として受け付けなかった。そのうえ、ヒヨコも、捕食されそうになった記憶が残っているのかいないのか、時子の方により懐いたため、真央も折れざるを得なかったのだ。真央はヒヨコとの別れを惜しんで言った。
「時々猫鳴館にも遊びに来てくれると嬉しいのだ」
これには時子も、「食べないなら……」と曖昧に笑ったとか。
瓢の元にも、古びた手帳と猿のボグルが残った。手帳はもはや何も語りはしなかったが、ボグルとは相変わらず狙い狙われの関係を続けているようだ。
一方利平は猿は飼えそうにないから、と猿のしっぽを紅梟号に残すことにした。
「じゃあな、しっぽ」
同じように飼えそうもないオウムやサルたちは紅梟号で暮らすことになった。紅梟号はリンコと梨香が管理しておくそうだから、彼らにはまたいつか、会える日もあるかもしれない。
◇
数日後、能美子は寝子高近くの写真屋さんを訪れていた。
ジュニアスとコウを撮った使い捨てカメラのフィルムを現像してもらうためだ。
あのときたしかにシャッターは切れた。だがあの薄暗い海の底の光景がどれだけ写せたかは自信がない。ほかのみんなのデジカメや携帯も電源が入らなかったり不調だったりしたので、写真を撮れたのかどうかというそもそもの部分でも不安がある。
カウンターに預けて数十分後。「残念ながら他はぜんぶ真っ黒で、なにか人らしいものが映ってたのはこれ一枚きりだったんですよ」と差し出された写真に、能美子は胸が熱くなった。
ピンボケしていて細かいところははっきりわからないが、男女が寄り添っているのはわかる。
(ジュニアスさん、コウさん……)
写真を指で撫でると、瞼の裏にはっきりと彼らの姿が蘇る。
とそのとき、後ろから急に声を掛けられた。
「能美子お姉ちゃん?」
未月であった。彼女も現像写真を取りに来たという。
折角なので見せてもらうと、海の底ではカメラが不調だったそうで、写真は帰る時のものがほとんどだった。
釣りをしているところ、ご飯を食べているところ、青い空と青い海の風景――。
「あ、そうだ。これ見て!」
未月は一枚の写真を差し出した。それは未月が魚を釣り上げた時のもので、銀色の魚を手ににっこりとカメラに笑顔を向けているのだが……未月が見せたかったのはその背景だ。風を孕んだ赤い帆の向こう、青い波間に、丸っぽい亀のような乗り物が小さく浮かんで見えるのだ。
「これって……ニコのタートル号?」
「やっぱり! 私もそう思ったの! きっとニコお兄ちゃん生きてるの! だって約束したの、また一緒に冒険しよう、って……だから……」
未月の顔がくしゃくしゃと歪んでゆく。そんな未月の背中を撫で、そうね、と能美子は静かに答える。
「心配ないわ。タートル号も鯨の船も、いまごろ、過去か、未来か、遠い時空を旅してるわよ」
秋の空は高くまばゆい。
冒険の思い出はすこし切なく、けれどたしかに、この胸に残っている。
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
みなさまお疲れ様でした。ゲームマスターを務めさせていただきました笈地です。
お蔭様をもちまして、秘宝シリーズここに完結と相成りました。
どうなるのかマスターの私も全く読めずにスタートし、
予想していなかった結末になりました。ほんとうに、みなさんのおかげです。
最後の方は書いているうちにふわぁっと世界に入り込んでいくような、
まさにキャラクターのみなさんが勝手に動き出す、みたいな感覚になったり。
苦しいような幸せなような、不思議な執筆期間でした。
そして終わってみれば……切ないような温かい気持ち。感謝しか見つからないです。
ちょっぴりの謎も残しつつ、もしかしたら、ひょっとすると、またいつか……?
それでもひとまず旅の仲間にお別れを。
みなさんとご一緒出来て楽しかったです。ありがとうございました!
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<鈴島海賊の秘宝IV>伝説の島リ・ウグウ
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝III>海へ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年07月28日
参加申し込みの期限
2015年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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