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【ハロウィン】夜を往くもの
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【羽化】
大広間。かがり火に揺らめく、無数の人影たちが踊ります。
シュウ・ド・モリヤ
へと肉薄し、恐るべき速度で振るわれた
アンヘル
の銀の長刀を受け止めたのは、
「シュウ様を害するというなら、私も容赦はしません」
ユエ=トゥルーダーク
。彼女が背に負うのは、超重を誇る巨大な棺。その蓋の内から現れた腕が銀刀の軌跡を阻み、恋しい主人の首へと至るのを止めています。
「……恐怖せよ。私は、狩人を狩る者」
『人形遣い』。ドレスを纏い、刃を帯びた見目麗しい球体関節人形を、指先より伸ばした魔力の糸を介して意のままに操るのが、幾多ものハンターを絶命せしめてきた、彼女の持つ殺人技。
さりとてアンヘルも、ユエの人形を前に引き下がるわけもなく、その絶技は冴え渡るばかり。
「変わらない。お前も、お前の主も、斬り捨てるのみ。消えろ、邪魔だ。目障りだ」
「届きませんよ。その刃はシュウ様へ、絶対に」
マスケット銃が火を吹き、横合いから飛び掛かる名も無き眷属の頭部を弾き。銀の刀がひとり、もうひとりとその身体を分け隔てていくところへ、踊りかかるユエの人形が翻す刃。硬質な金属同士がぶつかり合う小気味のいい音が、二度、三度。ふたりの剣戟のさなかにも、アンヘルは次々に有象無象を輪切りに斬って捨て、ユエは手近なハンターを魔糸で拘束し、引き寄せ首筋へ牙を立て啜り上げ、力を補います。
傍ら、相対するのはシュウと、
カタナ・ミツルギ
。
「ああ、ユエ。君の舞う様は何時だって、眩しく美しい。『常闇の狩人』……その愛に、俺も応えて見せるべきだろうな。どうかね、君もそう思うだろう?」
「知るものか。俺はお前たちを、残らず狩り尽くすのみ……ッ!」
シュウの手元で炎の花を咲かせる、二丁の拳銃。一発。二発。三発……数え切れないほどの、銃弾の雨。それらを刀身で弾き、半身を捻り避けて潜る間にも、距離を詰めながらに手元を翻し、眷属の一体を瞬く間に解体してのけるカタナ。
振るう剣閃は、シュウの身体をも両断し……けれど彼は幾匹もの蝙蝠へと解けて身を転じ、天井へとぶら下がるように再び現出しながら、カタナへ銃弾を浴びせます。
「さすがはハンターと言おうか、君の強靭な心には、俺の瞳も通じないようだ。だが……さて、そこにいるお仲間は果たして、どうだろうね?」
「……何っ!?」
シュウの双眸の紅が、色を、光を増して。瞬間、仲間であったはずのハンターのひとりが、ぎくりと身を固めたかと思えば……その武器の矛先は、肩を並べ戦うカタナへと。
「俺の瞳は、覗く者の生命力を分解する。後は意のまま、命ずるまま……狩人よ、殺せ。その手で、信頼すべき仲間を」
「待て! 俺は味方……」
けれど。カタナが、迫る仲間をどのように止めるか、その手管に思考を割く間はありませんでした。
敵の手に落ちた狩人を、いとも容易く斬り捨てたのは……
ナキ
。
「何を躊躇ってるのさ? 情けをかけるつもりかい?」
「しかし……仲間だろう、支配されたとて」
「関係無いね!」
ナキはシュウの瞳に魅入られた、仲間を。眷属もろともに、両断し。屍を踏みつけ、踏み躙り。踏み越えて。
「アッハハハ! 吸血鬼になった者は、殺す。邪魔する者も殺す。皆殺しだ……鬼に関わった者は、全てッ……!!」
握り締め、突き出したナキの拳から瞬間、迸った光。
「……! 避けろッ、ユエ!!」
「死ィ、ねェェェッ!!」
光と表現し得るものの、それは深淵のように黒々とした、顕現する憎悪そのものであり、殺意の塊。
シュウの叫びをも切り裂いて伸びた黒い光条は、アンヘルの剣筋に気を取られたユエの背から胸へと、貫き駆け抜けました。
毒針を眷属の首筋へ深々と突き刺し、聖水を注入しながらに、
コズエ・ハウスフィールド
はつまらなさそうに、つぶやきます。
「まッ、生まれた世界が悪かった。とゆーことでしょうねー」
針を引き抜けば、煙を噴き上げながら崩れていく身体から、ぴゅうと赤い飛沫が散ります。
戦いのさなかに、伏した少女を抱き寄せ、顔を引き寄せた彼の姿は、コズエの目に、愛する者を失うという絶望的な局面へと膝を折る、この時代にありふれた人間同士のやり取りのように映りました。
「……ユエ」
「あ……シュウ、様。申し訳……あり、ま、せ……」
「いい。喋るな」
流れ出て、シュウの白いスーツを染めていく赤を見ればなおのこと、人と変わらぬ、別れの一幕のように。
「言ったろう。ユエ……俺の許可無く、滅ぶことは許さないと」
「……シュウ、様」
「君と出会った時……まだ幼かった君を見つけた時、俺は確信したよ。俺の永く退屈な時を埋めてくれるのは、君以外に無いと。俺の傍らを永劫に歩んでくれるのは、君だけだと」
剣戟の音。銃声。何かが壊れ、崩れ落ちる音。悲鳴。そんなものが周囲には溢れながら、シュウの声は良く澄んで通り、響き、ユエを包み込むように広がります。
「君の成長を待って、あの夜……華やかな夜の社交場で、俺は君を眷属へと引き込んだ。どうしても君を、手に入れたかったんだ……」
血に濡れながら、ユエは、微笑みます。肉体の損傷と崩壊、その痛み以上に、主の言葉が心を満たしていたので。
「我侭な男だと、我ながらに思うよ。思えば、君に尋ねたことは無かったな。ユエ……君は、俺を恨んでいるかい?」
「……いいえ。いいえ、決して。私は、シュウ様、あなたを……」
ぎし、と靴底が床を踏みしめる音。
「お涙頂戴のラブロマンスは、そろそろ終わってくれるかな? 虫唾が走るからね。鬼のくせに」
「…………消えろ」
ナキ。アンヘル。背後に、二振りの刀身。そのぎらつく光も、意に介さず。
シュウは。
「ならば、ユエ。これからも、俺に付いてきてくれるな?」
「……はい。決して、離れません……」
「蘇れ、ユエ。眷属としてではない……対等なる、我が妻として。伴侶として」
力無く小さな身体を強く抱き、互いの唇を……そっと。重ね合わせました。
瞬間。
「……これは……!」
背に迫る敵を遠心状に振るった刃で斬り払い、振り返ったカタナは、見ました。銃弾を叩き込みほおずきのごとく眷属の頭部を弾きながらに、コズエは興味深げに述べました。
「なるほど、彼は始祖。貴族でしたか。便利な力ですねー」
シュウの持つ異能のひとつは、眷属として支配下に置いた吸血鬼を、その楔から解き放ち、吸血鬼の最高位たる貴族、真なる吸血鬼へと生まれ変わらせること。
傷も、フリルのついたブラウスに開いた穴やほつれのひとつすらも、見る間に消えて無くなり。今や傍らに寄り添う、恋した紳士にも劣らぬ夜の淑女へと転生したユエは、
「……シュウ様」
「ああ。共に往こう。果て無き永劫の夜を」
「はい。ずっと、一緒です」
最強の敵となり、狩人たちへ刃を向けました。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月05日
参加申し込みの期限
2015年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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