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【ハロウィン】夜を往くもの
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【金色の影】
吸血鬼、と一口に称するも、その実態は様々です。
例えば、一般的に彼らが苦手とする太陽の光の下をも、悠々と歩くことができる者。血を吸うに飽き足らず、獲物の肉までも食らう食人嗜好を持つ者。棺で眠らず、人里で人間に紛れて暮らすことを好む者。
習性や特性、趣味や嗜好、倒錯した性癖に至るまで実に多岐に渡り、一概に彼らをひと括りで扱うことは、時として思いもかけない悲劇、惨劇へと繋がるのです。
伯爵を追い屋敷を進むエレナが、若く精悍なハンターの仲間たちと共に踏み込んだその部屋に巣食うもまた、そうした枠からは外れた……そう。怪物でした。
「暗いな……みな、離れるな。明かりを強く……、ッ!?」
いわば、金色の影。そんな巨大な影が、薄暗い部屋の中を翻り、駆け抜けて。
エレナの目の前で、狩人のひとりが、言葉を紡ぐ間も無く消え失せました。
「……何だ!?」
かがり火の光を頼りに、細剣を闇の中へと掲げるも……ひとり。またひとり。若く屈強で、鋭い銀の武器を携えた精鋭たる狩人たちが、次々と。影にさらわれ、声も無く、消えていきます。
「く……正体を現せッ!!」
裂帛の気合が部屋を駆け抜けた後、訪れた沈黙の中に。
ずる。ずるる。ぴちゃ。何かを吸い上げるような……水音が、残るハンターたちの耳へと届いて。
やがてそいつは、姿を現しました。
「ふふふン。活きの良い男が揃っているじゃない……?」
今しがたまで仲間だったはずのハンター、数拍の間に夜の住人と化した男たちを従えて。それ以上の数の、若く美しい、少年。青年。見目麗しい男たちに囲まれながら、そいつが。
今、目の前に。
「ああんッ、もう、素敵! 素敵よ、貴方たちッ!
貴方も、貴方も、貴方も……み~~~んな、アタシの恋人にしたいわ~~~んv」
傍らの仲間たちの喉から迸った恐怖の絶叫を、エレナは呆然と脱力しながらに聞きました。
彼は……彼女? ともかく、
ミッシェル夫人
と呼ばれるその吸血鬼は、街に暮らす住人のひとりとして、近隣の者たちには認識されていました。
「日光は、お肌の大敵なのよ~~~んv」
と公言し、常に手にした日傘、つばの広い帽子に手袋までも常備して、どんなに夏の暑い一日であろうとも、ミッシェル夫人は優雅に日差しの下を歩きます。
そうして街中を巡るうち、好みの獲物を見つけたならさっそく、
「ウホッ、素敵な殿方v お近づきになりたいわ~ん!」
世間話を装い近づいて、巧みな話術、それに吸血鬼特有の魅了の瞳を用いて、夫人が夜更けに訪れる約束を取り付けました。
夜毎、ミッシェル夫人はそうして獲物の家を訪れては、思う存分に食事を楽しむのです。
食事。彼もまた、吸血鬼にしてその枠からはいくらか逸脱し、そして、特殊な性癖の持ち主でした……つまりはその言葉には、もちろんのこと。多分に、性的な意味合いが込められています。
彼は文字通りに、頂くのです。見目麗しく若い男たち、イケメンたちばかりを。
ミッシェル夫人は、そうして頂いた後に支配下へと置いた男たちを、伯爵の住まうこの屋敷の中、勝手に居室と決めた自室へと連れ帰り、ハーレムを形成し、怠惰な享楽へと耽るのです。
いつしか同族は彼を、こう呼ぶようになりました。
同族にあって、同族にあらず……男たちの尻を求め、夜を往く。イケメンハンターの『吸ケツ鬼』……と。
そんなミッシェル夫人の支配するハーレムへと、迂闊にも足を踏み込んでしまった狩人たち。彼らの多くは厳しい訓練によって鍛え上げた屈強な肉体を持ち、そしていかなる偶然か、はたまた無意識にそうした顔を集めていたか、エレナに付き従う精鋭たちはいずれも揃って、見目麗しい美丈夫でした。
彼らが、無事に済もうはずもありません。
「厚い胸板、魅惑の腰つき……素敵な、お尻!」
クネクネと自らも筋肉質な身体をくねらせながら、美貌の青年狩人の、まだ少年と言っていい年頃の狩人の、それぞれ尻をぺろんぺろんと撫でては、ほうっと嘆息。
「こっ、こっ、この……化け物めぇ!」
「あ~ら、女には興味が無くってよん? アタシは……貴方たちのほうが良いわ~~~ん、ああんもう、好きッv」
エレナの細剣のひと突きは、目にも止まらぬ速度で潜り抜け。ミッシェル夫人は瞬く間に、男たちを次々と視線によって魅了し、支配下に置いていきます。昼間に来訪の約束を取り付けるだけのそれとは違い、今は真円の月が昇る夜。その魔力は、計り知れません。
更には霧に姿を変え、ハンターたちの身につけた装備、服の下へまでも潜り込み、するり。ぺろぺろ、ぬるんっとあらぬところを刺激しては、熱い吐息を漏らして悶える男たちを弄びます。
「だっ……誰かぁ! この変態を、誰か、滅ぼしてくれぇ!」
と、邪魔なエレナが粟立つ肌を抱きながら部屋の外へと駆け出していってしまったもので、ミッシェル夫人はますます昂ぶって。
いきりたつ下腹部の疼きを鎮めるべく、
「ああッ……もう……たまりませんわぁ~~~んッ! い・た・だ・き・ま~~~ッすv」
手近な青年狩人へと飛び付き、床へと引き倒し、思い切り、むぢゅううう……と唇を吸い上げて、めくるめく恍惚のひと時を思うまま、味わい始めました。
「きゃあああ~~~ん……!」
「…………はあ、はあ、はあっ……やっと消滅したか、変態めっ」
荒い息をつくエレナ。
彼女がミッシェル夫人をようやく打倒することができたのは、部屋へ踏み込んだ男たちがみなへろへろの、足腰立たない状態へと堕とされてよりしばらくのことでした。
主に女性を中心として構成された一部隊を突入させたことが功を奏し、ミッシェル夫人は散り散りの霧となって、どこかへ消え去って行きました。
世にも恐ろしい『吸ケツ鬼』は、消滅したはず……なのに。
「ううっ……何だ、この悪寒は……?」
思えば。この部屋にて形成されていたハーレムの全てを、残らず殲滅したとは、あの混乱の中では言い切れません。
もしかしたら、彼、ミッシェル夫人の手厚い薫陶を受けた他の『吸ケツ鬼』が、まだ残っているかもしれない……そんな風に思えば、エレナはぶるる、と震える身を止められません。
「い……行くぞ。あんなものにばかり関わってもいられん、いやすぐにもここから離れたい。立ち去ってしまいたい」
エレナが引き上げを命じ、部屋を出た……その、直後。
後に続く狩人のひとりは、暗がりの中から届く、こんな声を聞きました。
「…………んもう、女は乱暴なんだから。まだまだ死ねないわぁん、だってまだ見ぬイケメンが、アタシに尻を開いて待ってるのよ~~~んっv」
その声もすぐに、夜の落とす闇の中へと溶けて、消えていったということです。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
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ホラー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月05日
参加申し込みの期限
2015年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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